Tuesday, April 7, 2009

読者アンケート



読者アンケートプレゼントの当選者は発送を持って発表と替えさせていただきました!なお、アンケートの回答者は引き続き募集中です。




このブログをお読みいただいているかたがたへのお願いです。このブログも、この四月で四年目を迎えますが、新たなメンバーで、またスタートをきるにあたり、読者の皆さんのご意見やご感想をお伺いしたいと思います。

メールで、以下のような点について、ご回答をいただけないでしょうか。

4.のプレゼントもご用意しておりますので、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

アンケート回答先jfic@jpf.go.jp

1.公式ブログ 「地球を、開けよう」をどのくらいの頻度でご覧になりますか

(1)週1回ぐらいの頻度で見る

(2)月1回ぐらいの頻度で見る

(3)ほとんど見ない

(4)今回初めて見た

2.公式ブログ 「地球を、開けよう」をお読みになってどのような感想をお持ちですか。

(1)大変満足

(2)概ね満足

(3)やや不満足

(4)不満足

その理由やご意見、よかった記事などをお書きください。




3.今後、公式ブログ 「地球を、開けよう」でとりあげるべき話題やテーマその他ご要望等

4.ご希望のプレゼントをおひとつお選びください。

『をちこち』2009年4月号 3名

JFオリジナルてぬぐい 10名

JFオリジナルふろしき 3名

希望しない

(プレゼントご当選の方には、こちらからメールでご連絡させていただきます。)

5.読者情報

性別

年齢(20歳未満/20代/30代/40代/50代/60代/70歳以上)

居住都道府県




Monday, April 6, 2009

 アクィルさんとアンナさん






アクィルさんとアンナさんはCIS学生日本語弁論大会

2008年の優勝者と準優勝者です。*1





副賞の2週間の訪日研修で、アクィルさんは


キルギスの首都ビシュケクから、アンナさんは


ロシアのノヴォシビルスクから、日本へ


いらっしゃいました。





3/12に来日し、東京、京都を満喫されたお二人。


24日には国際交流基金(ジャパンファウンデーション)


本部を来訪されました。





基金の日本語事業についてご紹介したあとは


歓談のひと時。訪日の印象、弁論大会のこと、


普段の日本語学習から将来の目標まで、


おもしろいお話を聞くことができましたので


一部始終をご紹介したいと思います。





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アンナさん(左)とアクィルさん(右)





まずは自己紹介をお願いします。






キルギスから来ましたアクィルです。


ビシュケク人文大学の5年生です。


日本語を勉強しはじめてから5年になります。


JLPT(日本語能力試験)は今度2級に挑戦


するつもりです。今回がはじめての来日です。






ではアンナさん、お願いします。






ノヴォシビルスク国立総合大学のアンナです。


研究テーマは「日本の高齢者コミュニティー」です。


今回は、研究のための情報収集もしています。


日本に来たのは2回目で、1回目は5年前に


札幌で3週間のホームステイをしました。






次にアクィルさん、日本語を始めた


きっかけを聞かせていただけませんか?






いろんな国のことを知りたいと思って、


英語よりも日本語を選びました。


特に第二次世界大戦後50年間の


経済発展に興味があります。





日本(の経済)が今の水準に来たのは


年代的に上のひとたちのおかげだと


思います。若い人たちにとって将来は


難しいのではないでしょうか。






若い世代にとってこれからを考えることは


難しい。僕も最近、つとにそう思います…





さてアンナさん、今回の旅行で印象深かった


ことは何ですか?






関西に行ったことが印象に残りました。


関西の人々は東京の人々に比べて笑顔で


もっとリラックスしている気がしました。


東京は文明の中心で、京都は歴史の街、


お互いでバランスが取れている感じがしました。






アクィルさんはいかがですか?






日本に来る前、東京は高層ビルが


立ち並ぶ近代的な都市だと思っていました。


しかし明治神宮に行ってびっくりしました。


伝統的な神社に驚いたのです。


また神戸に行ったとき、山を散歩したのですが、


緑を大切にしている人たちを見ました。


自然を大切にしている面もあるんですね。





一方で、東京都庁から観た景色はとても


印象的でした。どこまで遠くを見ても


終わりがないんです。お台場の様子からも


東京が都市なんだということが分かりました。






なるほど。たくさん見聞された旅でしたね。


そう、印象的といえば、アンナさんの弁論の題目は


世界は劇場で男も女も役者に過ぎぬ


とすごく個性的に思えます。どんな内容なんですか?






日本人は「本音」と「建前」を使い分けると


いわれます。一方、ロシア人は正直さが特徴


だと思います。その2つを対比させて、3つ目


の道について考えたものです。






僕もいつも、場面ごとに自分を使い分けて


いるなと思うことがあります。


ぜひ発表を聞いてみたくなりました!!


最後に将来の目標をお聞かせ願えますか?


アクィルさん、いかがでしょう?






将来、日本に留学したいと思っています。


帯広畜産大学で、新しい技術やノウハウを


学んで、キルギスに還元したいです。






アンナさんは?






まだ具体的には決まっていませんが


まずはいい仕事に就きたいです。


大学院に進学して研究者になることも


考えています。






前途が本当に楽しみなお二人。


次回は留学生として、あるいは研究者として


再会できる日を心待ちにしています!!




*1:1年前ほど前には潮風さんが2007年の優勝者にインタビューをしていましたね。CISとは?この大会ってどんな大会?といった情報は潮風さんの記事をご参照ください。いま、潮風さんはロサンゼルス駐在中です。潮風さーん、お元気ですか?





Friday, April 3, 2009

春爛漫・・・・やっぱりお花見






今日は、春らしくお花見の話題を。ジャパンファウンデーションの職場は新宿御苑のすぐそばです。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


春爛漫となりました。


春といえば出会いと別れの季節。


新しい環境で、刺激的だけどちょっと大変、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。


ちょっと疲れたときには、季節を肌で感じてみるのもいいかもしれません。


ということで(?)、今日は情報センターの有志で、お花見ランチをしてきました。


JFのオフィスは新宿御苑まで徒歩5分。


昼休み開始とともにオフィスを出て、新宿御苑の入り口近くにある大きな桜の木の下で、


ゆっくりランチをしてきました。気づいたら、回りに、他の部署の職員の姿もちらほら。


他にもサラリーマンや学生さん、お子様連れのお母さんたちの姿も。


桜餅、お団子に、桜のお茶など春らしい差し入れをもってきてくれた同僚たちと


おしゃべりをしながら、ゆっくり満開の桜を愛でる時間。


あっという間の1時間でしたが、すっかりリフレッシュ。


ようやく新しい年度がはじまった気分になりました。


6年ぶりの日本の桜に感動した私(注)は、ケータイで写真をとりまくり。


何枚か披露します☆


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青空に映える桜色。幹に咲く可憐な花。


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満開!!


遠くに高層ビルが。


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おまけ:情報センターの職員たち。(隠し撮り)





注)去年の夏まで4年半ほどNY事務所で勤務していました。


NYにも桜はあるのですが、花見の文化がないんですよねぇ。大好きなソメイヨシノも少ないし。


そうそう。NYはPublic Drinking=公共の場での飲酒、が禁止されています。公園や道端、ビーチなどでお酒を飲むのは法律違反。(なので花見酒も法律違反。)どうしても飲みたい場合は、他のペットボトルに入れ替えたり、紙袋に隠したり(Sex and the Cityのキャリーも紙袋で隠しながら飲んでましたねー。)、涙ぐましい努力が必要となります。


ちなみに、喫煙にも厳しいです。吸えるのは個人の家と外だけ。なので、オフィスはもちろん、カフェにレストラン、ジャズバーやクラブでさえも禁煙です。真夏はだらだらと汗をかきながら、真冬はぷるぷる震えながら、建物の外で悲しく吸うことになります。





Wednesday, April 1, 2009

「をちこち」第28号発行



 4月1日の今日からジャパンファンデーションは新年度を迎えます。オフィスは、本当の大晦日よりも、3月31日のほうがあわただしい感じでした。今日は、朝から、入社式や、人事異動の発表もあって、ようやく4月がやってきたのだなという気分になってきます。


さて、今日は、この4月1日発行のジャパンファンデーションの発行する国際文化交流雑誌「をちこち」の編集担当者からの売り込みのご挨拶です。





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2009年は日本・ドナウ交流年


そこで「をちこち」も、その対象国であるオーストリア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアを中心にドナウ沿岸諸国にスポットをあてることにしました。


ドナウ河といえば、わたしは、ついつい「美しく青きドナウ」(を思い出すのですが、みなさんはいかがでしょう。


もともと地理も地図も方角も苦手な私。高校の地理の授業もすっかり忘れ去り、改めてドナウ河の流れを調べてみると、ドイツからはじまり、オーストリア、スロバキア、ハンガリー、クロアチア、セルビア、ルーマニア、ブルガリア、といったように東西に流れています。


複数の民族・宗教・文化の接点。この地域から、なぜ、思想・文学・芸術・科学・経済の各方面で優秀な才能が誕生してきたのか。それが今回の切り口です。(例えば、いくつか名前をあげるだけでも、フロイトやマーラー、クリムト、バルトーク、ジョージ・ソロス、エリアス・カネッティなどなど。)


巻頭鼎談は「ドナウ河は多様さを結びつける知恵を育んだ」。


池内紀先生(ドイツ文学者)、中沢新一先生(多摩美術大学)、沼野充義先生(東京大学)という綺羅星(☆)のようなメンバー。池内先生には、ドイツ文化圏という切り口から、中沢先生はアジア、そして沼野先生にはロシア・ポーランドという切り口から、話していただきました。


中欧のポストモダン文学の旗手といわれるエステルハージ・ペーテルさんがジャパンファンデーションの招きで来日。そこで、ハンガリー文学の研究者である早稲田みか先生(大阪大学)がインタビュー記事を執筆していただきました。ハンガリー最大の名門貴族の出身(ハイドンも宮廷音楽家として仕えていたとか)ですが、第二次世界大戦後の共産主義政権下で、ご家族は財産を没収されて地方に追放されます。ハンガリーの歴史そのものともいえるような一家の体験、そして、その歴史を生きてきた作家から見た、ドナウ河、中央ヨーロッパ、そして、小説のあり方といったお話を聞くことができました!


ドナウ河はバルカンの国々にも流れています。バルカンの国々のオーケストラで指揮をする柳澤寿男さんのインタビュー記事も。現在は、コソヴォ・フィルの常任指揮者として活躍されている柳澤さんとバルカンの国々との出会いからはじまり、コソヴォ・フィルでの活躍、そして2007年に立ち上げたバルカン室内管弦楽団の活動 ――― かつて敵対して民族が一つのオーケストラに参加し、ともに音楽を奏でていくこと ――― について伺いました。(聞き手:小澤幹雄さん)


一時帰国されている間にお話を伺ったのですが、その後のやりとりは、コソヴォに戻られてから。「停電の合間をぬって(!)」原稿のチェックをしていただきました。


そして、亀山郁夫先生(東京外国語大学)には、現代社会におけるドストエフスキーの意味を、演劇ユニットKUKDAN PROJECTの小熊ヒデジさんには、海外公演において、現地語の「セリフカード」を利用することについて執筆いただくなど、今回も豪華メンバーです!!


扉にも注目!!


対談にご出席いただいた池内紀先生に、ダメもとでお願いしたところ「どんなのがいいのかな?」とにっこり。ドナウの世界に誘うような、とってもすてきなイラストです





そして、次号(6月発行予定)は「世界と出会う歌舞伎」を特集します!


日本の伝統芸能である歌舞伎は、常に進化を続け、1928年の初の海外公演より海外の観客も魅了してきました。今年の3月にも「NINAGAWA十二夜」がロンドンで公演されるなど、「現代」そして「世界」と出会う歌舞伎を特集します。お楽しみに!


注1)「日本・オーストリア外交関係開設140周年」、「日本・ハンガリー外交関係開設140周年・外交関係再開50周年」、「日本・ルーマニア外交関係再開50周年」及び「日本・ブルガリア外交関係再開50周年」。