みなさんこんにちは、オレペコです。
いよいよ今年度の職員募集(総合職)の締め切りが 来週月曜日(4月2日)に迫ってきました≡≡≡ヘ(*゚∇゚)ノ イソゲ~! ので、今日は、舞台裏シリーズVol.4として“かつらこ”さんに登場していただきます!
まずはデスクを拝見!
<仕事をするときの四種の神器。手帳、My pot and mug、ノート、入館証。オフィスには潤いが必要。最近はmugのみならず、私のようにmy potを持参する人、さらにはmy加湿器を持参する人が増えている。>
三種ならぬ(笑)、四種の神器を駆使してお仕事をしていらっしゃるかつらこさん!
早速お話を聞いてみましょう! (゚∇゚*)(。。*)(゚∇゚*)(。。*)ウンウン
Q1:かつらこさんは、管理部門、事業部門のいろんな部署を経験されていますが、これまでの基金人生の中で印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
各部署で泣いたり笑ったりのいろいろな思い出はありますが、やはり出張の時の思い出というのは、他のことに比べ、より新鮮にいつまでも比較的よく記憶に残っています。日本語教育の部署にいたときには、東南アジア地域を担当しており、出張では色々な国を訪問しました。
中でもミャンマーの出張は思い出深いです。日本語の専門家を派遣する前の、事情調査だったと思うのですが、特段教育施設が整っているわけでもない、普通のお寺に多くの学生さんが集まって日本語を必死になって習っている姿にまず驚きました。その後、ミャンマー大学の学長の方とお会いする機会があり、その際に、この国が内戦でいかに大きな損失を蒙ったかということを説明され、そして、この国を復興させるのに、まずは教育をしっかりしたものにしなくてはならず、日本語教育は、日本の進んだ技術を取り入れるのに必要不可欠なものであると力説されました。国際交流基金の事業が少しでもその取り組みにお役に立てられることがあればと強く思い、学長の熱意と先ほどのお寺での情景が重なり、非常に印象深い出張となりました。
Q2:日本語教育の部署には約3年間いらっしゃったんですよね!東南アジアにどっぷりつかったあとは、今度は心機一転、海外長期研修でイギリスに行かれたときいていますが、海外長期研修制度ってどういう制度なんでしょうか (゚ペ)?
これは、基金が若手職員に海外で修士レベルの学位をとる機会を提供するというもので、社内公募を経て実施しています。
私自身は、営利を目的としない私たちジャパンファウンデーションのような組織が、自分たちの活動を評価するには、どのような方法がしっくりいくのだろうかという疑問をもち、それを研究テーマに選び、社内公募に応募して、ロンドンの大学院に留学させていただきました。
しかし、非営利組織の歴史が長いイギリスでの状況を学び、色々な方々のお話をきくうちに、これは1年間という時間で扱うには膨大過ぎる内容だと思い(実際、非営利組織の評価は、非常に難しく、国際交流基金でも試行錯誤する中進めており、営業成績等、比較的分かりやすい指標のある営利組織に比べて、絶対の正しいやり方というのはないのだと思います。)、急遽方針を転換し、近年、日本でも関心の高いCSR(Corporate Social Responsibility)と非営利セクターの関係について、深く掘り下げて考えてみることにしました。今私が所属する日米センターでは、非営利セクターの底上げを図って、フェローシップの供与や助成事業等をしているので、それらの事業を理解するためのバックボーンとなる知識を習得できたのは大きな収穫でした。
Q3:イギリスから帰られてからは、どのような事業をご担当されていますか?
帰国してからも、アングロサクソンから離れることなく、今度は、日米センターというアメリカ専門の部署で、日系アメリカ人関係のプロジェクトを担当しております。
私自身、この担当になるまではよく知らなかったのですが、日系アメリカ人の方々は非常に特異な歴史を背負われておられ、第二次世界大戦中は、従軍して多大な軍功を挙げた日系アメリカ人が多くいる一方で、本土の大多数の日系アメリカ人は強制収容所に収監されました。そのような歴史を背負われる日系アメリカ人の方々に、我々日本人と同じ民族ルーツを持ち、日米関係に非常に深く関わっておられるが故に、日米の架け橋として活躍していただきたいという願いを込めて、様々な事業を展開しています。私自身、ベストセラー作家の真保裕一さんの「栄光なき凱旋」を読むことに始まり、種々の素材にアクセスして、日系アメリカ人の方々をめぐる歴史、状況の理解につとめ、日系アメリカ人関係の事柄に非常に興味をもつようになりました。そして、より多くの日本人の方々に、この稀有な歴史について知っていただきたいと思うようになり、この思いが、担当事業を動かす際のモチベーションとなっていると思います。
今月は、その中の重要プロジェクトの一つである、「日系アメリカ人リーダーシップ招聘事業」の一環で、3名の日系アメリカ人のパネリストをお迎えして、広島で「岐路にたつ日系アメリカ人-過去・現在・未来をつないで-」というタイトルのもと、シンポジウムを開催しました(詳細はこちら)。コーディネーターの先生、共催機関、後援機関を探すところから始まり、私にとっては未知の場所で、全てゼロ地点から一つずつ立ち上げていくのは大変ではありますが、シンポジウムで多くの聴衆の方々をお迎えし、シンポジウムが拍手喝采で終わったときの充実感と安堵感はなかなかのものです。
Q4:最後に一般的な話になりますが、女性であるかつらこさんにとって、基金は働きやすい職場でしょうか?
就職活動をする際に、「女性にとって働きやすい場所」という点は、私は非常に優先度が高かったのですが、この点も非常に満足しています。女性の先輩の中には、子育てをされながらも、非常に有能なお仕事振りをされている方もおられますし、一般的に、離職率、転職率が昔に比べて高くなっている中、やめる方がそれほど多くないということも、働きやすい場であるということを証明しているような気がします。
そういう実際的な面も恵まれた環境とは思いますが、他に強調したいのは、これは女性に限らないことですが、知的好奇心が強い方にとっては、本当に多種多様な知的刺激を得られる場といえると思います。事業を通じて、学者、識者の方々との交流が多いため、求めればいろいろな形で知的な刺激を受けることができるので、幅広く色々なことに興味をもたれている方にとっては、絶好の職場環境といえるでしょう。事業を通じて、これまでの自分だったら、目の前を素通りしていた情報が、色味を帯びて、自分との関わりをもった形で見えてきます。その意味では、働きやすいだけでなく、働き甲斐のある職場といえるのではないでしょうか。
<PCのハードウェア上のわが愛すべきマスコットくんたち。オフィスのほこりを吸い上げて、大分黒くなっちゃったね、ごめんね。>
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東南アジア、イギリス、アメリカ、、、と、正に世界をまたに掛けて大活躍ですね。
そんなかつらこさんの日米センターでのとある一日は、こんな感じ↓だそうです。