みなさんこんにちは、オレペコです!
世界のおまつり特集、インドに続いてメキシコからのレポートをお届けします!実はこのレポーター、オレペコと同じ関西人♪♪今回は彼女の語り口そのままの、臨場感あふれるレポートになっています。街中を彩る骸骨くんたちの写真とともに、お楽しみください。
メキシコではいわゆるハロウィンの時期に、その代わりというか一種融合した祭事として、「死者の日」という伝統的なイベントを行います。
もともとは7~8月に行われていたらしいアステカの祭事に端を発しているのですが、スペインに征服されたことによるキリスト教への改宗の流れの中、カトリックの祭事である万聖節(11/1)と万霊節(11/2)に合わせる形でこの時期に行われるようになったそうです。
こんなところにも歴史の影響が色濃く出ているんですねー。
で、どんなイベントかということですが、まぁ一言で言い切ってしまうと「めっさ*1ラテンなお盆」ですわ(笑)。家族でお墓参りをして、この日に帰ってくる亡くなった人々の霊を迎え、仏壇(ちゃいますが(笑)「供物台」を日本人にわかりやすく意訳(笑))に生前好んだものをお供えしてもてなし、また死後の世界にお送りするという、これだけ書くと正に「お盆」ですよね。
「死者が1年に1回戻ってくる」「現世に生きる人たちでお迎えする」・・・うーん、まさにお盆と同じ考え。おもしろいですねー。
ほな、何がラテンやねんというと、とりあえず街中が愉快な骸骨でいっぱいになるところです!
メキシコ人にとっては、マヤ・アステカの死生観の影響か、死は「恐怖」や「悲しみ」の対象ではなく「笑ったり楽しんだりする身近なもの」であるらしく、死の象徴である「骸骨」は正に愛すべきものなんだとか。
そんなわけで街の中心ソカロもこんなんになってしまいます↓
カラフル串刺し骸骨くんの正面から見た図↓
祖国を思い涙する骸骨の篭屋えっさほいさっさ↓
まだまだこんな愛らしい(!?)骸骨くん&骸骨ちゃんたちもいます!
最後のなんかはサパティスタ民族解放軍(先住民ゲリラ組織)のコスプレしてますね。政治的主張の広告塔代わり?
すごいカラフル!
ほんまにメキシコ人は骸骨が好きらしく、親友や恋人には相手の名前を書いた骸骨人形をプレゼントしたり、骸骨砂糖菓子を大量にお供えしたり、骸骨の形しているらしい(あまりそう見えない(苦笑))「死者のパン」を食べたりします。
あと、骸骨のことはスペイン語でカラベラというのですが、「カラベラ(もしくはカラベリータ)」という即興詩を作って友達に贈ったりもするそうです。どんな詩かというと、韻というか駄洒落をめいいっぱい盛り込んだ、相手(生きてます!)の死に様をおもしろおかしく詠った詩なんだとか!贈ってもらった相手は、最大の愛を示されたとかでめっちゃ喜ぶんだそうです。いやはや、深い愛ですなぁ…。骨まで愛して?<違う(笑)
世界にはいろんな愛の告白の仕方があるんですねー。でも、死に様をおかしく詠まれたりしたら、日本人だったら怒り出しますよね、きっと。。。
仏壇、もとい、オフレンダという供物台ですが、一般家庭ではこんな感じになるそうです↓
因みにこの写真に飾られてる(先に紹介した写真にもたくさん写ってる)オレンジ色の花は「死者の花」とされているセンパスチトゥル*2です。死者を導きお迎えする花だそうで、教会や墓地の前にこの花を飾って道を作ったりするんだとか。この時期この花も骸骨と共に街中に溢れかえるため、死者の日というと骸骨&オレンジ(たまにジャックオーランタンも混じってる(笑))というイメージになります。
確かにこれだったら色的に、かぼちゃが一つ二つ混じっててもわかんないですね(苦笑)
こんなところでしょうか。どこの国でも類似のお祭りはあるような気がしますが、こんなに明るい「死者の日」は他にないのでは?メキシコの幽霊って全然怖くなさそうですよね(笑)そんなわけで以上、「死者と仲良くして死を笑い飛ばそう日」(<結論(笑))レポートでした~。
最後に幻想的なお墓参りの光景をお届けしてお別れしたいと思います(^_^)/~~~
ありがとうございましたー!
*1:「超」「めっちゃ」とイコールです!お笑い全盛の今、関西以外の人もわかる人が多いでしょうが、念のため(笑)
*2:先住民語。恐らくマリーゴールドとかとちゃうかいなと思いますが、花にうといので全く自信なし<(`^´)>えへん
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