G'Day mate!! 三富です。
先日お知らせしたフォーラム「オーストラリアの多文化共生社会を考える」が、去る1月20日(土)に国際会議場で開催されました。
会場は満員御礼の大盛況!ご来場いただいた皆さま、どうもありがとうございました。
゚☆,。・:*:・゚★o(´▽`*)/♪Thanks♪\(*´▽`)o゚★,。・:*:・☆゚
それでは、お待ちかね、写真とともに当日の様子をライブ感たっぷりに(?)お伝えいたします!
まずは、司会を務めていただいた関根政美先生(慶応義塾大学メディア・コミュニケーション研究所所長・法学部教授)の基調講演から。オーストラリア学会の会長を務められ、「オーストラリアの多文化主義」といえば、まず関根先生のお名前があがるほど*1。
今回は、オーストラリアにおける多文化主義の概論をご説明いただきました。
冒頭から、「なぜ、今、オーストラリアの多文化共生社会について勉強することが重要なのか?」という疑問に対して、
日本の外国人人口も増加傾向にある。外国人人口が全体の24%を占める、多文化共生社会の先輩オーストラリアから学ぶことは多い。そして、オーストラリアのサッカーに勝ちたい*2!
と、とてもわかりやすく、そして面白い解説にぐいぐいひき込まれて、、、
そして、私も含めて、フォーラムに出席された皆さんの多くが最も関心をもったであろう、多文化社会における「共生」と「競生」という視点。
オレペコさんの「多文化共生」フォーラムについての反応をありがとうございます!」にもありますが、この多文化社会における「共生」と「競生」という視点は、これから常に心に留めておくべきことなのかもしれませんね。
さて、関根先生のお話で頭もほぐれたところで、、、
つづいてオーストラリラ・ニューサウスウェールズ州における多文化共生の取り組みについて、行政、NGO、学校、それぞれ立場からパネリストの方々のプレゼンテーションがありました。
まずは、ステパノ・カーキャシャリアン氏(ニューサウスウェールズ州多文化地域社会関係委員会委員長)から。
オーストラリアが多文化主義に移行していった歴史的経緯について、熱弁を振るうカーキャシャリアン委員長。
その後、リチャード・ジョン・エイチソン氏(ニューサウスウェールズ州多文化地域社会関係委員会地域社会関係サービス部長)より、オーストラリアの移民政策について、ヴァイオレット・ルメリオティス氏(ニューサウスウェールズ州キャンタベリー・バンクスタウン移住者資料センターマネージャー)から自身のNGOが行う移住者支援事業について、最後にジハード・ディブ氏(ニューサウスウェールズ州高校副校長)より、在校生の98%(!)が英語を母語としない生徒である勤務校の教育事情についてご説明いただきました。
概論→歴史的背景→政策・法律→ケーススタディ(NGO、学校)と、オーストラリア多文化主義の変遷を見つめ、そして現場で携わる方々からのお話を聞くことができたのは、大変貴重な経験でした。
おっと、今日はここまで。
パネリストの4名は、その後東京都内の学校を視察し、仙台、名古屋で日本における多文化共生の現状を視察します。1月27日(土)は、名古屋でシンポジウムを行う予定。その様子は、後編でお伝えいたします!
お楽しみにー!!
*1:私も、学生時代には関根先生の著書に大変お世話になりました。基金の隔月刊紙『遠近(第11号)』「特集多文化を生きる オーストラリア」にもご寄稿いただいています。
*2:ワールドカップ・ドイツ大会でのジーコジャパン、対オーストラリア戦敗戦も記憶に新しいですが、オーストラリア代表選手はマーク・ヴィドゥカ、トニー・ポポビッチ(いずれもクロアチア系)やジェリコ・カラッツ(ユーゴスラビア系)など、多文化パワーに溢れています。
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