Friday, March 27, 2009

世界の記念日 3月 世界のホワイトデー



 あっ!!っという間に3月も終わりですね。


ちょうど一昨年の今頃の様子です。その頃はもう桜が咲き乱れていたのですが、今年は少し遅いのでしょうか。


f:id:japanfoundation:20090326101214j:image


桜吹雪のかわりに、先日、東京都内は春の嵐が吹き荒れましたが、

国際交流基金ジャパンファウンデーションも「年度末」の嵐が吹き荒れており、久保田さん同様*1飛ばされないように必死にお仕事しております。











.。.:*:・'☆。.:さて、そんな春の嵐にもめげず、遅くなりましたが今月も世界のイベント特集です!★゜':*:.。。.:*:...:*





2月は世界のバレンタイン特集日中韓を特集しましたので、やっぱり3月はホワイト・デー♪


国際交流基金ジャパンファンデーションの本部には海外事務所から帰国した先輩たちがたくさんいらっしゃいます。


そこで「よし先輩方々にリサーチしよう!」と伺ってみたところ・・・


蟹江:ドイツのホワイト・デーについて教えてください!






Tさん:ドイツには「ホワイト・デー」(もしくは3月14日にあるそれらしきこと)という概念はありません。欧州地域はだいだい同じかと思いますが、2月14日のバレンタイン・デーも(!)、男性が女性に花束を贈ったりする日です。が、義理チョコならぬ義理花みたいなことはしません。というわけで、バレンタイン・デーを受けて3月14日に何か、ってことはありません。






蟹江:ないんですか?!ホワイト・デー。そしたら何かネタになりそうな、祝日ありますでしょうか・・・?






Tさん::そのほか、ドイツでお祝い・・・といいますと、なんといっても誕生日です。お祝いをいただくこともありますが、基本的には自分でお菓子焼いて配ったりして「祝ってください~」という感じです。


3月とは離れますが、祝日は、東西の再統一(10月3日)や、やはりキリス教関連のお休みが多いですね。カーニバルの風習は、ドイツ国内でもいろいろあるようです。ライン川方面では、女性がネクタイを切って回るのですが、切ったらキスをしなくてはいけないとか、それは都市によってまちまちであるとか・・・ところによっては着ぐるみを着て出勤するとか









蟹江:10月の祝日はちょっと先なので、是非その時に改めてお伺いします。


うーん、ドイツはないんですねぇ。じゃあフランスはどうでしょうか?



ヨネさま:私がちょこっと留学していた先・フランスでも、


「ホワイトデー」らしき行事・概念はまったくなかったように思います・・・


ただ、2月14日は、(地方差などもあると思いますが、)


女性から男性にでも、男性から女性にでも(←でもドイツと同じくこの方向の方が普通みたいです)、


チョコレートもプレゼントできるし、お花や他の贈り物でもプレゼントできるし、


という日だったように思います。


フランスは、チョコレート文化の国でもあるので、チョコレートを贈るのが、決してマイナーというわけではありませんでした。


(2月14日用のハートチョコレートとかも、町のチョコレート屋さんで結構商業的な感じで売られていたような気がします。)


ほかに3月にある祝日だと、復活祭くらいかしら・・・今年は4月みたいですが。






蟹江::なんと、欧州にホワイトデーはないようですね。


ホワイトデーって他の国ではやらないのかしら・・・?と思ったら、















ホワイトデーとは、バレンタインデーにチョコレートなどをもらった男性が、

そのお返しとしてキャンデー・マシュマロ*2・ホワイトチョコレートなどのプレゼントを女性へ贈る日。日付は3月14日。


日本で始まった習慣で、欧米ではみられない。


(Wikipedia引用)






どうやら日本発のようです。もちろん飴屋さんやお菓子屋さんがキャンペーンを展開したということありますが、


一説には日本にはお返しという発想があるので、浸透しやすかったということもあるようです。


世界には色んな祝日やイベントがありますが、バレンタインを始め、その国によってそれぞれのかたちで発展する様子はまた面白いものですね♪




*1:世界で読まれる日本の雑誌http://d.hatena.ne.jp/japanfoundation/20090324


*2:ブログチーム Oさん談:ところで、私の故郷の福岡では、とあるお菓子屋さんが、マシュマロデーを始めたのがきっかけときいたことがありますが・・・。飴屋さんとかクッキー屋さんとか、いろいろな説があるとは知りませんでした。ここのお菓子屋さんの名物には、マシュマロに白餡が入っています。でも、いまあんまりマシュマロデーなんていわないですね(涙) 





Thursday, March 26, 2009

ハンガリーで読まれる日本の雑誌






今日は関西国際センターでこのブログを書いてます。


最近お気に入りの音楽はNona Reeves、久保田です。





過去2回お送りしてきた「世界で読まれる日本の雑誌」、


今日はハンガリーはブダペストからのレポートを


お送りします。レポーターはブダペスト日本文化センター


のT職員です。





久保田:Tさん、お忙しいところ、取材へのご協力


ありがとうございます!ブダペスト日本文化センター


図書館で人気の雑誌について教えて頂けますか?









人気雑誌ですが、スタッフにヒアリングしたところ、


貸出数と閲覧数を総合すると大体こんな順番だそうです。





1. What's In?






WHAT’s IN? XP ゆず (Sony magazines annex)

WHAT’s IN? XP ゆず (Sony magazines annex)










2. 日経エンタテインメント






日経エンタテインメント ! 2009年 04月号 [雑誌]

日経エンタテインメント ! 2009年 04月号 [雑誌]










3. J-SELECT、アニメージュ






アニメージュ 2009年 03月号 [雑誌]

アニメージュ 2009年 03月号 [雑誌]








図書館の客層は、ハンガリー人の高校生・大学生と


在留邦人(特に日系企業等の駐在員の奥様たちと


学生)が中心です。奥様方の間では『Oggi』とかも


人気らしいですが、それはをランキングには含めて


いません。






Oggi (オッジ) 2009年 03月号 [雑誌]

Oggi (オッジ) 2009年 03月号 [雑誌]










やっぱり若者の間でのポップカルチャー人気を反映した内容、


ってことになるんですが、それだけではなく、上記のような


雑誌は写真とか絵とかが多く、内容を理解するためにあんまり


日本語を読まなくてもいいので、単純にハンガリーの人たち

にとって読み易いんだと思います。*1





因みに『週刊少年マガジン』も置いてますが、これは


ストーリーを理解するために日本語を読まなければならない

からか、上記3誌ほどは読まれていないらしいです。*2


ただ、古いバックナンバーを事務所のイベントなんかで


景品としてプレゼントすると、すごく喜ばれます。


漫画の「画」の部分が大事なようで、ストーリーが


途切れていても構わないようです。





総合すると、ハンガリーの人は、日本の雑誌の視覚的な部分を


求めて日本の雑誌を手に取っているようです。ただ、ここの


図書館は、開館時間が平日の9時から18時までなので、客層は


自ずとこの時間帯に来られる人に限られてしまいます。


もし社会人でも来られるような時間に図書館を開けていたら、


ランキングも違ったものになると思います。






久保田:想像を超える部分もあっておもしろいですね! 


ほかに図書館での印象的なエピソードなどありますか?






図書館スタッフも交えて考えてみたんですが、


やっぱり思い浮かばなかったです・・・。


波乱のない平和な図書館なもので…


「利用客が図書館にキャベツを忘れた」


というのは1度ありました。






久保田:「キャベツ」がリアルさを際立たせています!


Tさん、お忙しいところ、ありがとうございました!




*1:これはロンドンとも共通ですね。―久保田


*2:これは意外!!コミックは雑誌よりも文字情報が多い??確かに多いかも…―久保田





Wednesday, March 25, 2009

イギリスで読まれる日本の雑誌






今日は前回に引き続いてロンドンからのレポートを皆様にお届けします。


題して「イギリスで読まれる日本の雑誌」、充実のエッセーです。


書いてくださったのはロンドン日本文化センター図書館職員


(Resource Centre Officer)のY.O.さんです。





さっそくどうぞ (。^_^)ノ☆・゚::゚ドウゾッ♪






「エクスキューズミー。キミの読んでいる文字は何なんだ?」





またか、と上から下に文字を追うのを止め、顔を上げる。





「これはね、ジャパニーズ」





カラフルな写真がたくさん載った日本の雑誌、単行本やマンガ…。


小さい頃から本の虫だった私は、イギリスでも、暇を見つけては


活字の世界に没頭するのがいつもの習慣。ロンドンの地下鉄で、


おもむろに本を取り出し、ページを開いた途端に感じる周りの


視線は、時に、自分が芸能人になったかのような錯覚(妄想?)


をもたらすことさえあります。





イギリスで雑誌といえば、左から右へ読むもの、ページは左側へ


めくるもの。一般的な日本の雑誌とは、表裏からして違います。


右から左へ目を移し、ページを右側に繰る姿は、現地の人から


すれば不思議に思えるのでしょう。しかも、よくよく見れば、


文字が上下に並んでいたりもするわけです。実際、私は、


「どの方向に文を読んでいるの?」、「どうして後ろから雑誌を


読むの?」と真顔で尋ねられたことも一度ではありません。





私の職場である国際交流基金ロンドン日本語ランゲージセンター図書館は、


多民族都市ロンドンという土地柄、来訪者の国籍も、英国や


ヨーロッパを始め、中国、ウズベキスタン、エジプトなど、


バラエティーに富んでいます。蔵書が日本語教育


に特化しているということもあって、館内で冒頭のような質問を


受けることは、ほとんど皆無。配架している雑誌も『月刊言語』


や『日本語学』など、日本語を母国語としない方にはとっては、


まず縁がなさそうなものばかりです。そんな中、敢えて来館者に


人気の雑誌を三つ挙げるとするならば、『Japan Close-Up』、

Nipponia*1、そして『Hiragana Times』。これらはどれも


英文が載っているので、日本語の知識がなくても手に取りやすい


のかもしれません。『Nipponia』は、写真も豊富なので、授業で


日本文化を紹介する際の教材として、日本語を教えている先生方


にもよく利用されているようです。





月刊言語



月刊 言語 2009年 03月号 [雑誌]

月刊 言語 2009年 03月号 [雑誌]










Hiragana Times







図書館の利用者で、大学で日本語を勉強しているイタリア人の


Aさんに話を聞いてみました。





「『Japan Close-Up』は、大学の図書館にもあるので


よく読みます。写真も多いし、今、日本で何が流行っているのか


とか、良い夫とはどういう夫だと思うか、といった日本人への


アンケート記事が載っていて、とても面白いです。





もともと私が日本に興味を持ったきっかけは『風の谷の


ナウシカ』などのアニメでした。宮崎駿の作品を見て、


その中で訴えかける哲学的なメッセージに興味を引かれ


たのです。それまでは、日本のイメージというと、東京、


お寺、寿司といったものでしたが、日本語を勉強し始め


てから、現代的な文化と伝統的な文化がミックス


していてとても面白い国だと思うようになりました。


イタリアは芸術が身近に溢れているので、日本の文化や


芸術にも自然に興味を引かれるのかもしれません。


禅庭や現代の日本に興味があるので、日本の若い人の


ファッションや考え方を特集した雑誌があれば、


もっと読んでみたいです。」





イギリスの中でも、特にロンドンは、日本食レストランや日本


食料品店も多く、日本の書籍を扱っている店もいくつかあります。


そうした書店の一つにも話を聞いてみました。








「日本人以外のお客さんに人気のある雑誌といえば『ViVi』


『Seventeen』、『明星』といったものですね。


『Hiragana Times』や『家庭画報インターナショナル』を手に


される方もいらっしゃいますが、全体的に、写真が多く載った


日本のファッション系雑誌を見ていかれる方が多いです。」





ViVi



ViVi (ヴィヴィ) 2009年 04月号 [雑誌]

ViVi (ヴィヴィ) 2009年 04月号 [雑誌]










Seventeen



SEVENTEEN (セブンティーン) 2009年 04月号 [雑誌]

SEVENTEEN (セブンティーン) 2009年 04月号 [雑誌]










家庭画報インターナショナル










イギリスのテレビのデジタルチャンネルには、未だに、

「風雲!たけし城」*2といった日本の昔のテレビ番組を放映している


ところもありますが、最近は、インターネットの動画で日本の


新しいドラマや歌のクリップなどを見ている人が多いようです。


先日、図書館で、来館者に日本の言葉を知っていると得意気に


話しかけられたので尋ねたところ、





センパイ!





という答えが返ってきました。「千杯…?」と、一瞬、


何のことか分かりませんでしたが、ドラマでよく使っていた


といわれ、「先輩」のことだと思い当たりました。





私はイギリスに住んで10年以上になり、最近の日本の芸能人や


歌謡曲にもすっかり疎くなってしまいました。もしかしたら、


ロンドンの地下鉄で、『明星』を読む英国人に、日本の芸能人の


名前を聞く羽目になるなんていうことも、そう遠い話ではない


のかもしれません。





*1:『Nipponia』も季刊雑誌でした。


*2:前回「家にテレビはありません(し、見ません)」と書いたのですが、先日、出張先のホテルで夜、何気なくテレビをつけたら『めちゃイケ』をやっていました(小栗旬くんの回)。僕はテレビを捨てる際、『めちゃイケ』を見れなくなることだけが心残りだったくらいファンなのです。で、番組は相変わらずすごくおもしろかったのですが、ふと画面を見ると「岡村隆史(38)」とテロップが…。岡村さん、もう38歳なんですね。時の流れを感じました。-久保田





Tuesday, March 24, 2009

世界で読まれる日本の雑誌






毎日が疾風怒濤、もはや半泣きの久保田です。*1


最近、ブログチームはみんなあまりにも忙しすぎて


更新が途切れがちになっております。


楽しみにしてくださっている方々、すみません!





さて、今日から3回に渡って、雑誌をテーマにした


記事をお届けしたいと思います。





みなさんは普段どこから情報をとりいれていますか?


新聞、雑誌、ブログ、TV、ラジオ、書籍といったマスメディア。


家族、友人、会社の同僚といった人間関係。


この問いへの答えは十人十色だと思います。



こんなことを考えたのは、最近受けたOB訪問で


「久保田さんは?」という質問を受けたからなんです。





僕の場合は意識的に、速報性の高いメディアや内容の一過性が


強いメディア、大衆性が強いメディアからは距離を置くことに


しています。家にテレビはなく、新聞も毎日隈なく読むわけ


ではありません。





そういう意識から、大切な媒体があります。「季刊誌」です。





3ヶ月に1度出版される、厚めの雑誌。


具体的には新潮社の『考えるひと』






考える人 2009年 02月号 [雑誌]

考える人 2009年 02月号 [雑誌]










スイッチ・パブリケーションの『Coyote』(これは隔月)










ヴィレッジ・パブリッシングの『Monkey Business』






モンキー ビジネス 2009 Winter vol.4 少年少女号

モンキー ビジネス 2009 Winter vol.4 少年少女号










といった、ただ単におもしろいだけではなく、


新聞や週刊誌のように短すぎもせず


単行本のように長すぎもしない時間をかけて


生み出される厚みと質をともなった内容が魅力です。





ところで「雑誌」という媒体の特徴ってなんでしょう?

「雑誌論」のような書き物って読んだことがないですね。*2





時間のスパンという側面から言えば、TBSラジオ・


ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフルの

雑誌・トゥ・ザ・フューチャー!おれたち未来人!!*3


でも指摘されていたとおり、ある意味でもっとも濃密な形で


「いま」が刻印されている。これは1つの特徴といってよいかも…


といったことをつらつら考えているうちに企画を思いつきました。


名づけて





世界で読まれる日本の雑誌





日本で出版されている雑誌は第一義的には国内向けですが、


ときには全世界の在外公館やJF海外拠点の図書館、


ひいては海外の書店に置かれることを通じ、海外の読者に


読まれることもあると思います。





「世界で読まれる日本の新聞」と言ってしまうと


おのずと数が限られてしまいますし、「…日本の書籍」


と言うと出版までのタイムラグが問題になります。


リアルタイムの雰囲気や情報が詰まっていることが


「雑誌」という媒体の1つの特徴だとすれば、


コンテンポラリーに「日本」に触れるのに適した媒体


である雑誌が、海外でどう読まれているかを


探ってみようという企画です。





今回はジャパンファウンデーションの海外拠点のうち、


ロンドン日本文化センターブダペスト日本文化センターから


レポートを寄せていただきました。





みなさん、どうぞお楽しみに!




*1:でも、そんななかにも朗報が。本記事でも取り上げた『Monkey Business』の最新号で古川日出男さんによる村上春樹さんへのインタビューが掲載されるそうです!!


*2:誰か、こんなおもしろい「雑誌論」があるよ、という情報をお持ちの方、教えてくださるとありがたいです…と書いてから、「雑誌論」でググったら上智大学の植田先生という方の授業シラバスが出てきました。1冊の本としては日本語で書かれたものはまだない??


*3:昔の雑誌を今の時点から読み直し優越感を味おうという企画





Monday, March 16, 2009

1・2・3、日本語フィエスタ~ッ!!






どうも、こんにちは。マニラの三富です。


今日は、2月28日(土)と3月1日(日)の2日間、マニラ日本文化センターが総力を結集して開催した「Nihongo Fiesta(日本語フィエスタ)」というイベントについてご紹介します。




日本語フィエスタとは、日本語スピーチコンテストを中心に、江戸凧の展示・ワークショップや凧あげ競技会、琴の演奏会や日本語を勉強している高校対抗の日本語クイズ大会、大学生によるエイサーのパフォーマンスやアジア各国の漫画家による風刺漫画の作品展(第11回アジア漫画展)、国際漫画賞の入賞作品の展示などなど、日本語と日本文化に関係するイベントを一挙に集めた「お祭り(=フィエスタ)」です*1




今回はSMモール・オブ・アジアという、超巨大ショッピングモール*2を会場に、日本語学習者のみならず、子どもから大人まで実に多くの人が集まり、日本語に触れ、日本文化を楽しんでいただきました。





それでは、数あるプログラムの中から、幾つか詳しくご紹介します。





■ 第36回日本語スピーチコンテスト





マニラ、セブ、ダバオ各地の予選を勝ち抜いた17人が、日本語でそれぞれの主張を込めたスピーチを行います。オタク文化や、文化の壁を越えた恋愛物語、宗教観や日本語教師としての経験と抱負などをテーマに、それぞれが日頃の学習と練習の成果を披露しました。





f:id:japanfoundation:20090313194115j:image:left 私は人前でスピーチするのが極めて苦手なので、今回開会の挨拶を任され、登壇し300名近い観客を前に挨拶せねばならぬとあって、当日は朝からめまいと吐き気に見舞われていましたが (;´Д`A ```、出場者の皆さんは堂々としたものです。時には冗談を交えて笑いを誘ったりと、感情表現豊かなスピーチを披露してくれました。


ただ日本語が上手いだけではなく、スピーチにこめられたメッセージ性や表現力などが問われるのが、この日本語スピーチコンテスト。皆さん熱が入っています!






■ Quiz Bee(高校対抗日本語クイズ大会)





スピーチコンテストに引き続いては、フィリピンで初めてとなる高校対抗の日本語クイズ大会を開催しました。


ジャパンファウンデーションが派遣する若手日本語教師らから、約1年間日本語を学んだ高校生約20名(7校)が、日本語や日本文化に関するクイズにチャレンジ。日本語力や日本文化に対する理解度を競いました。


左の写真を良く見ると、後ろのスクリーンに問題が映し出されています。


「(会場に流れる音楽を聴いて)このテーマ曲が使われているアニメの主人公は誰?ローマ字でフルネームを書きなさい」とありますね。うぅ~ん、難問 σ(´ x `;*)ンート・・・





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■ 2nd Philipipnes-Japan Kite Exhibit





さて、スピーチコンテストとクイズ大会が行われた会場から駆け足で5分ほど離れたアトリウムでは、江戸凧づくりのワークショップと展示を実施していました。





世界各地の大会を渡り歩き、またワークショップの経験も豊富な江戸凧保存会の皆さんにお越しいただき、子どもや大学生を対象に約2時間のワークショップをおこないました。





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大盛況!





さらに翌日は、モール脇の広場で、凧揚げ大会。


真夏の太陽の下、日本の伝統的な江戸凧や、フィリピンの創作凧が、大空に舞いました。





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スポンジボブや、大天使ミハエル、グライダーをつかって初めて空を飛んだフィリピン人、ドラゴンやペリカンまで、カラフルでデザインも多種多様な凧に、来場した多くの人たちが見とれていました。





大いに盛り上がった今年の日本語フィエスタ。


来年は、どんなプログラムになるのか・・・ご期待ください (*´∇`)ノ




*1:2005年から毎年2月に開催しており、今年で4回目です


*2:東京ドーム8個分の広さをほこり、何と!アイススケートリンクまであります。





Monday, March 9, 2009

切実ナルモノ



 こんにちは。クンシです。





 にわかに春の兆しが出てきましたね。





 クンシの所属する人事課では、この時期、就職希望者向けの会社説明会を実施してきましたが、説明会も先週で一段落。でも、まだまだこれから。採用試験は3月末から本格化しますし、人事異動の多い4月、職員の異動に伴う仕事がいろいろと待ち構えています。また、新入職員も入ってきます! 私たちスタッフ陣も、不安と期待でいっぱいの3月を迎えています。





 以前どこかで書いたかもしれませんが、クンシは俳句をやっていて、この前自分が参加している俳句結社の10周年記念を迎えるに当たり、エッセイを書くことになりました。エッセイのタイトルは「俳句と私」





 そこで、自分の俳句の原点について書くことにしました。自分はジャパンファウンデーションに入社してから、社内の俳句サークルに誘われて参加したことがきっかけとなり、俳句にはまってしまいました。


 エッセイを書きながら、「何で自分が俳句にハマッたのか」ということを考えて、思い至った結論は、「切実だったから」です。





 私は地方出身(相当な山間の村です…)で、大学入学以降ずっと地元を離れて生活していますが、距離やお金もかかることから、地元に帰るのは年に数回程度。親の顔を見た日も、10年のうち通算何日か。そんな日々の中で、いつもどこかに「自分の住むべきところはここ(東京)でよいのか」という問いがあります。


 学生時代に、「グローバル化とルーツ」にまつわる話を読んだことがあります。グローバル化が進み、ヒト・モノ・カネ・情報がいとも容易く移動する時代になったからと言って、人は完全に根無し草にはなれない…。自分ような根無し草への問いは、「祖国と離れて」や「経済的理由」で移動せざるを得なかった方と比べると、極小さなレベルでしかありません。ただ、それでも、私の中では大きな問いで(現在進行形)、緑豊かな地域と比べて、都会のコンクリートジャングルの生活は、自分にとってはときに「生活の豊かさ」を問うてしまうものでもありました。





 と、そんなときに、俳句と出会ったのでした。





 俳句はご存知のように、季語を必ず一つ入れないといけないルールがあり、四季や、四季にまつわる出来事を詠むことになります。俳句を詠むことによって、コンクリートジャングルの中にあっても、自然を探すようになり、俳句を通じて四季を身近に感じることができ、望郷の念を自分なりに開放する一つの方法となったのでした。自分を育ててくれた土地や人や出来事に対して、せめてもの恩返しにできると言いますか…。それが私が俳句を続ける原動力になっているのでした。





 ふるさとは遠きにありて思ふもの―室生犀星の有名な詩がありますが、私の俳句の例で言えば、ふるさとが遠くにあるからこそ原動力となり得たように思います。





 さて、何でこんな話を書いてしまったかというと(エライこと脱線しました…)、上記は単に趣味の話でしたが、仕事をする上で、「切実なるもの」が大切になることがあるとつくづく思うからです。ちっちゃなことでもよいので、何か一つひっかかるものがある、変えたいと思うものがあるそのちっちゃなことがビジョンとなって、その人が仕事をする上での原動力につながっていく、と思います。








 会社説明会に登場した職員の中で、「どうしてジャパンファウンデーションが国内で知られていないのか」という想いが原動力となって、広報分野でいろいろと新しい取り組みを実践した職員がいて、ああそうだな、と改めて実感したのでした。ジャパンファウンデーションが行う国際文化交流というのは、一つの大きなフレームでしかなくて、その中で人によっていろんな切り口でいろんな切実さがある・・・(あくまで私個人の考えですが…)。








 切実なるもの、について、ふとしたつぶやきでした。