7月5日(日)
パリ日本文化会館でのJAPAN POP CULTURE FESTIVAL最終日。19:30より会館地下3階大ホールにて、プロダクションIGの石川光久エグゼクティブ・プロデューサー及び西久保瑞穂監督による講演後、映画「宮本武蔵 -双剣に馳せる夢 ―」を上映。上映後には、映画への感想、質問などが来場者との間で活発にやり取りされ、通常のチャンバラ・サムライ映画とは少し変わった要素に、賛否両論の意見が見られました。
講演の模様。左から司会の櫻井孝昌?氏、西久保瑞穂監督、石川光久エグゼクティブ・プロデューサー
侍・宮本武蔵という人物像への関心と、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の押井守監督がこの映画の脚本を手がけたということもあり、来場者の数は通常より多い。
JAPAN EXPO最終日ということもあり、JAPAN EXPO会場から日本文化会館へ足を運んだ来場者も多く、その中にセルビアから来た2人の女性(写真)は、JAPAN EXPOの4日間毎日会場に出向いていたとの事。セルビアでは日本の漫画やアニメに関するイベントのみならず、地元で入手できる情報がかなり少ないとのこと。したがって、小規模ながらも自発的にアニメイベントやコスプレショーを企画・運営し、今では100人ほどのアニメファンが集まるまでになったとか。実際に話を聞いてみると、彼女たちの日本文化に関する知識の豊富さに、本当に驚かされます!!!会話から察するところ、手塚治のころから、現在の最新アニメーションや漫画まで、監督や原作者の名前まで知っているのです。情報源は、ほぼ全ていっていいほどインターネット(YouTubeなど)から。漫画やアニメに登場する歴史上の人物や、日本の文化に関しては、Wikipediaや歴史本などを調べまくっているとの事で、日本のPOPカルチャー、特に漫画・アニメをきっかけに日本文化から生活習慣、経済などの時事情報までも集めているとか。彼女らによれば、西ヨーロッパだけではなく、旧東欧圏へも日本文化、特にPOPカルチャーをもっと紹介してほしいとの事でした。取材者の立場ながら、がんばりますと伝えた自分には、いったい彼女らのような日本ファンに対して、いったい何が出来るのだろうか。
セルビアから来ていた彼女たち。普段は国連付きの通訳者として生計をたて、給料の半分以上はアニメや漫画関連に費やしている超コアなアニメファン(日本ファン?)。まだ日本へは行ったことが無いとのこと。
下記リンクに、彼女らが地元のニュース番組にでている映像があります。
http://www.youtube.com/watch?v=05FjNJID0D4