Tuesday, July 31, 2007

[みなさんへの]今週の注目!~インドネシア・アチェでの演劇ワークショップ報告会



皆さん、こんにちは!お久しぶりです、ミカンです。


さて、先日のブログで“干物女”に反応した方々へ・・・今日も、好奇心旺盛に女を磨けること間違いなし!のおすすめイベントをご案内します。





来る8月3日、4日、ジャパンファウンデーション(JF)では「アチェ 津波と紛争からの復興」と題して、2007年にインドネシアのアチェで行った演劇ワークショップの記録映画上映会、公開セミナーを開きます。詳細とお申し込みは今すぐこちらから!





2004年、スマトラ沖地震で被害に遭ったアチェで、子供たちと演劇ワークショップを行おう!この企画を打ち出したのも、ジャパンファウンデーションの“ステキ女子”、そう、ある女性職員なのです。





実は今月の読売新聞で、独立行政法人、特殊法人、認可法人のうち「女性管理職ゼロ『4割』」という記事が出ていたのですね。4月から働き始めた新人のミカンには、この数字、驚きだったんです!実際、8年前と現在のデータを比べてみると、JFの女性管理職の人数は“2倍”に増えています。





JFも独立行政法人の一つですが・・・目立って活躍する女性先輩職員の多いこと!!何を隠そう、ミカンの配属された部署は93%女性、そういえば、このブログを担当しているチームも、メンバー4人は全員女性なのですよ。





ミカンも参加予定の今週のイベント、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています♪





ブログでも前回の記事に引き続き、この報告会、セミナーの裏側に密着しますので、乞うご期待!





Friday, July 27, 2007

今秋は理解講座で、女・男を磨こう!!






求知心旺盛な“干物女”、“干物男”の皆さまへ朗報です!!





異文化理解講座2007年度第2期の受付がスタートしました。





└( ゚∀゚)┘ヤッタ└(゚∀゚ )┘ヤッタ└( ゚∀゚)┘ヤッタ└(゚∀゚ )┘ヤッタ♪





さて、気になる今期のラインナップはこちら↓↓






アジア理解講座


「インド・神話と芸能:神々を演じる人々」(木曜日)


日時:2007年9月27日~12月13日/全12回


コーディネーター:鈴木 正崇(慶應義塾大学大学院社会学研究科教授)





「アジアの人口問題」(金曜日)


日時:2007年9月28日~12月7日/全10回


コーディネーター:早瀬 保子(元日本貿易振興機構アジア経済研究所研究主幹)







中東理解講座


「シリアとレバノンで何が起きているのか:中東地域情勢の意味に迫る」(水曜日)


日時:2007年10月17日~12月19日/全10回


コーディネーター:青山 弘之(日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員)







中南米理解講座


「キューバのすべて」(月曜日)


日時:2007年10月1日~12月10日/全10回


コーディネーター:野谷 文昭(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)






お申し込み、お問合せは、「異文化理解講座」事務局まで。


TEL:03-5562-0756/FAX:03-5562-4423


WEBからのお申し込みは、こちらから。





定員になり次第申し込みを締め切りますので、お早めに~


ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌( ̄ー ̄)┘





Wednesday, July 25, 2007

参院選間近!風刺で政治をめった斬り!?



参院選の投票日がいよいよ日曜日に迫りましたが、皆さん、元気ですかー!元気が一番。元気があれば何でもできる。三富です。





年金問題、社保庁改革などで世間が沸く最中、7月1日から15日までの2週間、中央・東アフリカを代表する政治風刺漫画家ゴドフリー・ムワムペムブワさん(通称ガドさん)が来日しました!Nation紙を中心に活躍するガドさん。Nationの発行部数は20万部ですが、現地では1部を10人~15人で回し読みするのが常だそうで、実際には200万~300万部超の影響力をもっていると言えます。





東京、京都、大阪、名古屋などを回り、京都では大学生向けの講演をしたりと精力的に日本各地を訪問されたガドさん。7月13日(金)には国際交流基金JFICコモンズにて、アフリカの民主化における漫画 ―報道の自由と風刺漫画―をテーマに講演していただきました。




「絵を描くのは得意だけど、話すのはちょっと・・・」と言いつつも、ご自身の作品を示しながら中央・東アフリカの政治状況や、厳しい規制の中で体制を批判する風刺漫画を描くことの難しさについて、時にシリアスに、時に笑いを交えならのガドさんの軽妙なトークに会場は大盛り上がり*1





ァ '`,、'`,、'`,、'`,、(´▽`) '`,、'`,、'`,、'`,、





終盤の質疑応答の場面では、「日本の政治家、例えば小泉前首相や安倍首相については題材として取り上げないのか」といった趣旨の質問が会場からあがっていましたが・・・





「Koizumiは一度G8サミットの関連で取り上げたけど、Abeは…。」と口ごもるガドさん。


たしかに、ブッシュ大統領やブレア前首相などは、風刺漫画の題材として世界各国のメディアで取り上げられていますが、日本の首相についての風刺漫画は国内メディアでしか見る機会がありませんよね σ(・_・;)




そんなことを考えながら、とぼとぼと家路についた13日の晩。立寄った本屋でタイミングよく見つけたCOURRIER Japon(クーリエ・ジャポン)8月号の「ジョークから見た世界とNIPPON『笑い』は国境を越える」というテーマにした座談会*2で、ちょうど日本の政治に関するジョークが少ないことが話題にのぼっていました。






早坂:(日本に関するジョークについて)ただ、政治に関するジョークは少ないようです。国際政治の場面での日本の存在感の薄さというのもそこに現れているのでしょうね。(中略)小泉首相のネタはわりとあったんですが、安倍首相のはまだ聞いたことがないですね。キャラクターが立ってないのでしょう(笑)。


大島:少し前だと森善朗元首相のネタも多かったですね。


モクタリ:確かに安倍さんは印象が薄い。(中略)


早坂:ネタになるというのは、いいことなんです。存在感があって個性があるということだから。


                           クーリエ・ジャポン






なるほど (*´д`*)~З


確かに、個性が強ければネタになり、ネタになれば国民はまたその動向に注目しますよね。


政治への関心低下を改善する意味でも、話題にのぼるネタづくりは重要なポイントかもしれません・・・





参院選投票日を目前にして、ガドさんの風刺漫画をきっかけに、日本の政治について改めて考えてしまった三富でした (´-ω-`)う~ん





なお、ガドさん訪日の様子が明日7月26日にNHKで放映されます。かなり朝早いですが、要チェックですよ~ v(*´∀`*)v






News Today 30 Minutes (NHK BS1)


7月26日(木)午前4:15~4:45





*1:ガドさんの作品についてはGadnetをご覧ください。


*2:『世界の日本人ジョーク集』などの著者として有名な早坂隆さんや、モクタリ・ダヴィドさん、大島希巳江さんによる座談会。クーリエ・ジャポン編集部さんでもブログを運営されています→クーリエ・ジャポンの現場から





Tuesday, July 24, 2007

マニラ事務所に多目的スペースがオープンしました!






際交流基金マニラ事務所は今年で11年目になりますが、先週7月13日、念願の日本語教室と図書館がオープンしました*1! 今日は、そのオープニングの模様をご紹介します。





f:id:japanfoundation:20070713120024j:image:left、、、これが海外事務所の図書館のオープニング??





そうです、オープンニング・イベントで コスプレ・ショー をやってしまいました。


フィリピン人バンドによるJ-POPコンサートも。当日来られたお客様の多くは、大学や日本語教育関係者。硬派の方々にもとても好評でした。どうしてコスプレ?、と思われるかもしれません。マニラ事務所の図書館では、もちろんメインは英語で書かれた日本関連の図書と日本語の教材ですが、もう一つの目玉として、 900冊の日本のマンガ w(*゚o゚*)w をそろえたのです。『のだめ』や『デスノート』もあります。








〔図書館のマンガコーナーと当事務所スタッフ〕f:id:japanfoundation:20070718110706j:image:w250:left











それから J-POPを視聴できるコーナー も作りました。


“マンガ喫茶”まであと一歩です・・・笑。

















f:id:japanfoundation:20070718114044j:image:w220:right


うしてそんなサービスを始めたかといえば、やはり巷を席捲する日本のポップカルチャーブームがあります。ま、これはフィリピンに限ったことではなく世界的な潮流ですけど、ここにも相当コアなファンがいて、かなり深い世界に浸りつつ、“オンガクソサエティー”とか“ジュージロ”とか、サークルを作ってしょっちゅうイベントを企画して活発に活動しています。雑誌もありますよ。タイトルも文字通り『OTAKU』とか、『COSPLAY』。





それから有名な大学にはだいたい日本文化愛好のサークルがありますが、先日、とうとうマニラ・サイエンス・ハイスクールという所に、フィリピンの高校では史上初となる公式な日本文化サークルが誕生しました。





f:id:japanfoundation:20060225231837j:image:leftということで、巷の高まる勢いに押されて、マニラ事務所でも日本のポップカルチャーの紹介事業にまい進(笑)してきました。特に昨年から色々とイベントを実施しています。日本のバンド「コア・オブ・ソウル」とフィリピンの人気バンドが競演するコンサートや、J-POPポスター展、いまや日本で大人気のコンテンポラリー・ダンス・カンパニー「コンドルズ」公演や、Jホラー映画祭に、ホラー・コメディー・ミュージカルの制作上演などなど。どの事業にもいつも多くの若者がつめかけて満員御礼、熱気にあふれます。











ぜ、これほどまでにポピュラーカルチャーにこだわるのかって?


・・・色々と理由はありますが、二つほど例を出してご紹介しておきます。





f:id:japanfoundation:20070718123003j:image:left





れは先日実施した日本映画祭のフライヤー。





深田恭子と土屋アンナ主演の  「下妻物語」 です。


ロリータ世界にひたるフカキョンと、原付バイク暴走族のアンナによる愉快な友情物語ですが、インパクトある絵柄が成功して話題を呼び、マニラでは計5回の上映でしたが多くのお客さんが押しかけて、特にフィリピン大学フィルム・インスティテュートでの上映会では、ほとんどいっぱいにならない800人収容の劇場が超満員になりました。


でも、この映画、英語タイトルが  「Kamikaze Girls」  だって知ってました?実は私も企画を決めてから知りました。フィリピンはご存知の通り、第二次世界大戦で日本人やフィリピン人など150万人以上の犠牲者を出した激戦の地です。しかも、神風特攻隊が最初に出撃した土地でもあるのです。一昔前なら、このタイトルといい、劇中に出てくる“特攻服”といい、フィリピン人の中で、どうしてこんな映画を上映するのかと批判する人が現れたことでしょう。でも今回はそうした話題はまったくなく、多くのフィリピン人が笑いに包まれたり、あまりのシュールなギャグに??となったりしていました。もちろん過去の悲劇を忘れてはいけませんが、ポピュラーカルチャーには、同時代に生きる私たちに国や民族や言葉などの違いを超えた親近感を与えてくれて、過去の歴史や様々なしがらみなどを相対化する力があると思うのです。





う一つ別の例を紹介します。先日、フィリピンの最南部、ミンダナオ地方のバシラン島という所をたずねました。もしかしたら聞いたことがある人もいるかもしれませんが、フィリピンの南部は分離独立主義運動の一派や、アルカイーダなどとの関連がとりざたされているテロリストのグループが活動していて、実はこの島も、テロリスト・グループの一つである「アブサヤフ」の拠点なのです。実際は大きな島なので危険な場所ばかりではないのですが、その島のモスクで出会ったモスリムの高校生と話していたら、 「花より男子」 が好きだと言うのです。





f:id:japanfoundation:20070704121345j:image:right“テロリストの島”と「花より男子」では、なんともかけ離れたイメージだと思いますが、世間では危険地帯とか“キリングフィールド”なんてレッテルをはられているような場所でも、日本のマンガを読んで、その世界に憧れている若い人たちがいっぱいいるのです。マンガに代表される日本のポピュラーカルチャーの良質な部分は、戦後半世紀以上続いた平和のたまもの。紛争や貧困など、苦しい状況にある人たちにも確かに夢や希望を与えている、誇るべき日本の文化だと思います。





んなポピュラーカルチャーを大切に、楽しみに待っている多くのフィリピンの若い人たちの期待に少しでも答えられるよう、これからも新しい情報をどんどん発信し続けてゆこうと思っています。





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国際交流基金マニラ事務所の活動、裏情報、フィリピンのカルチャー/アートシーンにご関心のある方は、ぜひこちらのブログにもアクセスください。





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http://bensuki.blogspot.com/




*1:でも「と」と言っても、日中は図書館、夜には教室に変身する”兼業”ですが・・





Monday, July 23, 2007

[文化芸術からの]「美しい国ニッポン」に24カ国71名の教員来たる!(奈良編)



皆さん、こんにちは。

先々週日曜日の「情熱大陸」で東洋文化研究家のアレックス・カー氏*1が特集されていたのを見ながら、改めて日本の美しさを再認識すると同時に、保護・継承していく必要性を感じた三富です...(≧ω≦。)




内閣府による「美しい国づくりに関する特別世論調査」(7月5日付)によると、日本を「美しい国」と回答した人が53.3%*2。それに対し、「美しくない」と回答した人は43.0%*3


また「日本の美しさとは何か」という質問に対しては、自然(80.0%)、匠の技(58.5%)、景観(52.8%)、伝統文化(50.8%)、気質・感性(33.8%)、食文化(33.7%)、行動様式(33.7%)、日本語(32.8%)、先端技術(17.2%)、若者文化(4.7%)と答えが続きます。





日本の美しさ。


私たちは日頃それほど意識することはありませんが、たとえば海外から日本を訪れる方々は、訪ずれる先々で色々な日本の美しさを発見しているのかもしれませんね。





ヘ(゚∀゚*)ノ*:.。..。.:*ヽ(*゚∀゚)ノ*:.。..。.:*ヘ(゚∀゚*)ノ*:.。..。.:*ヽ(*゚∀゚)ノ




国際交流基金では、海外での日本理解及び国内での国際理解の促進を目的に、世界各国の中学校や高校の教員、教育行政関係者を日本に招聘する「中学高校教員交流招へい事業」を30年以上も継続して実施していますが、この度6月21日(木)から7月4日(水)までの14日間、世界24カ国*4から71名の先生方が来日しました*5





日本滞在中に、自然、伝統文化、食文化、先端技術、若者文化などなど日本の美しさを象徴する、さまざまな要素に触れた海外の先生方は、果たしてニッポンをどう感じたのか?

このブログでは御馴染みとなっているこの事業ですが*6、今回もこの地方都市滞在中の日程に随行した米山さんから、奈良県滞在中の様子について報告をいただきましたので、ご紹介します。









みなさま、突然ですがはじめまして!ブログチームのミカンちゃんと同期、ですが同期の中でも特に若僧で、この4月に基金に入社させていただいた、米山と申します。私の配属は総務部海外事務所課という課で、この3ヶ月間、主に基金の海外事務所の運営に関する業務に携わらせていただいておりますが、この度、先月末から今月あたまにかけて、「中学校高校教育交流(招聘)事業」の、奈良県への訪問に随行するという、貴重な機会をいただきました。





日本人からしてみると、一見「外国人」というひとつの言葉で括れてしまう錯覚にも陥ってしまいそうでもありますが、奈良県へは、24カ国から24名の教師や教育関係者の方の参加!f:id:japanfoundation:20070627112030j:image:left参加者の方々は、国や個人の特徴を発揮しつつ、日本という未知の国と、その未知の国の文化や教育制度への好奇心を惜しげもなく顕わにし、限られた時間の中で、すごいスピードで日本での時間を吸収していく・・・。本当に様々な国から、多様な個性を持った方々が、このプログラムのもとに会した瞬間を、目の当たりにしました。





奈良では、日本人でも梅雨が明けたのではないかと思うほどの蒸し暑さの中、県や市の教育委員会の方、また、訪問先のすべての学校の方が、私達を本当に温かく迎えてくださいました。


日本や奈良の教育制度の特徴を説明してくださったり、歴史、英語、音楽、体育などなどの授業を見学させていただいただけに留まらず、教室で一緒に給食を食べる時間を設けていただいたり、また時には時間をオーバーして問いかける熱心な参加者たちの質問に対しても、ひとつひとつとても丁寧に答えてくださいました。


f:id:japanfoundation:20070628210600j:image  f:id:japanfoundation:20070628105420j:image


(左:旅館での様子、 右:うちわ作りの授業を見学する参加者の方々)





また、奈良での滞在中には、参加者の方々は一泊のホームステイも体験しました。前日までは、日本の家庭で何が無礼になるかということや、うまくコミュニケーションがとれるか、と不安にしていた参加者達も、翌日にはホストファミリーの方々とすっかり心を通わせ、笑顔の中に、別れの寂しさを含めた表情で戻ってきていました。





良くも悪くも、日常の中で意識さえしない当たり前のものを、私たちは「常識」と呼んだりしますが、この随行の機会に、日本に住み慣れた我々の中からは出ない視点や疑問を通して、私自身、日本の教育制度を客観的に見つめることができました。そして、参加者の方々は、今母国に帰り、日本を対象として自国の教育を見つめ、改めてご自分の教壇に立ったり、また日本という不思議な?魅力的な?オカシイ?国について生徒にお話しくださっていることだろうと思います。まさにこれぞ国際文化交流・・・!と、一随行者でありながら、私はいまだ興奮冷めやりません。





何よりも、教育委員会の皆様、訪問させていただいた学校の皆様、そしてホストファミリーの皆様、本当にありがとうございました。この場を借りて、御礼させていただきます。









米山さん、ありがとうございました。





今回参加したポルトガルの先生は、帰国後にお礼のメールに添えて、JAPANを構成するアルファベット5文字であいうえお作文(?)を披露してくださいました。






J Japan Foundation(国際交流基金)/Junior High School(中学校)/Joy(喜び)


A Adventure(冒険)/Accomplishment(教養)


P Politeness(礼儀)/ Punctuality(几帳面)/Professionalism(職人)/Perfection(完璧)


A Accuracy(精密さ)/ Attraction(魅力)


N Nature(自然)





来日前は経済大国、先端技術立国としての日本のイメージが強かったという海外の先生方*7


冒頭の内閣府の調査結果のように、私たち日本人が認識する日本の魅力である「自然」や「匠の技」「気質・感性」といったものは、まだまだ海外の人々には認知されていないようですね。





今回実際に、自分の目で見て、触れて、「礼儀」「几帳面さ」「自然」などの日本の魅力を再発見した先生方には、帰国後は「美しい国ニッポン」の新たな魅力をより多くの人々に伝えてくださることを期待しています! v(。・c_,・。)v




*1:アレックス・カー氏のプロフィールについては、情熱大陸のウェブサイトをご参照ください。


*2:美しい-10.6%、どちらかというと美しくない-42.7%


*3:美しくない-11.2%、どちらかというと美しくない-31.8%


*4:モンゴル、東ティモール、マレーシア、ブルネイ、ミャンマー、ラオス、バングラデシュ、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルク、ポーランド、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア、ルーマニア、サウジアラビア、シリア、パレスチナ、ヨルダン、レバノン、南アフリカ、マダガスカル、マラウィ、モザンビーク、ナイジェリア


*5:本事業では、23カ国から24名の参加者が新潟県を訪問いたしました。新潟県訪問に際しお世話になった方々をはじめ、この度の新潟県中越沖地震により被災された方々の1日も早い回復・復興を願っております。


*6外国の先生方、島根をゆく。


*7:JFサポータークラブのウェブサイトでも、先生方の感想が紹介されていますので、ご参照ください。





Friday, July 20, 2007

『日本語でケアナビ』開発秘話(後編)




なんだか夏前に逆戻りの陽気ですね。潮風です。

前回、開発秘話を提供した国際交流基金の新しい日本語教育支援ツール『日本語でケアナビ*1


今日は続いて後編の紹介です。どうぞ!



田中:話をデザインに移したいと思います。画面のデザインはどんな点に配慮しましたか。


f:id:japanfoundation:20070718195322j:image:left前ちゃん:言いたいことは山ほどあって、たぶん、一日中話していても足りないと思うんですが、ひとことで言うと、「机の上でノートを開いて勉強している」というのがコンセプトなんです。だから、一般的なウェブのデザインと少し違っていると思います。色も毎日見て飽きない、嫌にならないようにと「緑」を基調にしました。いつか、「あの緑のホームページ」って呼んでもらえたら、うれしいんですが。


しもやん:想像していたのより、ずっと親しみやすい感じで、わたしはこの画面、好きです。


田中:一番苦労したのは、どの部分ですか。


前ちゃん:やっぱり、「タグナビ」の部分ですね。どうやってビジュアル化して、知らない人に、文字の説明なしで触れてもらえるか。


田中:その「タグナビ」、タグ検索について、少し話してもらえますか。


すなみ:タグ(tag, 札)を使って分類するっていう概念自体は、ネットの様々なサービスで使われています。ある属性を表しているタグを使って、時にはそれを複数選択して絞りながら検索する方法です。実は、最初、開発スタッフに説明してもなかなか理解してもらえませんでした。説明の資料を配ったり、デモサイトを作ったりして、努力したんですが(笑)。


上田:確かに、デモサイトを見て、自分で動かしてみて、やっとタグ検索が少しわかったかなという感じでしたね。


すなみ:そうなんです。タグについて、口で説明するのは難しいんですが、実際に使うのは、そんなに難しくない。そして、タグナビを使うと、例えば、自分好みのリストを作ることができます


前ちゃん:初めてタグがわかったとき、「すごい」って思いました。普通の辞書だったら、分類の方法がABC順とか場面別とか決まっているけれど、タグナビは使う人に自由があるという感じを受けました。例えば、「病院ではたらく」と「飲む・食べる」、「時間」で絞ると、「食前」「食間」「食後」といった語彙リストができます。

はたんぼ:それに、タグナビってなかなか面白いんです。例えば、「行く・来る」というタグと、「人生」というタグで絞ってみると、登場するのは「あの世に行く」なんです。ちょっと笑ってしまいました。これも、教科書にはあまり出てこない表現だと思いますが。*2


f:id:japanfoundation:20030101000617j:image:rightすなみ:タグを付けた本人ですら、驚くぐらいの意外性があるんです。これは、なかなか書籍では出せない機能だと思っています。


しもやん:それに、タグナビって、いちいち文字を入力しなくていいから楽なんです。クリックするだけで見ていけるから、気楽に使ってもらえそう。


上田:でも、そういった面白さは、すぐには伝わらないと思うので、使い方を知ってもらうための活動というも、これからの課題の一つです。


田中:使う楽しさと言えば、実は、今、トップページの「例文から学ぼう」にはまってるんです。画面を表示させる度に新しい例文が出てくるんだけど、これがけっこう楽しい。


しもやん:何だか、占いみたいでしょう。


田中:そうそう、思わず笑ってしまう例文や、その通りと言いたくなる例文、そして、ときどき人生の悲哀を感じさえるものも出てくる。それで、この間、ついつい職場で繰り返し見ていたら「仕事に集中してください」というのが、出てきた。確かにリアルですね、「ケアナビ」の例文って。


すなみ:これは、さっきも少し話したけれど、コンテンツが面白いと思うので、できるだけ早くそれに触れてもらえるようにと、デザインしたんです。最初はこのアイデア、「そんなの必要なの?」という感じで、田中さんも含めてあまりピンときてもらえなかったようでしたが・・・。


田中:え、時間もなくなってきたので、最後にこれからの課題や夢について聞かせてください。


上田:次への一歩としては、データの拡充はもちろんですが、コンテンツの一部を紙媒体にするとか、音声を付ける、あるいは方言への対応など、すでにいくつかアイデアは出てきています。さらに、今回の「ケアナビ」制作の過程で学んだことは、いろいろな分野の人たちとの協力の重要性です。スタッフだけでなく、関西国際センターの日本語教育専門員、司書、職員に加えて、さまざまな分野の人たちとも多く関わり、協力を得て初めて、「ケアナビ」ができたんです。先に話した二人の顧問以外にも、医療翻訳のグループ、システム開発者、看護現場の経験者、フィリピンの日本語教師グループなど、多くの人たちが力を貸してくれました。広く公開されたことで、今後はまた、多様な「ケアナビ」の利用者と連携することで、新しいニーズ、新しい利用の可能性が見えてくるのではないかと期待しています。それに、コンテンツだけでなく、システム的にも面白いものができたと思っているので、他分野への応用も考えられると思います。


田中:今回の公開が新しいステップへの一歩ということですね。ありがとうございました。




*1:それってなんだ?って人は前回の記事、そして本サイトをチェック!


*2:下写真:キャビネに貼ってある「写真館」で心癒されることも





Wednesday, July 18, 2007

新提供の日本語教育支援ツール『日本語でケアナビ』(前編)



こんにちは!潮風です。

みなさん、ジャパンファウンデーションが新しく提供する、日本語教育支援サイト『日本語でケアナビ』をもう知ってますか?

ん?知らない人は、さ!とりあえずアクセス☆ クリッククリック( * ̄▽)o"_/|  ⇒⇒http://nihongodecarenavi.jp/

f:id:japanfoundation:20070709203347g:image:left




緑と白を基調としたシンプルな画面に、この3つのキーワード。

こちら、看護・介護など、日本で働く外国人の日本語学習をサポートすることを目的につくられた、和英・英和の辞書機能を中心としたサイトで、なんと語彙や表現などを約6千項目、例文を約2千項目収録!!看護・介護のの場面で使われる基本的なことばや表現はもちろん、それ以外にも広く一般の職場や生活場面でも役立つように、コミュニケーションや気持ちを伝える表現をも多く含んでます。

そしてさらに!!なんと!! (なんとなくジャパ○ット風に、笑)

文字入力はひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字、英語のどれでもOK!調べた言葉にはサイトのマスコット兼ナビゲーターの「ケアくん」が関連語や表現を紹介してくれるんですよ!!

そのほかにも検索法や語彙リストなど便利な機能が満載の、新しいお役立ちサイト、ぜひサワってみてください。




と、オセオセで紹介してしまいましたが、本当に日本人が見ても「なるほどなー」と思うし、日本語学習中の人、日本語教育を支援している人にはかなり有用なサイトです。ってことで、今回はこのサイトの開発スタッフの皆さんに開発秘話をこのブログに明かしてもらいましたので、お届けしまーす。どうぞっ

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和英・英和辞書機能のオンライン日本語教育支援ツール「日本語でケアナビ」(以下、ケアナビ)が、いよいよ本格公開されました。それを記念し、今回は開発スタッフが集まっての“開発秘話”座談会です。


☆ メンバー紹介 ☆

上田:プロジェクトのリーダー。「姐さん」と慕われる決断役。f:id:japanfoundation:20070704210103j:image:w60

f:id:japanfoundation:20070703223510j:image:w60前ちゃん:データ作成とデザイン担当。祭りと喧嘩が大好きな段取り係り。

はたんぼ:データ作成担当。こだわりを持つ癒し系日本語教師。f:id:japanfoundation:20070703223256j:image:w60

f:id:japanfoundation:20070703223343j:image:w60しもやん:データ管理担当。「すべてのデータは私の配下」と豪語。

すなみ:システムデザイン担当。豊富なIT知識でチームを牽引。f:id:japanfoundation:20070704211045j:image:w60

f:id:japanfoundation:20070703223319j:image:w60田中:チームに終盤から参加。今回の座談会の聞き役。


田中:僕は「日本語でケアナビ」プロジェクトの終盤から参加したので、知らないことも多く、今回は質問役として話を進めたいと思います。まず、僕が最初にケアナビを見て面白いと感じたのは、収録してある語彙。例えば、「あの世」とか「饅頭」とか、入ってますよね。語彙は、どうやって選んだんですか。

はたんぼ:実は、「饅頭」を入れるのは、みんなに反対されたんですよ。看護や介護と直接関係なさそうだから。でも、自分の祖父の生活とか思い出したら、お年寄りと話すときには、絶対に必要な語彙だと思って。
f:id:japanfoundation:20030101000245j:image:left*1前ちゃん:語彙選びは本当に大変でした。まずは、文献集め。関西国際センターの図書館にも、ずいぶん協力してもらいました。次に、その文献から語彙をピックアップしていったんですが、選択の判断が難しいことも多かった。そういう場合、自分自身の体験が一つの基準になったと思います。祖父母や両親の看護とか。

しもやん:そうそう、みんなでよく、家族の介護の経験とか語り合ったりしました。「うちのおばあちゃんは、こんなんやった」とか。そうすると、実際にそのことばが使われていた状況が浮かんでくるんです。看護や介護の場面が出てくるテレビドラマも必死になって見てました。それで、データに載せる形も、できるだけ実際に使われそうな形にこだわりました。例えば、「かまう」という動詞は「かまってくれない」の形で採用してます。

上田:介護や看護の現場というのは、非常に人間味あふれるというか、生々しい部分も多い。死とか、排泄とか、人生観とか。そういう意味では、「ケアナビ」で扱っている語彙や表現は、今までの日本語の教科書にはあまり出てこなかったものも多いのではないかと思っています。

しもやん:一日中、朝から夕方まで、おむつの話をしていたこともありました! テープおむつとか、ギャザーを股ぐりにぴったり合わすとか、今なら、けっこう語れますよ、おむつについて。
はたんぼ:そうそう、作業の場所が個室でよかったね、そういう意味では。いくら仕事とは言え、わたしたち“うら若き乙女”としては、いろいろな人のいる所では、話しにくかったかもしれない。それに、考えが煮詰まりすぎたら、お菓子を食べることもできたし。*2

f:id:japanfoundation:20030101000030j:image:right

前ちゃん:議論が煮詰まったとき、雰囲気を和ませようと、わざと冗談言ったりしてたの、気付いてくれていました?

上田:あれは天然だと思ってたけど(笑)。でも、日本語教育についての議論から卑近な話題まで、何でも自由に話せる雰囲気が、このプロジェクトには、とても重要だったと思います。話し合いの大切さという点では、打ち合わせの議事録も、2年間で約80回を数えました。

すなみ:僕はこのプロジェクトの2年目から関わったんですけど、それ以前に部屋での議論を何度か聞く機会があって、すごく面白いと思ってました。個人の体験に基づいて作られる例文に、すごくリアリティが感じられたんですよ。だから、その面白いコンテンツをきちんと伝えられるサイトを作りたいと思ってました。

田中:集めた語彙や表現をデータベース化していったわけですが、その作成の作業は、順調に進んだんですか。

しもやん:実は、データベースを何度も作り変えているんです。特に「タグ検索」というのは、スタッフのほとんどにとって新しいアイデアでした。手探りで作業を進める中、改善点が見つかると、その度にデータベースの書き換え。大変な作業で、仕事に苦しむ夢を何度も見ました。
f:id:japanfoundation:20030101000458j:image:left*3前ちゃん:「後でやらないといけないなら、文句を言わずにさっさとやる」がわたしのモットー。少しでもいいものを作りたいという気持ちが強かったから。「こんなの、あったらいいな」というのを作りたかったんです。
しもやん:でも、収集した語彙は、今残っている5倍以上あったと思う。消えていったゼングスターケン・ブレークモアチューブ*4にムンテラ*5などのデータたち。わたし、データを消すとき、いつも心の中で「ありがとう」って言ってました。

はたんぼ:データの管理役だから、愛着あるんでしょうね。データの「母親」みたいね。

しもやん:というか、指示に忠実に従って消えていくデータたちは、わたしにとって、部下っていう感じですね。

田中:「ケアナビ」のトップ画面を見ると、「おせわをする」「病院ではたらく」「職場のコミュニケーション」「気持ちをつたえる」「日本でくらす」と5つのカテゴリーが表示されていますよね。このカテゴリーは、どうやって決まったんですか。

はたんぼ:最初、語彙を選ぶのに、看護師向けの英会話の教科書を参考にしていたんです。当然、業務に関係した場面が大半なんですが、でも、あるとき、日本で働くということは、日本で暮らすということだって気付いたんです。そして、外国から働きに来る人の24時間を想像してみようって。だって、当たり前だけど、日本に来るのは、働く機械じゃなくて、人間ですから。

前ちゃん:職場にいるときだって、働いているだけじゃないし。同僚や先輩との人間関係がうまくいくかどうか、働くときにとても大事だと思う。

しもやん:それが「職場のコミュニケーション」や「気持ちを伝える」などにまとめられています。

上田:こういった内容は、看護や介護の分野だけでなく、日本で生活する人や日本人と一緒に働く人、いろいろな人に役立つのではと期待してます。だから、「看護・介護」という先入観なく、みなさんに使ってほしいと思います。

田中:「ケアナビ」には、少し専門的な用語も収録されていますね。でも、みなさん、看護や介護の専門家じゃない。そのあたりの語彙の選択はどうでしたか。
上田:このプロジェクトは、わたしたちだけで完成できたのではなく、いろいろな人に協力してもらっています。例えば、日本語の表現や表記、辞書のアイデアについては宮地裕先生*6、そして医療用語に関しては下村克朗先生*7と、顧問を引き受けていただいたお二人からは、いろいろ貴重なアドバイスをいただきました。チームで迷っているとき、判断がつかないとき、助けてもらえたことを本当に感謝しています。

(後編に続く)



*1:「ケアナビ」制作室。何でも話せる自由な雰囲気

*2:議論が煮詰まったら、とりあえずお菓子・・・

*3:データ変更がある度、ホワイトボードが大活躍

*4:食道静脈瘤止血用チューブ

*5:患者や家族への病状説明

*6:大阪大学名誉教授

*7:国立循環器病センター元院長




Sunday, July 15, 2007

「国際漫画賞」の創設について その3~得られる賞はプライスレス。



副題のネタ*1に詰まり始めた中島です。*2




7月2日に第1回国際漫画賞の授賞式も行なわれました!みなさんも各方面での報道でご覧になった通り・・・

・・・あれ?・・・報道で・・・
「国際交流基金」の名前が全く出てなかとですよorz*3

ちなみに、私も授賞式会場におりました。f:id:japanfoundation:20070702185545j:image:w200
あと、YouTube上に第1回国際漫画賞授賞式に触れた動画を発見しましたのでアップしますね(゚Д゚)ノ⌒ (7分22秒くらいから始まります。)*4


D



第1回国際漫画賞について、国際交流基金は受賞者の招聘*5を行ない、受賞者の皆さんは7月10日まで東京と京都で日本のマンガに関する視察を行ないました。

主な訪問先は・・・



などなど。
他にも、京都精華大学では篠原ユキオ教授や竹宮恵子(惠子)教授*6のお話をお伺いした後、竹宮教授の授業も拝見しました。あと、東京でもある有名なマンガ家さんの仕事場にお伺いしました。*7



その視察の間、私も担当者として随行しておりましたので、次回*8滞在中の様子を簡単にご紹介したいと思います。

待て、而して希望せよ!



*1:ちょwwおまw待てっていうか待ってくださいwwwほんと、○スターカードからクレームが来ませんように。だいたい、「マンガの○ーベル賞」って発言にだってクレ・・・うわ、何をする?!qあwせdrftgyふじこlp

*2:ちなみにこのシリーズは「その1 ~今、「犬夜叉」もポーランド語になっていると思いますから。」「その2 ~話は重厚に作られている。よく出来ている。」に続く第3回です。その1もその2もご覧くださいね。

*3:いわんや「ジャパンファウンデーション」をや。ちなみに海外では「the Japan Foundationが創設」との報道もあるようですが、基金が創設したわけではありません。

*4:この動画は7月3日に放映された新唐人電視台のAsian Brief Newsです。このブログでの利用について同局からの承諾を得ております。ご快諾下さった新唐人電視台の皆様に御礼申し上げます。m(_ _)m

*5:あと、あのフキダシ型のトロフィ制作なども

*6「地球へ」観てます。

*7:名前は次回、発表できる、かな?仕事とは言え、お目にかかれただけでも幸せです。

*8:「まだ続くんかいな」なんて仰らないで下さいまし。皆さんに詳細を知っていただくためにも関係各位に承諾を得ないといけませんからね♪




Friday, July 13, 2007

 パリ、セーヌ川沿いから



みなさん、こんにちは。今ごろ?って感じの梅雨空ですね。


このブログ「地球を、開けよう。」では、たびたび世界に広がるジャパンファウンデーション職員の声をお届けしていますが、今日は開館10周年を迎えたパリ日本文化会館レポートをお届けします。





来る7月21日(土)には、JFサポーターズクラブのイベントで、パリ日本文化会館から帰国したH職員が、国際文化交流最前線の舞台裏をお話するんですよ~!ご興味のある方は、今すぐこちらからお申し込みを!!21日のトークに先駆けて、今日はパリに長期滞在された職員の貴重なエピソードをご紹介します!








2000年11月、パリは雨の多い、寒く冷たい暗い季節でした。それから約5年半に及ぶ私のパリ日本文化会館での勤務はそこから始まったのでした….(3週間で引っ越しを終えくたくた状態で到着、アパートがなかなか見つからず1か月のホテル暮らし、娘-当時小学1年生-も病気になりいきなりピンチに陥ったこともあり、季節の暗さが印象深かった…でもパリはいいとこですヨ。)









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こちらはエッフェル塔から見えるパリ日本文化会館の写真!セーヌ川にかかる橋(ビラケイム橋)の左側、薄緑にみえるガラス張りの建物です。お分かりですか?


























パリ日本文化会館ってどんなところ?





パリ日本文化会館は日本から派遣されたスタッフ13名と、ローカルスタッフや業務委託(受付・警備員等々)のスタッフ、総勢30名以上で運営されています。なんと総面積7500平米(吹き抜け含む)、地下5階(地下4-5階は機械室など)、地上6階の大きな建物です。多くのスタッフが地下3階から地上6階までを館内携帯電話を手に動き回っている、アクティブな職場です。建物が縦に長いので、1日の労働時間中エレベーターに乗っている時間がやたら長い。最初に配属された事業部の事務所は4階(日本式5階)にあるのですが、大ホールのある地下3階との往復に、エレベーターの速度ののろさをうらめしく思いながら移動します。





実際はどんな仕事をしてるんですか?


事業準備がホールなどで行われているときには、事務所の机の前に座ることがほとんどできず、立ち仕事が多いです。フランス人はおしゃべりで、ひとつことを進めるにもことばによるコミュニケーションが欠かせず、(以心伝心は通じない!)一日中日本語・フランス語双方でしゃべりまくり、口周りの筋肉が疲れます。---(おしゃべりな人にお勧めの職場?)


事務仕事と異なり、物質的・物理的な制約が大変大きい職場です。それからお客様Publicと直接接するサービス業であります。





フランスと日本の間で働く立場、やっぱり大変・・・?





当然のように日仏の慣習・習慣の狭間でクッションのような役割を果たすことになり、またルーティーンにはまらない仕事で、過去にやったのと同じようなものとみくびっていると落とし穴にはまることもあり.....いつでも未知の事態、新しい問題が次から次へと生じるので、飽きることのない、どきどきの日々でした。それは文化事業を行う事業部門だけでなく、2002年に移った総務部門でも同じことでした。





総務のお仕事で大変だったことは?


セーヌ川が氾濫するといわれ対応を検討したり(会館の地下階はセーヌの川底より低い)、外壁ガラスに車が飛び込んできたり、突然の停電、雨漏りの発生、チケット売り切れのクレーム殺到、ゴミ箱がなくなったり、図書館の本の盗難現場を押さえたり....大きな問題から小さいけれども早急かつデリケートな処置が必要な問題まで。ありとあらゆるトラブル対応に追われてました。








国際文化交流は実は会館の中で始まっています。フランスで生まれ育ったスタッフ、日本人でもフランス生活が長いスタッフ、日本から数年の予定で派遣されるスタッフ、そしてそれぞれ個性豊かな人たちで、お互いの考え方を理解しながらコミュニケーションをとることが重要かつ大変です。事業を作り上げていく仕事は、スタッフ間の協力が欠かせず、「Complicité」共犯関係をいかに築くか。悪いことをするわけじゃありませんが、共に苦しむ覚悟をしないとできないこともたくさんあったように思います。


そういう共犯関係を築くことができ、一つの仕事をやり遂げたときの充実感や連帯感の醍醐味も味わいました。


一方、思い出したくない失敗もしたし、わくわくすることもありました。フランスについて、そして日本について新しい発見がたくさんありました。





うーん、海外ならでのハプニングも色々あるのですね。もっと詳しいお話を聞きたいという方は・・・








今私は会館スタッフとの共犯関係でできた事業や成果を懐かしく思いつつ、フランスに向けて日本文化を発信し続けている会館のこと、現在会館で働いている同僚の努力を少しでも多くの人たちに知ってもらいたいと思いまして、サポーターズクラブ会員向けイベントで会館の紹介をします!舞台芸術を5年担当し、帰ってきたばかりのS君といっしょに。


ぜひこの機会に、ジャパンファウンデーションへお越しください!










Thursday, July 12, 2007

イチロー、松井、or KOBY (注:コービー・ブライアントではありません!笑) ?






みなさんこんにちは、オレペコです。


突然ですが、ブログチームの私たち、最近あることに気がつきました。


7月4日がアメリカの独立記念日であることは有名ですが、それ以外にも7月、8月に独立あるいは建国記念日を迎える国が意外に多いということ!




f:id:japanfoundation:20070704123610j:image:left:w250そこで、世界各地にちらばるJF職員から、記念日の様子をリポートしてもらうことにしました。そのトップバッターは、にゅーよーーーく♪5月に赴任したばかりの稲田さん*1に無理やりお願いして、突撃レポートに行ってもらった先は・・・熱い戦いが繰り広げられる戦場!?








↑ ↑ ↑


ヒントはこの写真の中に!


それでは、どうぞ。


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「小林尊」さん という名前をご存知でしょうか。






世界を股にかける「フード・ファイター」として日本でも報道されることがあると思いますが、こちらニューヨークではもちろん全米でも有名な日本人として、イチロー、松井と並び称されるほどの人気があります。オオーw(*゚o゚*)w






彼を一躍有名にしたのが、毎年7月4日のアメリカ独立記念日に開催されているホットドッグ早食い選手権(Nathan’s International July Fourth Hot Dog Eating Contest) 」です。





この大会は、Nathan's(ネイサンズ)というホットドッグ屋さんの主催で、12分間にいくつホットドッグを食べられるかを競うもの。 1916年に始まり、それが今ではスポーツ専門チャンネルのESPNで生中継されるほどのビッグ・イベントに。 去年は3万人が会場に訪れ、150万人がテレビ中継を観たとも言われています。




f:id:japanfoundation:20070704133116j:image:right:w250この大会を2001年から6連覇していたチャンピオンが、Takeru "TSUNAMI" Kobayashiさんなんです*2



メジャーなテレビコマーシャルに起用されたり、マイク・タイソンらと共にトレーディングカードになったり。極めつけは、「Saturday Night Live」という、超人気エンターテイメント番組にも出演したほどの有名人。





なるほど、かなりの爽やかアスリート系イケメンで人気があるのもうなずけます(*゚ー゚*)ポッ→こちら





ところが、先月開かれた別のホットドッグ早食い大会で、アメリカ人のJoey Chestnutさんが、小林さんの世界記録(53 3/4個)を上回る 59.5個 という記録を出したため、「連覇危うし」と伝えられていました。 また小林さんは今年3月にお母さんを亡くされ、一時は早食いを封印。「七連覇を母親の供養に」との思いで出場を決意したものの、今度は大会目前に顎関節症をおこし、早食いの生命線とも言える「口」がほとんど開かなくなってしまったそうで、直前まで出場さえ危ぶまれていました*3






そのため今回は、いつも以上に全米から大きな注目が集まっていました。そして今年も去る7月4日に小林さんの七連覇のかかった大会が開催されたのです!





会場はコニーアイランドというマンハッタンから電車で約1時間で行かれる最寄りの海水浴場。 歴史を感じさせる遊園地もあり、江ノ島・・・というよりは熱海に近い感じでしょうか。 それでもこの日だけは、鄙びた町が熱気に包まれ、司会者発表によると5万人集まったとのこと。





いよいよ12時30分に競技開始。


Chestnutさんがスタートから勢いよく飛ばして個数をどんどん伸ばしていく一方、小林さんはやはり顎の調子が悪いためか、一時は最大4個まで差をつけられる思わぬ展開に。 それでも後半に入ると、ペースにムラのあるChestnutさんに対し、コンスタントに食べ続ける小林さんが、徐々に差をつめていった。





↓ ↓ ↓





残り10秒のカウント・ダウン。10、9、8・・・2、1、0!


そのときボードに表示されていた個数は、なんと 6363!!





Σ(゚□゚(゚□゚*)ナニーッ!!








f:id:japanfoundation:20070704132412j:image:right:w250騒然となる会場。直ぐにジャッジによる審議が行われ・・・その結果、66個でChestnutさんが優勝!


(ボードをめくっていたラウンド・ガールがカウントし間違えてたよう)





観客からは、「U.S.A!U.S.A!!」の大合唱(独立記念日らしい一幕)。

残念ながら七連覇を逃した小林さんにも大きな拍手。インタビューに対して「負けたけど今年が一番楽しかった。来年必ず勝ちます」と力強く答えていました。 そしてサインを求める多くのファンが殺到。人気は噂通り本物でした*4





f:id:japanfoundation:20070704145254j:image:left:w200大会が終わってからホットドッグを買うのに、行列すること約1時間。味は評判通りのおいしさ。でもバンズはかなりもちもちしていて、早食いするのは大変そう。日本にもNathan'sのお店があるそうなので、みなさんも試してみてはいかがでしょう*5








ちなみに女性の世界記録は39個。


来年の7月4日は、小林さんの復活と、ギャル曽根ちゃんにも出場してもらって、日本人の男女優勝に期待したいところですね!?




*1:以前、JOY FACTORについて記事を書いてくれた先輩です!詳しくはこちら


*2:TSUNAMIやKOBYなど、いろんなニックネームがあるなんて、よほど人気者なんですね!ちなみに、マスターカードのHPに出ていたり(こちら)、トレーディングカードもあるらしい(こちら


*3:たとえば6月27日付けのBBC NEWSにも、「連覇危うし!」的な記事が出ています(こちら)。関係ないですが、顎関節症って英語で "arthritic jaw"っていうんですねー。プチ英語講座でした(笑) 


*4:このホットドック早食い選手権の様子をみてみたーい、という方はESPNのサイト(こちら)から、videoというタブをクリックして開いたページでNathan'sという単語を入れて検索してみてくださいね。すぐにいくつか画像が出てきます。現地の盛り上がりがわかりますよー。


*5:行ってみた~い!という方はこちら





Tuesday, July 10, 2007

横浜トリエンナーレ2008 @ ヴェネチア






みなさんこんにちは。松岡です。

だいぶ記事書いてないなー、と思い調べてみたらなんと3ヶ月以上振り*1!!


どうもご無沙汰しております。





さて、6月19日の記事で触れられていた、「横浜トリエンナーレ2008 ポスター制作秘話」ですが、実際のところ現地ヴェネチアではこんな感じで街中に貼られていました。





f:id:japanfoundation:20070609145203j:image f:id:japanfoundation:20070609145505j:image








ヴェネチアビエンナーレのヴェルニサージュ期間中は、街中に各国パビリオンやギャラリーのポスターが溢れかえるので、普通にやると埋もれてしまいます。


ただ今回は、シンプルなデザインに強烈に印象に残る「緑とゴールド」の組み合わせで、だいぶ目立っていたのではないかと思います。ただ貼られる場所までは指定できないので、誰もとおらなそうな所に貼られていたり、ということもあるようですが・・・。





今回、横浜トリエンナーレチームとしては、ポスター掲示以外にもいくつかのPRを仕掛けてきました。





まずは、ヴェルニサージュ来場者へ配布した、国際展カレンダー付ノートがありましたね。


これを横浜トリエンナーレTシャツをきたスタッフが、メイン会場の1つであるジャルディーニ公園内で配ってました。


こんな感じです。





f:id:japanfoundation:20070607105231j:imagef:id:japanfoundation:20070607105502j:image







このノート、すこぶる人気でした*2


やる前は、「ノートってありきたりかもなー」とか、「重くなるからいらないって言われそうだよな」とか色々と意見はあったのですが、イタリア人スタッフに聞いてみたところ、ノートのサイズ、デザインや色使いがいい、ということで、あっという間に無くなってしまったわけです。


また彼女らが着ているTシャツですが、これなんかも「どこで買えるんだ」と聞かれたり、目立っていたという意味では効果があったのではないかとおもいます。





また今回は、





ART COMPASS 2008





と名づけて、アジア大洋州地域の各国際展と共同でプレスカンファレンスも実施しました。


写真は水沢ディレクターが横浜トリエンナーレ2008の事業についてプレゼンテーションしている様子です。





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ということで、簡単ですが「横浜トリエンナーレ2008 @ ヴェネチア」のご報告でした。


このときの様子は、8月1日発売の『遠近』にも掲載されますので、そちらもぜひご覧ください。




*1:前回はCasa Asiaの話をしてましたね


*2:ちなみに今回は、オーストラリアが配っていた黄色い肩掛けかばんがヒット商品でした。みんなあれを肩から提げて、次から次へともらったものを入れていく。でもそんな中、横浜トリエンナーレのノートはあえて手に持って歩いてくれている人もいましたが。





Friday, July 6, 2007

[みなさんへの][JFICからの]Tシャツを買って、国際貢献?(後編)



みなさん、お久しぶりです。三富です ( ゚∀゚)ノ゙

そして、お待たせしました!「Tシャツを買って、国際貢献?」後編のお届けです*1






Q:国際交流基金が、Tシャツやマグカップなど商品開発をする意図はどこにあるんでしょうか。





A:基金の商品開発は、国際交流基金のリソース(知的財産権)を活用しながら、広報性と商品性を兼ね備えたグッズを開発し、単なる“儲け”とは違う意味での収益を上げるところに意図があります。


今回の「ASIA5×Doreme」のTシャツを例にとってみると、その収益の一部は文化事業に活用される仕組みになっています。こういったコンセプトに賛同する、エアークリッパー社さんのような民間企業の協力を得ていること、すなわちCSR(企業の社会的責任)と連動して商品開発を行っているところも非常に重要なポイントです。





Q:3,800円(希望小売価格・税抜き)という値段設定もそのためでなんですね。「Tシャツにしては、値段が高いんじゃないか」という声が私の周囲でもちらほら聞かれましたが、「国際交流に貢献したいから、この商品を買う」という点では、なんだか、フェアトレード商品を買うときの消費者の心理に通じるものがありますよね。もっとも消費者の立場としては、国際貢献を意識してフェアトレード商品を買うというよりも、むしろ商品の品質を重視した結果、フェアトレード商品に行き当たった、というほうが説明としては適当かもしれませんが。





A:そうですね。このTシャツは、国際交流基金JFICライブラリーや浦和、関西のセンター売店のほか、東京都美術館やエアークリッパーデザインハウスで販売していますが、私たちが予想していた以上に売れ行きがよく、これもアジアのトップ若手デザイナーによるデザインというTシャツそのものの品質の良さが受けているのではないかと思います。


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(JFICライブラリー売店の様子)





Q:なるほど。ちなみに、一番の売れ筋は何ですか?





A:インドネシアのオスカルさんのデザインが一番人気のようです。





ブログチーム:Tシャツ制作の裏には、色々な秘密が隠されていたんですね。富岡室長ありがとうございました。






さらなる裏情報をブログ読者にだけお届けします (*`艸´)ウシシシ





横浜トリエンナーレに参加するアーティストにデザインしてもらうなど、今後も基金事業と商品開発とのコラボレーションについては、いろいろと構想があるようです。いやはや、楽しみですねぇ。





また、Tシャツの収益がどのように文化事業に使われていくのか、気になるところですよね。


ブログチームでも引き続きフォローアップしていきたいと思いますので、お楽しみに。






Wednesday, July 4, 2007

 をちこち「酒は地球を回る」の舞台裏 続編



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皆さん、こんにちは!いよいよが待ち遠しい季節ですね。今週末は七夕ですよ~~☆





さて本日は、お待ちかね「をちこち」編集長、渡邊直樹氏のご登場です。


前回の“お酒”にまつわるストーリー、もうご覧いただけましたか?まだの方は⇒こちら!!





ちなみに登場したお酒の一つ「ウンターベルク Unterberg 」はドイツ語で「下山」・・・?地名か、人名か、考えてみるとお酒の名前って、愛称みたいで面白いですね。「マルガリータ」とか「ブラッディ・マリー」とか。





では、前置きはこのあたりにしておいて、さっそく始めましょう!








特集「酒は地球を回る」 ~続編~





「旅する酒・泡盛」を執筆していただいた作家の吉村喜彦さんがサントリーを辞め、フリーの物書きになられて間もないころ、石垣島に一緒に行きました。石垣の歌者(うたしゃ)で民謡酒場「安里家」のオーナー・安里勇さんの船で、干潮時だけ水面上にあらわれる島に上陸。安里さんが海中で突いたばかりのブダイやシャコガイを肴に泡盛を飲みました。真っ白な砂浜にねそべって、目に痛いほどの青空を眺め、体の外側は太陽にジリジリ焼かれ、中からも何かがゆっくりと沸き溢れるような感覚に身をゆだねていると、東京での屈託などすっかり消えうせていました。あれは、当時編集長をしていた雑誌が休刊になって間もない頃のことでした。





 数年前に中国の紹興にある紹興酒工場見学に行ったとき、工場長からこんな話をききました。


「5年ものの紹興酒は20歳の若者のようなもの。フレッシュでういういしい。10年ものは30歳。力強く、味も香りも充実している。20年ものは50歳。経験を積み、より香り高く、まろやかになっている。30年ものは80歳の老人。長寿の年寄りが家にいる。それはとても幸せなことです」と。工場長が個人的に好きなのは「10年もの。味わいがしっかりしていて、香りもよいし、コストパフォーマンスもいちばん」とのこと。確かに30年物は、おいしさとは別の基準を導入したくなるような、枯れた味わいでした。私も10年ものがいいですね。





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東京の谷中にある「ANOMA」では今までに見たことも味わったこともない、世界の珍しい酒に


出会えます。蜂蜜酒や、馬乳酒を蒸留したアルヒー、某有名酒造会社が限定でつくった粕取りなど。店主のご主人で民族音楽のプロデューサー・星川京児さんが世界各地で集めてきた民族音楽や、


グレゴリア聖歌としか聞こえないビートルズ作品集といった音楽を聴きながら飲んでいると、時間も空間もゆらゆらと曖昧になり、翌日になってみると、あれは現実の出来事だったのか夢だったのか定かではなくなります。世界各国から来日したミュージシャンが特別に持参する酒が何本もあるといいます。WHO(世界保健機関)に認められて復活したアブサンにも、ここで出会うことができました。








 そのお店に、『喰いたん』『将太の寿司』のマンガ家・寺沢大介さんをご案内しました。寺沢さんのマンガは韓国でも大人気。国際交流基金の派遣で、韓国の人気マンガ家ホ・ヨンマン氏と対談をしていただきました。その模様は『をちこち』最新号で「カバ先生ソウルへ行く」と題して掲載されています。美味・珍味大好きの寺沢さんもANOMAの珍しいお酒にはびっくり。話もはずみ、本来なら延々と飲むところなのですが、『をちこち』次号の特集のためにインド行きが1週間後に控えていた私は、あとを交流基金の他のメンバーにまかせて、一足先に店を出て、終電に間に合うように東京駅へ向かったのです。ところが、東京駅で思いもよらぬことに出くわしてしまったのです。(以下、次号に続く)





Monday, July 2, 2007

「国際漫画賞」の創設について その2~話は重厚に作られている。よく出来ている。((これは「メカビ」vol.1での発言。今回の受賞作についてもこう発言するんじゃないか、とwktk。))



およそ1ヶ月ぶりの登場となりました中島です。


実は、入社後ずーっと人事課職員だったのですが、前回の国際漫画賞の記事を掲載した直後(6月1日)、芸術交流部映像出版課へ配置換えとなりました。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。m(_ _)m





しかも!なんとその記事で触れた第1回国際漫画賞の担当の一人になったんです。(*´Д`)

本日7月2日には第1回国際漫画賞の授賞式が行なわれ、それから10日間ほど受賞されたマンガ家の皆さんも日本に滞在*1されるのですが、そういった様子もご報告できると思います。お楽しみに!





で、先週金曜ついに!外務省のプレスリリースで受賞者が発表されました。


外務省: 第一回国際漫画賞について



[国際漫画賞](最優秀作品)




  • 李志清(Lee Chi Ching 中国)『孫子兵法』(Sun Zi's Tactics)


[奨励賞](その他の優秀な3作品)




  • KAI(中国)『十五二十(1520)』

  • Benny Wong Thong Hou(マレーシア)『Le. Gardenie』

  • Madeleine Rosca(オーストラリア)『Hollow Fields』







    • 注意!以下のコメントは中島個人のもので、国際交流基金及び第1回国際漫画賞実行委員会の公式見解ではありません。



国際漫画賞受賞作は李志清氏の『孫子攻略』です!おめでとうございます!


実は、この作品はすでに日本語版が発売されています。



孫子の兵法 孫武と伍子胥

孫子の兵法 孫武と伍子胥







「国際漫画賞は「孫子兵法」 麻生外相が発表」の新聞記事でも触れられていますが、池上遼一さんに似た雰囲気の、まさに「話は重厚に作られている」歴史マンガ作品です。中国・春秋時代の兵法家である孫子を取り扱っていて、日本語版は全5巻。





国際漫画賞奨励賞を受賞されたうち、1人目のKAIさんの『十五二十』は、許婚同士の、すごく貧乏な国の王子さまとすごく裕福な国のお姫さまのお話。


screenshot

私はまだ1巻しか読んでないのですが、ドタバタ・ファンタジーって感じでしょうか*2。ご本人もイラストレーターとして活動していらっしゃるらしく、絵柄も美麗ですよね。先日第3巻が発売されたそうです。




Benny Wong Thong Houさん(BENさん)はマレーシアのマンガ家で、昨年クアラルンプールへの出張で、休み時間にK伊国屋に行った際にも店員さんに薦められたマンガ家さんなのです。『Le. Gardenie』はちょっとシリアスな雰囲気もある学園ラブコメ。*3


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絵は、鈴木央さん風?にも見えますかね?この作品も現在連載中。





Madeleine Roscaさんはオーストラリアの方で、『Hollow Fields』は先日、第1巻が発売されたそうです( ゚Д゚ノノ"☆パチパチパチパチ



Hollow Fields 1

Hollow Fields 1






この作品は学園SFコメディで、マッドサイエンティスト養成学校に迷い込んだ女の子のお話*4




というわけで、今日は受賞者と受賞作の紹介まで!マンガ家さんが日本にいらっしゃった様子や、国際漫画賞の候補作なども次回以降に取り上げられれば取り上げたいと思います。*5




*1:10月1日発刊の「をちこち」漫画特集の中で受賞者滞在記を掲載予定です。これは必見!!


*2:表紙だけ見るとちょっと小畑健さんの絵に似てますよね。『ヒカルの碁』の。中身は・・・知ってるけどまだ教えられません(ΦωΦ)フフフ…


*3:読みながら『きまぐれオレンジロード』を思い浮かべました。


*4:Amazonにはまだ解説が載ってないんですね・・・


*5:あ、あかん。今回焦って書いたから全然ボケてない(´Д⊂ モウダメポ せめて締めの言葉だけでもボケねば。
・・・君は小宇宙(コスモ)を感じた事があるか・・・?

ボケとして成立する前に


糸冬 了..._φ(゚∀゚ )アヒャ