Tuesday, February 13, 2007

 CIS学生日本語弁論大会の覇者、来日!!



みなさん、こんにちは。潮風です。




昨年12月1日に平成19年度の一般公募助成事業の第1回申込を締め切り、事業を担当している部署の多くはただいま審査*1の真っ最中ですが、今回はその事業の中から、「海外日本語弁論大会助成」のお話をしたいと思います。





「海外日本語弁論大会助成」は地域における日本語教育ネットワークの緊密化日本語学習レベルの向上を目的に、海外で日本語弁論大会を開催しようとする機関に対して賞品等の一部を助成するプログラムで、2006年度予定されている助成はなんと105件。日本語事業関連の助成では最も件数として多いんですねー。





その中の1つ、「CIS学生日本語弁論大会」の2006年優勝者が、日本へ研修旅行にきていて、ジャパンファウンデーションにもいらっしゃる!ときいたので、せっかくなので潮風はインタビューを決行=3 2006年優勝者は、経済を専攻するウズベキスタンの大学生、ムミノフ・アスロールさんという男性の方でした。




ちなみにCISとは、旧ソビエト連邦の国々で形成された緩やかな国家共同体で*2、いわばこの大会はそれらのロシア語圏の国々の全国大会に値するものなんだそうです。各地域、または各国で地方大会があって、そこから勝ち上がって全国大会へ進むという、大陸面積からいうと日本からは想像つかないような規模ですよね… ワクワクo( ̄▽ ̄o)





というわけで、どうぞ!!





 こんにちは。ウズベキスタンのムミノフ・アスロールです。フェルガナ大学*3で経済を勉強しています。


 私が日本語の勉強を始めたのは、1999年11月、私が中学2年生のときでした。「のりこ学級」という日本語教室へ行こうと、友達に誘われたのがきっかけです。大学受験のときとかはやめようかなぁと思ったりもしながら、ずっと続けています。私を誘った友達はもうやめてしまいましたが(笑)。


 CIS全国大会の前には、中央アジア大会、その前にウズベキスタン国内の弁論大会がありました。国内の弁論大会への出場者を決めるため、のりこ学級の中でまず代表を決めました。のりこ学級は、昔4年間つづけて、小~高校部門の日本語劇で1位をとったことがありました。ウズベキスタン国内の大会には、フェルガナ大学の学生や、のりこ学級の学生が参加しました。1位から5位が中央アジア大会に進出したのですが、私はウズベキスタン国内大会では5位でした。ですから、優勝できるとは思ってもいませんでした。ただ、楽しかったです。いろいろな国で、日本語を勉強している人たちと交流できて嬉しかったです。

 今回、私は初めて日本にきました。京都、滋賀、東京、小田原、千葉にいきました。滋賀、小田原、千葉ではホームステイをしました*4。日本は想像したとおり、とても親切な人ばかりです。自分の国の文化を大事にしていると思います。日本の食べ物もおいしいです。特に、カレーライスとすきやきがおいしかったです。



アスロールさん、ジャパンファウンデーションへの訪問&ブログへの登場、ありがとうございました。





潮風自身、日本語事業部にいながらも普段はなかなか直接つながることはない、海外の日本語学習者に初めてお会いできて、とても励みになりました。遠く離れたところで、日本語を7年間、ずっと勉強してきて、大会で優勝して初来日。そんなアスロールさんの日本の滞在がよいものであったこと、本当に嬉しく思います。今後もぜひ、日本語の勉強をがんばって、ウズベキスタンと日本のかけ橋になってください。





ちなみに気になるアスロールさんの弁論大会でのスピーチの題目は『白いカラス』・・・(゚ペ)?


ここで大会の報告&スピーチ原稿が公開されていますので、ぜひご覧ください!





最後に、アスロールさんのメッセージとともに、記念写真を公開です!



日本に来て、いろいろなところへいきました。いろいろな人たちにも会いました。ホームステイで家族ができ、素晴らしい国だと思いました。とても感動しました。ありがとうございました。


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*1:具体的な様子は以下の記事でも紹介しています!
  2005-10-12 「審査って」


*2:Commonwealth of Independent States, トルクメニスタンが準加盟国になったため、現在の正式加盟は11ヶ国。(Wikipedia) 


*3:ウズベキスタンの首都タシケントから350㌔ほどだそうです。


*4:アスロールさんはのりこ学級を支援しているNPOリシタン・ジャパンセンターの方たちのところでホームステイをしたそうです。





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