Monday, January 8, 2007

国際交流は「現場でおきてるんだ」!?



こんにちは、元日は臼と杵で餅をついていた、純日本人・潮風です。





さてさて、今日は、前回の予告どおり


昨年ブログチームと並んでイメージアップ賞を受賞した


ジャパンファウンデーション海外事務所の職員のご紹介。





ヽ(*゚▽゚)ノ~▽▼▽ジャーン▼▽▼~ヾ(゚▽゚*)ノ




彼こそ!クアラルンプール日本文化センター*1


ムハンマド・ハフィズ・ビン・オスマン(通称ハフィズ)職員。


天皇皇后両陛下がマレーシアをご訪問の際、


自身の母校へいらっしゃったときのご案内役を務めた他、


メディア等でも広く活動していたり、と、多くの活躍を受けての受賞でした。


そんなすごいハフィズさん、2006年秋には日本本部で長期研修を受け、

その間10月のJFSCイベント*2

~ハフィズが語る「15年前の約束」~でも話し手を務めた*3


とっても笑顔が素敵な職員なんです。





ジャパンファウンデーションの海外拠点には、


日本から赴任する職員以外にも多くの職員が勤務しています。


そこで皆、日本と現地の文化交流促進のため、日々活動しているわけです。


そこで… (*`◇´*)/ ハイッ 


その国の職員たちは、なぜわざわざ日本の文化と関わる仕事選んだんだろう??


という疑問がわいた、海外事務所未経験の潮風。





ぜひ雰囲気をつかみたい!ということで、ハフィズ職員にインタビューを決行、


さらに彼が話し手を務めた10月のJFSCイベント に参加したときのお話をかいつまんで、今回ご紹介します!







  • 日本とのかかわりは?そしてなぜJFの職員に?



 幼少の頃から、日本・日本文化に触れていたと思います。「MARCO」というアニメを見ていた古い記憶がありますね。何のアニメかわかりますか?「母を訪ねて三千里」です。その後も「おしん」「海のトリトン」など、多くの日本のテレビ番組が放映されていました。また父から日本の童謡も多く習いました。父は戦時中、日本軍が建てた学校に通い、初めての教育を受けたのです。祖父からも日本人の強い精神や友情を大事にするという話をよく聞いていました。もちろん、祖父は戦争で苦しい思いもしたと思うのですが、一度も口にしませんでしたね。

 このように日本文化が身近にある環境と、家族の人生が日本と関わっていた影響もあって、マレーカレッジ*4で外国語を選択するときに迷わず日本語を選びました。その後、卒業してマレーシア東方政策の中の奨学金制度を利用し、日本の大学に留学しました*5。日本での大学時代は…そうですね、サークル、バイトが中心であんまり勉強しない、大学生らしい日々でした(笑)。3年生で就職活動をし、金融機関から採用され、卒業後2年間働きました。


 その後帰国し、マレーシア政府東方政策事務所職員を経て、JF職員になりました。東方政策事務所職員当時からJFクアラルンプール日本文化センターのスタッフと仕事をしたり、ボランティアでイベントを手伝っていたので、転職先として誘われたのです。





  • マレーシアでJFの活動は知られていますか?事務所での普段のお仕事は?



 マレーシアでのイベントはほとんどクアラルンプールにて行われているので、クアラルンープルではよく知られています。活動は全国的に広げてクアラルンプール以外のところでも色々なイベントをこれから増やす企画を考えています。ただ、マレーシア全体でみても日本はよく知られた外国です。大きな理由としてはマハティール元首相時代に盛んに行われた「東方政策」がありますね。上でも話した日本のテレビ番組の放映もその一環でしたし、私の留学もそのプログラムの一部でした。


 クアラルンプール日本文化センターの中での担当は日本研究・知的交流です。でもスタッフの人数が少ないので、何か大きなイベントがあるときは全員でそちらを手伝ったりします。普段は打合せがほんとに多いので、外勤も時々あります。事務所には日本に関する情報やネットワークが集まるので、非常に有効な役割を果たしていると思います。








  • では、本部にきて驚いたことは?



本部は…思ったよりもソフトなイメージで、居心地がす~んごくよいですね。人も、雰囲気も、組織も。海外事務所だと、良くも悪くも、日本から赴任する職員によって雰囲気が大きく変わったりしますので、、、








  • 日本・日本文化を紹介する仕事をしている立場から、日本人へのメッセージはありますか?



日本人には、自分達のオリジナリティを失わないで欲しいです。マレーシアの東方政策では、日本が持つ良いところを一生懸命学ぼうとしていました。なのに、最近日本人の多くは色々なところの文化に染まっていて、マレーシアが尊敬し学ぼうとしていたオリジナリティを失いつつあります。(しかも、意味がわからずただまねているだけの人の方が多いと思います)。それがよくない、というのでは決してないのですが、元々の日本らしい、美しいところを失わないで欲しいと思っています。一言で言うと、日本人に「日本」を忘れないでほしいですね。






…ふむー。重みのあるメッセージです。


マレーシアが学ぶ対象にしていた日本、価値を見出されていた「日本の精神」。


相手の文化を尊重する一方で、ちゃんと自国の文化も大切にすること。


国際交流事業でも、日々の生活でも基本となることだと思います。


同じ組織の同僚ながら、潮風は気づかされることが多い対談となりました。


にしても、今夏JFにきていただいていたインターン生は


JF本部のデスクワークの多さを感想として挙げてたように、本部ではデスクワークが中心です。


海外事務所ではイベントの実施に向けた外部との打合せが多そう。


ジャパンファウンデーションも日本では「裏方」的な役割をさせていただいてますが、


海外ではより「現場」を近く感じれらるのかもしれませんね!





これから春までは学生の方中心に、海外旅行へ繰り出す季節☆


クアラルンプール日本文化センターの近くに行く機会があったら、

みなさん是非のぞいてみてくださいー*6




*1:2006年3月7日の記事で中島さんが当地に出張した様子を紹介しています。http://d.hatena.ne.jp/japanfoundation/20060307/p1


*2:JFSC(サポーターズクラブ)は、国際交流に関心があるすべての方にご参加いただけるジャパンファウンデーションの会員制度です。毎月、様々なイベントも行っています。詳しくはコチラ http://www.jfsc.jp/index.html


*3:2006年10月21日(土)開催でした。詳しい報告はコチラ http://www.jfsc.jp/webmember/topics_cont/to-1006-0086


*4:The Malay College Kuala Kangsar:日本の中学・高校に相当


*5:なんと!潮風と同じ大学、同じ専攻、5期上の先輩にあたりました!


*6:ジャパンファウンデーションの海外拠点は世界で18カ国19ヵ所あります!クアラルンプール以外にも、お近くの際にはぜひっ。





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