Tuesday, September 12, 2006

◎インターン生特集◎その8 中原さんの場合



初めまして、跡見学園女子大学マネジメント学部2年の中原朝子です。




大学では、田中稔久先生の国際文化交流という実践ゼミナールに所属しています。私の学部では2年次に全員がゼミに所属し、授業の一環としてインターンシップを夏期休業中に行うことになっています。所属しているゼミによってはインターンシップ先は様々ですが、私のゼミでは行政法人や外資系のホテルなどが多くありました。私は大学でも、NPOや舞台芸術、ボランティアに関係している科目を多く履修しているので、ホームページを見て、国際交流基金へのインターンシップを希望しました。授業中に、横浜トリエンナーレについてビデオを見たことがあり興味があったのですが、その時点では国際交流基金についての知識が全く無かったため(ごめんなさい・・・)、こちらで活動紹介ファイル*1等を見て、主催が国際交流基金だということを知り、とても驚きました。





私は、情報センター(JFIC)ライブラリーで約2週間お世話になったのですが、最初のうちは一体図書館でどんな仕事をするのだろう、図書館が国際交流基金の行なっている事業にどう繋がっているのだろう、と思ってました。しかし、仕事はたくさんあるんです。





・ 配架


・ 朝刊、夕刊の準備


・ 国際交流基金の活動紹介ファイルの記入・整理


・ 本の番号シールの張替え





・・・などが私の主な仕事なのですが、活動紹介ファイルの整理をしていると、国際交流基金は実に様々な事業やイベントを行なっているのだなということに驚かされます。もし知っていたら私も参加したかったのに!! と思うようなイベントが沢山ありました。





また、インターン生のためのレクチャーにいくつか参加させていただきましたが、どなたのお話も大変興味深くとても参考になりました。お話を聞くだけではなく、他のインターンの方々と意見交換したり、質疑応答したりと有意義な時間を過ごすことが出来ました。





今回のインターンシップでは、色々な体験をしたりお話を聞く事ができ、大変充実した2週間を過ごすことができたと思います。この場を借りてお礼申し上げたいと思います。皆様本当にありがとうございました。




*1:ジャパンファンデーションが実施するイベントや会議の概要をまとめた「活動紹介ファイル」はJFICライブラリーでご覧頂けます。チラシやポスター、視聴覚資料などのビジュアル資料を中心に事業の全体像がまとめられていますので、ぜひご活用ください。。                                                           活動紹介ファイルの一覧はこちら!!                            活動紹介ファイルのサンプルはこちら!!





Wednesday, September 6, 2006

◎インターン生特集◎その7 後藤さんの場合



みなさん、はじめまして!


8月10日~23日までの2週間、埼玉県の浦和にある「国際交流基金 日本語国際センター」の研修事業課でインターンシップをさせていただきました、法政大学国際文化学部3年 後藤香央里です。





文章を書くのは大好きですが、残念ながら決して得意とは言えません……が、インターンで感じたことを綴りたいと思います。どうか最後までお付き合いください。





日本語国際センターには、世界各国で日本語を教えている日本語が母語ではない先生方が、自らの日本語能力や教授法の更なるスキルアップを目指して研修にいらっしゃっています。私がインターンをしているときはちょうど、夏の短期研修(26カ国から56名)と韓国研修(50名)の方がいらっしゃっていました。





私の仕事はというと、授業の時に先生のアシスタントをしたり、コピーや資料の整理などの事務作業をしたりすることでした。恥ずかしながら英語がほとんどできない私にとって、日本語で世界各国の方々と交流できたこの夢のような期間は本当に実り多きもので、考えることがたくさんありました。とても積極的な研修生の方々からは、日本や日本人に関する質問をたくさん受けました。





 なぜ身内を紹介する時褒めないの?


 なぜ電車で目が合ってもスマイルを返してくれないの?


 なぜ店のシャッターが閉まっているのに、シャッターに向かって礼をしているの?





こんな私たちが普段意識していないような質問から、自殺や虐待、政治などの現在日本で問題になっていることまで、若者として、大学生として、女性として今私が考えていることを答えとして伝えました(はっきりとした答えが出せない質問や、答えのない質問もたくさん受けましたが)。





研修生の方々は自分の国と日本の文化の“違い”をきっかけに、様々なことに興味を持っているようでした。


国や地域、民族、宗教、性別、年代などが違えば、文化や考え方に“違い”が生まれるのは言わば当然です。しかし現在の世界では、それが原因で争いが起こることもあります。





この“違い”をマイナスにではなく、研修生の皆さんのようにプラスに、他の文化を知り、理解するきっかけとして捉えることができたら世界から戦争や紛争などの争いは今よりずっと少なくなるのではないか…。


研修生の方々とお話させていただく中で、そんなことを考えました。





インターン期間中は、研修生の方の授業などにも一緒に参加させていただく機会もいただきました。


茶道、日本の伝統的な音楽、日本の地理・歴史、落語の講演会など参加するたびに、自分が日本人でありながらどれだけ日本のことに対して無知かということを思い知らされました。


将来、時間とお金に余裕ができたら外国の方に紹介できるような日本の文化を何か一つでも身に付けよう!そう心に誓いました。





この2週間は普段のアルバイトとは違った“働く”ことを経験したり、国際交流をしたりと本当に充実した毎日でした。


このインターンで学んだこと、考えたことを無駄にしないよう今後にしっかり生かしていきたいと考えています。





このような貴重な機会を与えてくださった国際交流基金の皆様、様々なご指導やお気遣いをいただいた日本語国際センターの職員・スタッフの皆様や先生方、優しく声をかけてくださった研修生の皆さん…インターン中にお世話になった全ての方々にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。





そしてつたない文章を最後まで読んでくださったみなさま、どうもありがとうございました!





Friday, September 1, 2006

◎インターン生特集◎その6 橋本さんの場合



<<国際交流基金での2週間インターンシップを終えて>>







早稲田大学国際教養学部の橋本です。







あっという間の2週間でした。国際交流基金さんには以前より興味を持っていたので、ぜひインターン生として受け入れてほしいと直接交渉に臨みました☆最初は緊張で一杯だったけど、実際に現場にでて働いてみると職員は皆やさしく、アットホーム♪な雰囲気ですぐに基金が大好きになりました!







2週間という短い期間だったけれど、多くの会議に出席させて頂いたり、著名人からお話を聞けたり、大変貴重な経験をさせて頂きました♪特に心に残っているのは、日韓関係についての会議でした!外務省や民間財団を交えての会議は、経済や政治、文化交流といった多角的な視野から日韓問題について討論するもので本当に楽しかったです!! (≧▽≦)







そこで一番感じたのは、もっと各機関が情報を共有しあい長期的効率性のある事業を展開していく必要があるのではないかということでした。







例えば、青少年事業は基金の目玉でもあると思いますが、日韓文化交流に取り組む機関の多くはどれも同じようなプログラムを用意し、各機関が独立して事業をしていました。率直なところ、「う~ん、これって効率的なの?協力し合えばより大規模な事業が出来るのでは?」って感じでした。今後、より情報共有システムを発展させれば、市民を巻き込んでのより内容の濃い事業の展開も可能になるのではないのかなと思いました。










外務省や主要な経済機構が一同に集った今回の会議をきっかけにして、各機関がより情報の流動化を図り、さまざまな視点から日韓交流を促進できる柔軟な姿勢こそが今後必要ではないのかなと強く感じました。政治、経済、文化はいずれも相互関係にあるし、各分野の主要機関がもっと連携できればBetterだと思います☆その中で、海外事務所会議でも多く指摘されていたように「基金らしさ」のでる事業を推進していってほしいなってと思いました☆☆各機関や企業のコラボ事業も実現すれば面白いなと思います(*^o^*)







もう一つ、研修中に感動的なお言葉を小川課長より頂きました♪それは、世界には「貧富の差」「誇りの差」(誇りの不平等)の2種類の差があるというものでした。経済開発学を勉強した自分にとって、これまでは「裕福=幸せ」という偏った見方しかできていなかったように思います。でも、確かに世界には貧しくても自分の伝統文化や風習を愛し、幸せな生活を送っている人々がたくさんいます。







そうした誇りの差(自国の文化を誇りに思う国民の気持ちには差異がある)を縮小しつつ、世界の人々が自国の文化を愛し、それを世界にむけて発信できる世の中が訪れたらなんと素敵なことでしょう!そう考えると、文化交流事業が果たす役割というのは無限大です!!そうした、グローバル化の進展する世界で失われつつある伝統文化をもっと世に広め、より良い相互理解へと繋がればこれ以上の幸せはないなーって思いました(*'ー'*)







「古きを知り、新しきを知る」







このスタンスも国際交流では重要なんじゃないかな~







最後に、小松部長が「東アジア共同体」への思いを熱く語ってくれたことが印象的でした!めっちゃかっこよかった・・(=´▽`=)(←隠れ小松部長ファンww)







水面下での外交問題こそあれ、基金では誰もが自分の担当地域との交流を促進させようと必死になっています。確かに、ここでの事業は人と人とを繋ぐ「裏方」的役割であるかもしれないけれど、そうした草の根レベルでの事業が国境を越えた人と人との「出逢い」を生み、世界平和に貢献するって考えたらこんなに生産的でやり甲斐のある仕事はないですよ!!(←マジで!!)






「東アジア共同体は俺が生きている間には無理だろうな・・」って呟いていた小松部長。。必ずや僕らが東アジア共同体を実現させてみせますっ!!(←責任重大^_^;;)*1







長文になっちゃった。。ホントはもっと書きたいことが山ほどあるけれど、ここらへんで終わりにします☆出来るだけ硬くない文を書いてくれと言われたのですが、無茶ですよ~!>< お世話になった基金の職員の方々、貴重な経験をさせて頂き本当にありがとうございました!来年はみなさんと一緒に働けることを心より願っております!(笑)







*    *    *

ということで、橋本さん、熱い熱いメッセージをありがとうございました。

(申し遅れました、しろうさぎです。)

橋本さんは、「熱き学生魂」を体現したような方で、

少しだけではありましたが、ブログを通じて一緒に

お仕事する機会があって、ゲンキをたくさんわけてもらいました。




いろんな機関が連携すれば、効率的に事業ができる・・・って、まさに

そのとおりですね。

世の中、「そのとおり」なことを実現するために、いろんな障害があるわけですが

それを乗り越えて、全体で大きな「プラス」を作れるように、日々大きな視点から

物事考えないといけないな・・・ってことですね。




そして、「貧富の差」と「誇りの差」は違う、という話。

私たち人類の究極の目的が「幸せな暮らし」だとすれば、

目指すべきところは「富の拡大」ではなく「幸せの拡大」です。

そのために、文化交流ができることって、何でしょうか。

自分の文化に「誇り」を持ちつつ、他の文化も同じように尊重するためには

どうしたらいいのでしょうか。

答えのない問いに、取り組んでいく・・・という実感が常時得られるわけではないのですが

(それはこれまでのインターン生皆さんからの「国際交流をやっている実感がうすい」

「事務作業が多い」etcというコメントから浮かび上がってきますよね)、

それでも、そういう視点を忘れずに、やってきた先人たちが、すばらしい業績を残している。

若手スタッフも、先人と、学生との間にいて、どちらにも負けてられないな、

と思います☆

橋本さん、おつかれさまでした!!!

しろうさぎ



*1:9月6日に、JFサポーターズクラブのイベントに、小松ブチョウが登場します☆ファンの方(?)は必見ですネ。