There is loads of
Japan-related excitement here in Sydney at the moment, and we’re proud to be
part of it! Both of Sydney’s major art galleries, the Art Gallery NSWand the Museum of Contemporary Art (MCA), are holding exhibitions of Japanese Art, albeit very
different ones as we’re sure you can imagine.
現在、ここシドニーには日本に関するワクワクするようなイベントが数多くあり、私たちもそれらに関わっていることを誇りに思っています!シドニーで有名な2つの美術館、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館とシドニー現代美術館(MCA)では、みなさんが想像するものとはかなり違うものではありますが、日本芸術展を行っています。
The MCA is showing a solo
exhibition of contemporary artist Tabaimo’s work – an amazing feat on the part of both the artist and
the installers – which we are delighted to be supporting with a JF grant. There was lots of buzz at the opening
reception last week, and we’re sure it will make a splash among art lovers
here.
MCAでは、現代美術家である束芋氏単独の作品展を行っており、これは、作家自身および作品展の設置・運営関係者双方にとっての功績であり、光栄にも国際交流基金が助成を行っているものでもあります。先週のオープニングレセプションは大変な賑わいで、現地の芸術愛好家たちの間で大好評となるのは間違いありません。
The Art Gallery NSW, meanwhile,
is currently showing an exhibition of Noh robes, masks
and paintings that are largely on loan from Japan’s National Noh Theatre and
the Ministry of Cultural Affairs. This exhibition celebrates the aesthetics and
artisanal technologies that evolved alongside Japan’s oldest continuing theatre
tradition.
一方、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館では、現在、能の衣装やお面、絵画を展示しており、それらの大半は、日本の国立能楽堂や文化庁から借りてきたものです。この展示会は、最も古い時代から続く日本の舞台伝統と共に進化してきた美意識と職人技を称賛するものです。
It’s exciting to be able to
feel both old and new Japan at once, side by side here in two of our city’s
most prestigious venues.
ここシドニーで一流の2つの会場で、古い日本と新しい日本を同時に感じることができる。胸躍らさずにはいられません。
'Noh to Now' flyer |
This is only the tip of the
iceberg, though. We’re working with the Art Gallery NSW to present a five-part talk series on Japanese
performing arts, which will be held at the gallery from late July until the
end of August. This works well for us in many ways – not only are we able to be
part of the great cultural program at the gallery, but we’re also able to use
their auditorium. ‘What’s so special about that?’, we hear you ask. Well, we’re
in the process of relocating to a new office, and our
temporary location doesn’t have an event venue so our talks have been on hold
for a while. We’re really looking forward to dusting off the cobwebs and hoping
our regular talk series fans will still remember us after almost a year of relocation-related
downtime. Fingers crossed!
しかし、これは単に氷山の一角でしかないのです。私たちは、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館と協力して、日本の舞台芸術に関する5回部のトークシリーズを行う予定で、7月下旬から8月末にかけて美術館側で実施されます。これは、多くの点で私たちにとって絶好のチャンスとなります。州立美術館の素晴らしい文化プログラムに関われるだけでなく、その講堂も使用することができるのです。「それがどれほど特別なことなのか?」と思われるかもしれませんが、現在、私たちは新オフィスに引っ越す準備をしているところでして、その間に使用している仮のオフィスにはイベント会場がないのです。ですから、私たちのトークはしばらく保留となります。このもやもやした状態から脱することを心待ちにし、レギュラートークシリーズのファンの皆さんが、ほぼ1年に渡る引っ越しによる休止明けも、私たちを覚えていてくれたら嬉しいです。それでは、幸運をお祈りください!
© Naotomo Umewaka |
ところで、先ほどの話題に戻らせてもらいますが、そのトーク自体について少々お話させてください。シリーズ名はNoh to Now: Traditions and Counter-traditions in Japanese Performance(これまでの能:日本の舞台に見る伝統と反伝統)というもので、時代を超えての芸術家やジャンル(既におわかりでしょうが)に関するトークを扱い、中世の遺産としての能に始まり、文楽、歌舞伎、宝塚歌劇(祝100周年!)、暗黒舞踏、そして初音ミクに至るまでを網羅します。また、古くから続く能楽師の一族出身で、能の指導者でもある梅若猶彦先生をお招きするのですが、先生は、このトークシリーズにご参加いただくことに快く同意してくださり、シドニー市民に能の芸術をご紹介してくださいます。これは、私たちにとり、この上もなく光栄なことです。古いもの対新しいもの、よく知られているもの対あまり知られていないもの、正統派芸術対限界芸術、それらをひとまとめにしたということからもこのラインアップが面白いものだということがわかります。私たちは、これらの芸術家や芸術の形態に初めて出くわす人たちの反応を知るのがとても楽しみでなりません。
This focus on theatre comes
at a great time. Earlier this year, we worked with Australia’s premier drama
school, the National Institute of Dramatic Arts (NIDA), to produce a series of events showcasing Japanese theatre through talks,
performances, workshops and film, which were open to both NIDA students and the
general public. It was there that we first heard the great news that our state’s
high school curriculum will be introducing
a new elective subject on Japanese theatre
for final-year high school students from 2015.
今回、とても素晴らしい時期に舞台に焦点が向けられます。今年の始め、私たちは、オーストラリアでトップの演劇学校であるオーストラリア国立演劇学院(NIDA)と協力して、トークや劇、ワークショップや映画を通して日本の舞台を紹介する一連のイベントを作り上げました。それらは、NIDAの学生と一般のどちらにも公開されました。そして、2015年から、高校の最終学年の生徒向けとして、州の高校のカリキュラムに日本の舞台についての選択科目が新たに導入されることになったのですが、そのすばらしい知らせを私たちが初めて耳にしたのが、まさにこれらのイベントを公開している現場だったのです。
Hatsune Miku © Crypton Future Media, Inc. 2007, licensed by Creative Commons |
これは、本当にすごいことです、日本の伝統的な舞台芸術の価値がオーストラリアで広く知られるようになってきているということの証であり、より多くの人たちが日本の舞台の驚くべき世界を発見できるよう手助けをするうえで役に立つものであるのは確かなのですから。こういう理由から、私たちが今後予定しているトークシリーズについて、オーストラリアの演劇の先生のネットワークはもとより、現地の日本人コミュニティーやもちろん一般の人たちにも知ってもらえるのではないかと思っているのです。
So as you can see, there has
been a lot of buzz around Japan – particularly the arts – here in Sydney
lately. We’ve been, and continue to be, involved in a lot of timely projects and have had some very serendipitous connections with key
partners and communities of late which promise to have far-reaching effects. We’ve
all heard of the butterfly effect - who knows who or what these events will
inspire down the track? We don’t know for sure, but we can’t wait to find out!
ご存じの通り、日本の話題は沢山あるのですが、とりわけ、ここシドニーでは、最近、芸術が話題になっています。私たちは、多くのタイムリーなプロジェクトに以前より関わってきましたが、今後もそのようにしていくつもりです。そして、最近、主要なパートナーやコミュニティーとの間に偶然にもコネクションを持つようになりました。彼らは、広く影響力を発揮することを約束してくれています。バタフライ効果のことは誰もが聞いたことがあると思いますが、一体誰が、あるいは何が、これらのイベントがきっかけで現れるかはわかりません。確信はできませんが、私たちは、探し出さずにはいられません。