前回に引き続き、実質1.6人で複数のサイトを日々更新・修正している基金のウェブ・マスター クモハさん からの報告をお届けします。WEB担当といっても、きれいに見せる技術があるだけではだめで、日々いろんな努力をされているようです・・・それでは、どうぞ!
3.更新作業について(前回の続き)
更新内容は、イベント情報の告知、報告書・成果物掲載、組織そのもののお知らせ(年報、実績、入札、求人情報)など、多岐にわたります。担当者の方が原稿を用意してくださる場合もあれば、基本情報(5WIH)を元にイチから原稿を作ることもあります。またバナーや地図等も自作しますし、撮影もあれば、画像の補正も行ないます。もともとはDTP畑でしたので、チラシ・ポスター等も作ることもあります。「何でも屋」と言われるのは、こういった所以です。
一連の作業の流れは以下の通りです。
1. 調べる (事業の情報でWebに掲載可能なもの、関連する情報がないかを調査)*1
2. 集める(基本情報を担当者よりヒアリング・収集、写真も無い場合は撮影もあり)
3. 整える(情報の内容や見せかた(レイアウト、デザインなど)を工夫し、グラフィカルなページに成形する)
4. 知らせる(情報提供の一環としてメールマガジン(日本語版/週1、英語版/月2)を発行しています。日本語版では記事も書きます)
5. 分析する・活用する(アクセスログを解析し、効果測定。また問題点を洗い出し、改善に導く)
つまりサイトの更新者そのものが制作スタッフでもあり、編集者でもあるという訳です。 ・゚・(ノД`;)・゚・ アウゥ・・タイヘン
Webの技術(HTML、Java Script、CSS など)が不可欠なのはもちろんのこと、自サイトのインフラ状況も把握しておく必要があります。また、レイアウトやデザイン能力*2も大切です。
さらに、集客・誘導も戦略的に考え*3、そして、どんなユーザーでも扱いやすいサイト(アクセシビリティ、ユーザビリティ )*4を目指すことも大切です。
もう一つ、大事なことは JFの業務を理解し、把握することです 。これはウェブ・マスターだけでなく、あらゆる広報媒体に言えることですが、業務の根幹を為すものです。
例えば「第3回●●」という事業があれば、前回や今までのシリーズはどんなものがあったか、関連する記事がどんなものがあるか、といった事にも気を配ります*5。Webのメリットとして、複数の情報を結びつけるハイパーリンクがあり、また、変更・修正が随時可能であることが、この点を可能にしています。
Webに掲載するにあたり、事業の実施前から情報を把握する必要があるのですが、担当の課から概要を伺うたびに、「こんなに様々なジャンルの事業があったんだ!」といつも驚かされます。そして各事業の企画や提案やロジスティックスを、巧~くこなしてゆくハイパワー&スペックの職員さんたちにも頭が下がります。
それぞれの事業が進行するのを、傍から見守らせていただくという貴重な体験もできるのも、広報の面白さの一つですね。成果として、新聞やTVや各メディアに取上げられる*6と喜びは尚更です。
そして、事業の詳細を知り「こんな面白い文化や交流があったんだ」と、気付かされるたびに、改めて日本という国の奥深さを感じ入る次第です*7。仕事を通じて、視野が拡がり、また自分自身のアイデンティテイを考える機会にもなり、Webという限られた媒体ですが、「広報」の一翼を担う事が出来て良かったと感じています。
・・・・と、今まで偉そうに書きましたが、まだまだ発展途上。・・・(゚_゚i)タラー・・・
いやー、そもそも量が多~いしぃ(語尾上げ↑)、日々IT技術がどんどん進んじゃって~(泪)
実は、Webには完成形は無いんです(言い切り!? 開き直り!?) *8
「Webは作ったら終わり」では無く、常にスクラップ&ビルドを繰り返して進化しています。これが「やりがい」でもあったりします。課題は山積なのですが、Webの制作に携わることによって「ものづくり」や「広報」に関わる事ができ、充実した日々を過ごしています(否、追い立てられている!?)。
さてさて、一般的に認識が低いWebの仕事を駈け足で紹介しましたが、どこまで伝わったでしょうか?
次回は(って、いつだよ!?)、実録「或る一週間」(仮)で、実際の仕事内容を(頼まれてもいないのに)お届けします。
クモハ@当面の目標は、1.0脱却!
*1:所属先が情報センターのため、NewsアラートやRSSリーダー等を駆使し、基金の報道振りも調べます。また事業の情報で漏れが無いようにBlogの記事もチェックしています。ここでの記事チェックが、後々Blogチームがトラックバックする際に流用されます(お陰さまで、情報センター諜報部員と呼ばれています。そんなつもり無いのですが・・・)
*2:イラストレーター、Photoshop等のソフトを自由自在に扱う能力
*4:「独立行政法人Webサイトユーザビリティ調査2006-2007」によると、国際交流基金Webサイトは、104法人中34位でした。実質の体制 1.6人で34位はROIは高いかもしれませんが、本来ならばアクセシビリティ・ユーザービリティは出来て当たり前のもの。この結果は真摯に受け止めて、改善に努めます。
*5:6年間Webサイトを担当していることが、この辺の情報の目利きに繋がっています
*8:「永遠のベータ版」とも言われています
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