Friday, August 29, 2008

[文化芸術からの][みなさんへの] 異文化理解講座(中東・アジア・中南米)、始まります!!



こんにちは。くんしです。





猛暑が続いたと思えば、ここ最近まるでもう秋が到来したような、涼しい天候が続いていますね。


お風邪などひかれてはいませんか?





でも気がつけば、来週からもう9月。学校も始まりますし、本格的にシーズンに突入です。


秋といえば、食欲の秋に、読書の秋。


秋の夜長とも言いますが、涼しい夜につい夜更かしして本を読んでみたくなる、そんな季節でもありますね。





そこで!


今日は、そんな秋シーズンにぴったりの、ジャパンファウンデーションの異文化理解講座を、ご紹介します。





異文化理解講座は、第一線で活躍する専門家の方々を講師にお招きし、海外の国や地域を多様な視点から取り上げる連続講座です。





今年のラインナップはこちらになっております☆









中南米理解講座


◆「メキシコの美の巨星たち:美術・建築・写真・映画」(月曜日)


日時:2008年9月22日~12月15日(全10回)


コーディネーター:野谷 文昭(東京大学大学院人文社会系研究科教授)










アジア理解講座


◆「インドネシア芸術を巡る旅:音楽・舞踏・演劇の多様性」(火曜日)


日時:2008年9月30日~12月16日(全10回)


コーディネーター:皆川 厚一(神田外語大学国際言語文化学科准教授)










中東理解講座


◆「国境を越える人々:中東における宗教と民族の諸相」(木曜日)


日時:2008年10月2日~12月4日(全10回)


コーディネーター:田村 愛理(東京国際大学商学部教授)





◆「湾岸アラビア諸国を知ろう:産油国の政治・経済・社会」(金曜日)


日時:2008年9月26日~12月5日(全10回)


コーディネーター:福田 安志(日本貿易振興機構アジア経済研究所上席主任研究員)






そして、今期から、講座の会場も新しくなりました! 会場はこんな感じです。





お申し込み、お問い合わせは、「異文化理解講座」事務局まで。


Tel: 03-5562-0756/Fax: 03-5562-4423


ウェブからのお申し込みもできます。


詳細はこちらから。





定員もありますので、お申し込みはお早めにどうぞ!





Thursday, August 21, 2008

日本語Gは最近…






昨晩『戦争と平和』(新潮文庫)を読み終えた興奮がいまだ冷めやらぬ久保田です。





光文社の古典新訳文庫では、昨年、亀山郁夫先生の新訳『カラマーゾフの兄弟』が発表され、


そして先月からは、望月哲男先生の新訳『アンナ・カレーニナ』の刊行が始まっていますが、

いずれは『戦争と平和』も新たに訳される日がくるのでしょうか?*1





さてさて今日は文学談義ではなく、日本語G(グループ)の近況をお伝えしたいと思います。


まずはつい先日、2008年度版に更新された「世界の日本語教育の現場から 日本語教育専門家・ジュニア専門家の声」のご紹介です。





こちらは先日、派遣・助成課のTさんからも公募のご案内があった

「日本語教育専門家」および「ジュニア専門家」の活動を垣間見ることができるページです*2





国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は日本語事業の一環として


世界各地の中核的な日本語教育機関に専門家を派遣しています。


まだまだ駆け出しではあるものの、日本語事業部の一員として、


また先生方の活動や世界各地での日本語教育(日本語学習)を巡る状況の実際には興味がありますし、


さらには日本語能力試験の担当者として、各地における日本語学習が

試験とどうリンクしているのかも気になります*3





僕はまだ、東アジア、東南アジア諸国のコラムを拝見しただけなのですが、


そのなかで改めて認識したことがありました。


それは、場所によって日本語教育支援へのニーズが大きく異なるということ、

言い換えれば日本語教育専門家に求められる役割がいかに多様かということです*4





日本語教育の歴史と経験の蓄積によって、


学習者の背景や学習者数の多寡によって、教員(教育体制)の充実度によって、


また同一国内でも地方であるか都市であるかによって、


派遣専門家へ寄せられるニーズ、そして派遣専門家のお仕事も大きく変わってきます。





そのようなニーズに対して、実際にどこまできめ細やかなサポートできるかという次元とは別に、


日本語教育に関わる者として、情況をフォローする努力は怠ってはいけないなと気持ちを新たにしました。





ご興味のある方は、ぜひ上のリンク先をクリックしてください!


また専門家の声は、『月刊 日本語』(アルク)誌上の連載


国際交流基金レポート 世界の教室から」でもご覧頂けますので、


こちらもぜひお手にとって見てください。





2つ目は、もちろん文章の形でもいいけれど、


やっぱり専門家の生の声を聞いてみたい!


先生方と直接お話したり、質問したりしてみたい!という皆様へ、


海外派遣 日本語教育専門家・ジュニア専門家・日本語教育指導助手 帰国報告会」のご案内です。


詳細はこちらをクリック!





ご覧のとおり、今月から来月にかけては、報告会ラッシュで、

8/20から9/25の間に8回13カ国*5での活動を終えられた19名の先生方のお話を聞くことができます。





こちらは参加無料ですが、事前のお申込が必要です。


この貴重な機会もまたどうぞお見逃しなく!




*1:とはいっても、先日お亡くなりになられた新潮文庫版の訳者、工藤精一郎先生の端麗な訳文はまったく古びていないように感じられました。僕はロシア語をまったく解しませんが、日本語は見事の一言!先生、素晴らしい贈り物をどうもありがとうございました。


*2:公募はまだまだ受付中ですよ!締切は「日本語教育専門家」「ジュニア専門家」が9/5まで、「マラヤ大学予備教育課程(AAJ)派遣 日本語教育専門家」が9/3までです。詳細はこちら


*3:ラオス日本人材開発センターでの任期を終え、9/15の帰国報告会にもご登場の平田好先生は、2008年度版に「はじめての日本語能力試験」と題してコラムを寄せてくださっています。先生、試験への真摯なお力添えをありがとうございました!


*4:アジア諸国だけでこれだけ多様なんですから、中近東、アフリカ、中央アジア、ロシア、欧州、米州、大洋州…と見ていけば、もっとさまざまな有りようが目に飛び込んでくるんでしょうね。


*5:カザフスタン、ウズベキスタン、ベトナム、ケニア、フランス、シリア、ウクライナ、キルギス、ポーランド、カンボジア、ラオス、韓国、ドイツの13カ国です。





Tuesday, August 19, 2008

 こんなにも一生懸命~「新規研修」の先生たち~



みなさんこんにちは、オレペコです!


いきなりですが、この写真、見てみてください。





↓↓↓





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彩(いろ)とりどりの浴衣に身を包んで、笑顔いっぱいの人たち。


夏ですなあ!・・・って。。。





よくよく見ると。





日本の人じゃありませんね。


そう、バンコク日本文化センターで日々、日本語教師養成の研修に励む「先生たち」です。





、「学生たち」の間違いでしょ、と思ったあなた。


そうですね、彼らは学生さんたちですが、同時に先生たちでもあるんですよ。





???(・vv・) ハニャ???




というのも、この方たちは、バンコク日本文化センターの教師研修プログラムのひとつである「新規研修」の生徒さんたち。この「新規研修」というのは、タイの公立高校で、すでに英語や数学など、他教科の先生をしている方たちに、日本語の先生になってもらうため、タイ国教育省と共催で行われている、日本語教師養成コースなんです*1




バンコクだけでなくタイの各地から、所属している学校に派遣されて10ヶ月、集中的に日本語を勉強をしにくる、いわば「選ばれた」方たち*2。バンコクとそれ以外の都市とで格差が激しいタイにおいては、場合によっては遠い田舎から、生活費の高いバンコクに住所を移してまで学びにくるのですから、皆さん、本当に真剣勝負です


w(゚o゚)w オオー!





そんな「新規研修」、単に言葉を教えるだけでなく、さまざまな日本文化を知ってもらうことも目的のひとつ。来年からは、日本文化も含めて、自らが教える立場になるんですから!!!


で、日本の夏といえば!の浴衣着付けと、その浴衣を着ての盆踊りが最近催されたので、写真を撮らせてもらったんですよ。





日本人ボランティアの方々の説明を熱心に聞く研修生たち。


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あれ、ちょっとそこ、違うんじゃない?!


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とかなんとかいいつつ、みんなきれいに着られました☆☆☆


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そしてそして、浴衣や着物のすごいところは、折り紙のようにきれいに折りたたんで片付けられるところ。みんな、戸惑いつつもしっかり畳んでいますね。





オレペコは昔、日米センター知的交流課というところにいるときに、「安全保障」や「国際経済」を専門にする海外の学者さんたちに、地域として「日本」という要素を取り入れてもらうことを目指すフェローシッププログラムを担当していたんですが、この「新規研修」も発想は同じ。





すでに「先生」として活躍している人たちに、特に「日本語」という分野に着目してもらう。中等教育機関で、日本語を学びたいという需要を十分に満たすだけの数の先生がいないといわれるタイにおいては、とっても重要な事業なんですよ。





数ヵ月後、各学校へ戻り、日本語教師として独り立ちする彼ら。


今後の活躍を期待せずにはいられませんっ! d(@^∇゚)/ファイトッ♪




*1:本当は、「中等学校現職教員日本語教師新規養成講座」という正式名称があるのですが、あまりに長いので(苦笑)、「新規研修」と呼んでいます


*2:且つ、厳しい選抜試験を勝ち抜いた優秀な先生方です!





Friday, August 15, 2008

「東アジアの人の移動」(2)



みなさん こんにちは、


今日は、先日掲載しました、「東アジアの人の移動」についてhttp://d.hatena.ne.jp/japanfoundation/20080807 。


たくさんあるプログラムのうち、神奈川の(社)横浜インド商協会視察と、地方の豊田市、美濃加茂市訪問についてレポートします!


★(社)横浜インド商協会(IMAY)★


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(冒頭挨拶の様子です)


地下鉄みなとみらい線にて元町中華街で下車、中華街より少し離れたこじんまりとしたオフィス街の2階に(社)横浜インド商協会(以下IMAY)があります。ここでは、商協会の設立と概要、そして横浜におけるインド・コミュニティーの歴史についてお話を伺いました。


IMAYの発足は、なんと1921年。 インドと日本との貿易を促進するために設立されました。絹産業での貿易を発端に、第一次世界大戦、そして第二次世界大戦をも乗り越えて現代まで続いています。IMAYの会員は全員成功した実業家であり、シンド(Sindh)出身者が多数をしめているそうです。シンド族の多くは現在のパキスタンに居住していますが、1947年の独立の際にはシンド族であってもイスラム教徒ではないシンド族はインドや世界各地に移住せざるを得なかったそうです。IMAYについての詳細はこちら http://www.imayokohama.org/


JENESYS参加者から「日本に長く滞在しようと思った理由はなんでしょうか?」という質問に対して、「もちろん、事業が順調にすすんでいるという要因は大きいけれども、結婚であったり、子どもが育ったり長くすむことで状況が変わってくる。生活の基盤がそこで作られると、なかなかそこを去るのは難しい。私はここで骨を埋めるよ。」と仰っていたのが印象的でした。IMAYの会員の方には、日本生まれ日本育ちのインド人3世もいらっしゃって、流暢な日本語と英語で、自分はインド人としても誇りをもっているし、横浜市民としても誇りをもっていて、日本が故郷だと話してくださいました。


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(オフィスには、祭壇もあります。人が移住すれば、神様も移住するんですね)





★豊田市役所・保見団地と保育園★





さて、場所が変り、地方視察では、豊田市に行ってきました。豊田市は市の政策としてトヨタ自動車等の企業を積極的に誘致することで発展してきた地域です。市内の保見団地には豊田市の産業を支える中小企業等で働く日系ブラジル人の方が約4千人住んでいます。団地内にはブラジルのスーパーや、美容室、ファーストフード店等も営業していました。


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(保育園です↑)





近所の保育園も見学させてもらいました。ここに通う子ども達の9割は外国籍ですが、日本人の先生とポルトガル語通訳の先生が子供達と保護者に密に連絡をとりながら一生懸命に保育していらして、子供達も楽しく通っていて、こちらも幸せな気分になりました。


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(日本語 ポルトガル語両方でサインがあります)


(スーパーマーケットでは、美味しそうな食材がいっぱい)


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さて、こちらは美濃加茂市です。  


(レクチャーの様子)


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(JENESYS参加者との意見交換を行いました)


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美濃加茂市は、外国にルーツを持つ子ども達に対して、日本語の補習授業等を積極的に行っています。教育を子どもの人権として捉え、出来る限りのサポートを行う様子はJENESYS参加者より、高い関心を集めていました。市役所では渡辺市長にも表敬訪問をすることができ、市長としてのビジョンについても伺うことができました。





国際交流基金ジャパンファンデ^ションは、海外と日本とをつなげ、日本文化・日本社会を諸外国に紹介し、友好を深める活動を担っていますが、国内においても日本人と外国にルーツを持つ人々やその子供達の友好親善に取り組んでいます。外国にルーツを持つ人々が、日本に対して「ここも故郷だ」と思える、そういう社会であってほしいな、と思います。





Tuesday, August 12, 2008

日中韓次世代リーダーフォーラム2008






こんにちは。2年ぶりくらいに登場します、丁寧です。





ジャパンファウンデーションでは、2002年より「日中韓次世代リーダーフォーラム」という事業を実施しており、この2008年7月には第6回フォーラムを開催しました。先月フォーラム開催のため、日中韓を出張してきましたので、今回はこの事業についてご紹介したいと思います。





この事業は、日本/中国/韓国3か国における将来のリーダー同士の相互理解を深め、信頼感を醸成し、信頼関係を構築することが本事業の目的です。


この事業のスタートに際して、ジャパンファウンデーションが主導的な役割を果たしていましたが、現在は韓国国際交流財団、中華全国青年連合会と合同で事業の事務局を務めています。事務局自体は3か国の連携・協力によって成り立つことも本事業の特徴の一つです。





近年、二国間交流としてジャパンファウンデーションのみならず、いろんな団体によってさまざまな層における日中・日韓の交流事業がなされています。


また多国間交流でも日中韓の参加者が入っているケースがありますが、日中韓のみで行われる事業はまだそれほど数多くありません。日中韓において懸案・未解決事項が少なくないだけに、今後いっそう3か国の交流が重要となってきます。





て、事業の概要ですが、まずは参加者について、政治家、行政担当者(公務員)、ビジネスマン、研究者、ジャーナリスト、NGO/NPO関係者(30歳~45歳)で各国6名ずつ、計18名の構成となっています。


各分野の参加者を招くことによって、さまざまな視点から3か国の将来を捉えることがまた本事業の特徴の一つです。


(ご参考に本事業の参加条件は、他の参加者と英語で議論する意思と能力のあること、政治/経済/社会/文化等の分野で、韓国・中国との交流に関心があり、フォーラム終了後も韓国・中国の参加者と積極的な交流を継続し、ネットワークを維持・継続させていく意思があることで、ただし、必ずしも韓国・中国の専門家である必要はなく、幅広い分野で活躍している人が望ましいとなっています。)





3か国から選ばれた各界の次世代リーダー達が10日間にわたる合宿で3か国を訪問しながら主に以下の活動を行います。



1.参加者がお互いの国・社会・文化等を理解し合うための、専門家によるレクチャー受講/ディスカッション


2.参加者同士の人間関係構築を進めるためのディスカッション


3.関係機関などの視察/意見交換






今年のスケジュールは以下のように11日間で3か国の6都市を訪問するというかなりハードなものとなっています。


参加者の皆さんが3か国の風土を一緒に体験することも本事業の特徴の一つです。



・中国/上海・南通 7月10日(木)~13日(日)


・日本/東京・金沢 7月13日(日)~16日(水)


・韓国/ソウル・釜山   7月16日(水)~20日(日) 



 





2008年度の総合テーマは「Vision 2030 for Northeast Asia」でした。参加者の皆さんの至った結論は、現存の課題から目をそらさずに取り組むと同時に、より未来志向の3か国の関係構築をめざすべきということでした。歴史や領土といったセンシティブな問題において、感情的になって相手を刺激するようなことは避けながら、関係専門機関による共同研究・調査を客観的に進めていくことが必要であること、また北東アジアにおける経済協力・環境協力などを通じて、共通の利益につながるようなWin-Win関係を構築していくことも必要であることを確認しました。





なお、直前に洞爺湖サミットの開催もあって、今年の日本におけるサブテーマは「環境」でした。


外務省の環境担当大使、トヨタ自動車の環境担当理事、金沢大学の里山・里海研究者との意見交換を通じて、3か国の参加者は環境問題の重要性、3か国による協力の必要性を改めて確認しました。





本事業で構築された日中韓のネットワークが3か国のより発展的・協力的な将来に確実につながっていくと、担当者として信じており、今後ともネットワークの継続・発展に尽力していきたいと思います。





Thursday, August 7, 2008

 東アジアの「人の移動」について






7月17日から27日まで中国、タイ、カンボジア、シンガポール、フィリピン、ニュージーランド、オーストラリア、インド、ミャンマー、日本、ラオス、ベトナム、ブルネイ、マレーシア、インドネシアの総計15カ国から若手リーダーがやってきました。


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かながわ外国人すまいサポートセンターにて↑







これは、JENESYS次世代リーダー招へいプログラム*1の一つで、2007年から始まったものです。東アジア各国における行政・経済・研究・メディア・市民社会などなど、各界で活躍し今後を担うであろう20代から30代の若手を日本に招へいし、東アジアにおける共通の課題について話し合い、寝食をともにしながら、今後の東アジアの未来図を描く、そんな合宿形式のプログラムです。





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担当されたアジア・大洋州課Mさんに、今回のプログラムについてお話を伺いました☆








蟹江:今回のテーマは『アジア・大洋州地域における「ヒト」の移動:送出国―受入国及び当事者自身の利益を目指して』


人の移動?というと耳慣れない言葉ですが・・・





Mさん:そうですね、あえて「人の移動(migration)」と表現したのは、移民とか移住と表現すると外国へ渡り、そこで骨を埋めるというようなイメージになってしまうと思ったからです。近年では仕事だけのためではなく、留学、国際結婚、退職者の海外長期滞在、災害等のために人が流動的に移動していて、ブラジルに移住した日本人(日系ブラジル人)が日本に戻って定住するという現象も見られるようになりました。数年から数十年というスパンで日本、東アジアをはじめ世界各国で、人の移動は活発になっています。








蟹江:このテーマは日本人みんなに身近なものになってきているということですね。





Mさん:個人的にも日々感じる外国人の増加、韓国語を習い始めたら先生が在日コリアンだったこと、以前見たタイに出稼ぎに来ていたミャンマー人等が強制退去を恐れて津波被害の支援を受けられなかったニュース、友人の結婚式に出席した際に同じテーブルで座った新郎新婦の友人達が見た目は同じ東洋人であるのにも関わらず全員国籍が違い、北京、ロンドン、香港、ロス等と世界各地で活躍していた姿、帰国子女としての自分の経験、そのような断片的な情報が頭によぎりました。








蟹江:私もペルーに3年、イギリスに3年住んでおりまして、ずっと自分が『外国人』でしたし、日本に帰ってからもなかなか日本語に追いつけなかった経験がありますので、わかりますよ。さて、その人の移動がなぜ、東アジアの共通課題なのでしょうか?





Mさん:人の移動は今やグローバルに展開されていますが、近隣諸国の間ではより多くの移動がおこりやすいですよね。それならば、EUのように東アジア地域共通の人の移動に関するスキームを構築できれば、各国の産業や経済社会の発展、地域の活性化、外国人労働者・居住者のエンパワメント、そしてアジア地域の共生につながるきっかけとなると思います。このようなスキーム構築にはまだまだ時間がかかりますが、どのようにして文化の異なる人達と共存、社会統合していくのか、難民の受入の方法等についてはは日本にとどまらず、東アジア諸国でも同じようなことが課題になっていているのです。








蟹江:本当にそうですよね~。いやいや、大変参考になりました。今日はどうもありがとうございました。










実は私も機会があって、フィンランドで移民や難民の受入を行っている機関 *2にて3ヶ月間働いていたのです。


その時に、EUという枠組みで移民や労働者の受入について話し合える体制が出来ているのを見て、まさしくMさんと同じように東アジアはどうなるんだろう?


と感じておりました。そんなつながりもありまして、蟹江はこのJenesysプログラムに随行してきました!





その様子を後日レポートします!お楽しみに~☆




*1http://www.jpf.go.jp/j/jenesys/intel/exchange/jenesys08.html


*2:国際移住機関IOM 今回のプログラムでも駐日事務所に講演をお願いしました。http://www.iomjapan.org/





Friday, August 1, 2008

「外国人による日本語弁論大会」TV放映と「日本語教育専門家」公募説明会のお知らせ






みなさん、こんにちは。今日は日本語グループから2件告知があります。


まずは、先日このブログにも登場してくれた新人のずっきーから


「外国人による日本語弁論大会」TV放映のお知らせです!それでは、どうぞ!





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みなさん、こんにちは。日本語事業部のずっきーです☆。





以前、このブログでも紹介させていただきましたが、去る6月14日に「第49回外国人による日本語弁論大会」が川越市市民会館で開催されました。


今日は、弁論大会テレビ放映間近!ということで、宣伝のために再び参上しました☆


パソコン画面の前でこのブログを読みながら「当日見に行けばよかったな~」とか、「もっと詳しく知りたい!スピーチが聞きたい!動いている出場者が見たい!」とお思いになったそこのあなた!





なんと、


8月3日(日)NHK教育テレビ 22:00~


(ETV特集)


に、この大会の模様が放映されます!!





大会当日だけではなく、出場者の方々の日常もクローズアップされているとか?!


日本で暮らす外国人の方々は、どんな生活を送っているのでしょうか・・・。








出場者からのメッセージはオーディエンスの胸にも響いたようで、事務局には、こんなステキな声が届いています。



<アンケートより:10代女性>


とても興味深い話ばかりで面白かったです。「日本語」という言葉と「日本」という国の中で生きている私にとってはあたり前のことでも、外国人の方々にしてみれば、不思議だったり、こっけいに見えるものがある、ということが実話や体験談にもとづいたスピーチでよくわかりました。私も日本というわくをこえて色々なことを感じたいなぁと思いました。





<アンケートより:20代女性>


思わず目頭が熱くなる主張、クスッと笑ってしまうエピソード、胸がチクリと痛む日本社会の批判など、勇気とユーモアをもって自分の意見や経験を今日この場で私達と共有してくださった出場者の方に心から感謝します。大きな感動を呼び起こされ、日本文化や社会を見る目が会場を出る時少し変わりそうです。






仕事として弁論大会を見ていた私も、思わず笑ってしまったり、胸にジーンとくるものもあったり・・・大会中以外でも、出場者の皆さんが日本語で楽しそうに交流しているのを見て、担当できて本当によかったと思いました。





そんなステキな弁論大会。


もう会場で聞いた人も、当日行けなかった人も、今日始めてこの弁論大会のことを知った人も!


日曜日の夜は、みなさんテレビの前へ☆ ぜひぜひぜひご覧になってください!!!





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以上、ずっきーからでした。楽しみですね。


2つ目は公募のお知らせです。派遣・助成課のTさんからです。どうぞ!





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みなさま、こんにちは。お初にお目にかかります、派遣・助成課へのTと申します。





この度ジャパンファウンデーションは、平成21年度に海外に派遣する「日本語教育専門家」「ジュニア専門家」「AAJ日本語教育専門家」を公募することになりました。今日はその説明会のご案内です。





今回はとりわけ、専門家/ジュニア専門家を目指す方向けに、具体的な業務内容や求められる能力についてご説明します。また実際の経験者にもご登場いただき、仕事の魅力について大いに語って頂きます。日程は以下のとおりです。









<東京会場> 日時 平成20(2008)年8月5日 火曜日 14時~16時


場所 ジャパンファウンデーション JFICホールさくら


<関西会場> 日時 平成20(2008)年8月8日 金曜日 14時~16時


場所 ジャパンファウンデーション 関西国際センター






ご参加を希望される方は事前のお申込をお願いします。


申し込み先ならびに詳細はこちらをご覧ください。





たくさんの方のご参加をお待ちしております┌|-.-|┐





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以上、Tさんからのご案内でした。

残念ながら説明会に参加できない方も、応募は9月初めまで受け付けているそうです*1


ご関心のある方はドシドシご応募くださいね!




*1:詳しくはこちらをご覧ください。