みなさんこんにちは、オレペコです。
お久しぶり&今日で最後の「世界の独立/建国記念日シリーズ」は、ブダペストからの報告です*1!ある人物の「右手」のミイラが練り歩く・・・?
それでは、どうぞ~。
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ブダペスト事務所の河井です。
8月20日はハンガリーの建国記念日でした。この日はハンガリーの最初の国王、イシュトヴァーン王が聖人に列せられた日です。ハンガリーでは365日すべての日に「名前」が割り振ってあり、「名前の日」として誕生日と同じように祝われます*2。聖人にちなんで設定される日も多く、8月20日は、こうした記念日なのでやはりイシュトヴァーンさんの日。全国のイシュトヴァーンさん、Boldog nevnapot kivanok! (名前の日おめでとう!)
建国記念日の由来が、独立戦争に勝利した日とか、革命を起こした日とか、そういった由来ではないため勇ましいというよりもお祭り気分がたっぷりただよう一日です。子供達も高いところにある銅像によじ登ってもおこられません。
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(゜-^*)カワイイ
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最初の目玉は、この日にあわせてドナウ川で開催される 飛行機の障害物レース 。世界各地で開催されるシリーズのひとつで、ブダペストは第七戦目です(今年は10カ所で開催のようです)。
飛行機は川下の方から進入してきて、くさり橋*3の下をくぐり、国会議事堂の前をスラロームで通過、マルギット橋まで行ってまた戻ってきます。これを二往復。最後はまたくさり橋をくぐってフィニッシュ。急上昇、きりもみ飛行なんかをサービスしたあとに、遠くへ去っていきます(写真上)。
こんな近くで飛行機が飛ぶのを見るのも初めてだしくさり橋の下を飛行機がくぐるなんてなかなか信じがたい光景です。橋にぶつからないかと思ってハラハラ(写真下)。
飛行機レースが終わって、ドナウ川からペシュト側に少し入ればそこには 聖イシュトヴァーン大聖堂が。
ああああああああああああ
大聖堂には、イシュトヴァーン王の右手が安置されています。『Szent Jobb』(聖なる右手)と呼ばれていて、もちろんすでにミイラ化しています。金色の小さな祠に入って、大聖堂の奥に安置されています。
大聖堂前で儀式が行われた後、各地から集まった代表団が大聖堂の近くを練り歩くのですが、この行列の最後にSzent Jobbが大聖堂内から姿を現します。輿にのせられて、お坊さんに担がれて街を歩きます。
イシュトヴァーン王は西暦1000年前後に生きた人物。今から1000年も前の人の右手が目の前を通り過ぎていく・・・。右手と共に1000年の歴史も通り過ぎていくような、不思議な感覚です。
そして最後はドナウ川での花火。川に沿って、打ち上げられる場所はいくつかあるのですが、ドナウの真珠と呼ばれたブダペスト。くさり橋、王宮あたりの夜景と色とりどりの花火の組み合わせはなかなか美しいものです。
そして花火の終了とともに、たのしい建国記念日のイベントも終了します。花火の間は橋の街灯が消されているのですが、最後の花火が消えたら、街灯も再点灯されます。一気に明るくなり、夢から覚めたように、現実に引き戻されます。これで夏休みも終わっていくんだなあ。。。
ここ数年は建国記念日も荒れてしまって、昨年は花火開始直後に嵐が吹き荒れ死者を出す程の事故になり、今年は「右手」が大聖堂に帰り着くころに激しい夕立に見舞われました。二年連続で市民はびしょぬれです。ううむ、イシュトヴァーン王は怒っていらっしゃるのでしょうか・・・。
来年は晴れますように。('-'*)ヨロシク♪
*3:くさり橋って?という方はこちらの政府観光局東京事務所のサイトをご覧ください。この美しい橋はブダとペストを結ぶ最も古い橋で、「くさり橋」の愛称で親しまれているのは、夜間の電球を連ねた照明がまるで「鎖」のように見えるからだそうです。
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