みなさんこんにちは、オレペコです。
今日は、梅が見ごろの大宰府観光(!)と併せてぜひ足を運んでいただきたいシンポジウムを紹介しましょう。
(゚∇^*)ノ日系アメリカ人リーダーシップ・シンポジウム
「日系アメリカ人との再会 -移民100年の歴史を越えて-」
日時:2008年3月6日(木)14:00~16:00(13:30開場 入場無料)
会場:アクロス福岡 国際会議場 (福岡市中央区天神1-1-1)
主催: 国際交流基金日米センター(CGP)、全米日系人博物館
共催: (財)福岡国際交流協会、 (財)福岡県国際交流センター
後援: 福岡県、福岡市、在福岡米国領事館
※パネリスト、申し込み方法等詳細はこちらをご覧ください。
このシンポジウムの参加パネリストは3名ですが、実は今回のシンポは全米各地において様々な分野で活躍している日系人のリーダーの方々に、日本との関係を深めてもらう目的で実施している「日系アメリカ人リーダー招へいプログラム」*1の一環として行われるものなので、この時期、13名もの日系アメリカ人の方々が日本にいらっしゃいます*2。
*「きっといろんなバックグラウンドの方がいるはず!」
*「どんな方がいらっしゃるのか、シンポジウムの(見どころならぬ)聴きどころも知りたい!」
ということで、早速担当者のTさんにこっそりお話を伺ってきました。すると、「オーラル・ヒストリー」、「伝承プロジェクト」、「JAJA」・・・等いろんなキーワードが飛び出してきましたよ!
―今回の訪日前に、みなさんLAに集まってオリエンテーションをやりましたよね?Tさんも参加されていましたが、どのような内容だったんですか?
政治・経済・文化といった、日本全般に関するレクチャーのほか、日系人の歴史についても専門家の先生にお越しいただいてお話いただきました。最近は日系人の世代交代がどんどん進んでいることや、歴史的な経緯から、好むと好まざるとに関わらず「日本人であること」よりも「アメリカ人として現地コミュニティに溶け込んでいくこと」を選んだ方たちも多く、必ずしも日本について詳しい知識を持った方ばかりではないんですよ。
―参加者の略歴を見ていると、様々な分野で活躍されている方ばかりですが、その活動の一端を紹介していただけますか?
まず、シンポジウムのパネリストでもあるトム・イケダさんは、オンライン上で「日系人の歴史の伝承プロジェクト」というものを立ち上げていらっしゃいます。このプロジェクトは、高齢化が進む日系一世、二世へのインタビュービデオや写真などの資料をデジタル化して保存していくプロジェクトで、これにより、日系一世、二世の体系的な歴史編纂に取組んでいらっしゃるんです。ちなみにトムさんは、シアトル出身で、マイクロソフト(がまだベンチャー企業であったころ)のご出身!そのご経験を存分に生かしてこういった活動をされているわけです。
【※オレペコがDenshoサイトを覗いてみると・・・1996年からの活動で、既に約550時間分ものオーラル・ヒストリーや、約9,000点もの写真、資料などがアーカイブ化されているようです。日系一世、二世の方々から直接お話を伺える期間には限りがあるということを考えると、、、とっても貴重な資料ですね。ちなみにこれらの資料は、学校での授業で利用したいと考える方や日系人の歴史を研究していらっしゃる方々等にも広く提供されています。見てみたい方は、こちらへ。】
それから、スタン・ナカゾノさん。
この方は、作家であり、編集者であり、映画製作者でもあるという、マルチな才能をお持ちの方なのですが、2004年に、ニューヨークにおける「若手日系米国人」と「在米日本人」のコミュニケーションをもっと深めることを目指すJAJA(Japanese-Americans, Japanese in America)をつくられました。日本人あるいは日系人がたくさん住んでいるニューヨークでさえ、それらの人々の横のつながりが非常に弱いことに驚いたことが、JAJA立ち上げのきっかけなんだそうです。加えて、戦争前後に移住したいわゆる「伝統的な」日系人のほかに、最近になって移り住んだ「新しい」日系人、それから一定期間のみアメリカで暮らす在留邦人など、「日系」とひとくちに言ってもいろんな性格の人たちが混在する世の中になってきたので、同じ「日本」の血を引く人たちどうし、もっと開放的で多様なコミュニティーを作りたい、という思いがあるようですよ。
―ジャジャ(JAJA)ですか!かわいい名前ですね(笑)。さて、最後になりましたが、シンポジウムの聴きどころを教えてください。
今回のシンポジウムでは、先ほどご紹介したトムさんが、伝承プロジェクトに基づいた日系アメリカ人の歴史の概観をお話してくださいますし、サチ・コトさん*3とマーク・ヤマカワさんはルーツが今回の開催地、福岡で、そうしたことも含めたパーソナル・ヒストリーをそれぞれの切り口で語ってくださることになっています。
これまで5回実施してきたシンポジウムでは、「アジア系アメリカ人の多様性:連帯に向けて」、「多文化共生実現への道:マイノリティの視点から」等々、現代の課題と絡めたテーマについても議論してきたのですが、福岡から移民が渡って一世紀以上の年月が流れた今回、原点に立ち戻って「日系アメリカ人との再会」というテーマで実施できることは、非常に意味があることだと感じています。日本のみなさんにも是非知っていただきたいストーリーがたくさん出てくると思いますので、ぜひお運びください (^▽^)/
・゜゜・。・゜゜・。・゜゜・。
Tさん、ありがとうございました!
お申し込みの詳細はこちらにあります。
申し込み締め切りは3月5日(水)です。みなさんのお申し込みをおまちしています!!!
*1:プログラムの概要、これまでの実績などはこちらのサイトをご覧ください!
*2:ロサンゼルスのUTBというテレビ局のサイトでも、こんな風に紹介されていますよー⇒こちら
*3:この方は、前回のシンポジウムでもスピーカーとして参加されていました。そのときの情報は、こちら!また、シンポジウムでサチ・コトさんが触れていた、”engrish.com”に関する記事は、こちら。
No comments:
Post a Comment