Thursday, June 26, 2008

「『エリンが挑戦!にほんごできます。』検定!(続)






みなさん、昨日のエリケンご覧いただきましたか?


それでは、お待たせしました。正解発表です(*゜▽゜)/°









答え:C 名刺の向きが逆だった



正解映像をご覧ください。



D





というわけで、この方は名刺を自分の方に向けたまま差し出してしまったのですね。ふむふむ、慌てちゃったのかな、慣れていないからかな?…と、思っていたところ、日本語国際センター専任講師キム講師から面白いコメントがありました。





キム先生韓国と日本で名刺交換についての違いがありますか?



相手に見えるように名刺の向きを変えて渡すことは、韓国でも社会人のマナーとして教えられているようです。でも、会社勤めに慣れていない場合は、あまり意識していないかもしれません。





ただ、両者が片手で名刺を渡したり受け取ったりする場面には、びっくりしましたw(°o°)w 





韓国では名刺に限らず、目上の人や初対面の人に物を渡す時は、必ず両手で渡すか、左手で右手を支えながら渡します。日本でのマナーは、目上の人や立場の上の人に対しても同じでしょうか。






普段、名刺交換をしていると、左手がふさがっているときについ「片手で失礼致します」と言って右手だけで名刺を渡してしまうときがあります。でも、日本でも本当は片手はNG、なんですよね。





また、韓国のマナーでは「目上の方にお酒を注ぐ場合、片手を手首・ひじ・二の腕のどこかに添える。この手の位置が敬意の大きさを表す」ということを韓国にお住まいだった方から聞きました。つまり、チョゴリの裾を二の腕のところでおさえなくてはいけないほど遠く(=席順=位として)にいらっしゃる方だ、という表現だというのです。





尊敬や謙譲の気持ちの表し方はや仕草にはその文化が培ってきた経験があるのですね…。一人の人間の中にもこの文化の経験が感覚として刷り込まれているということなのでしょうか、マナーとして習ってはいても、感覚的にためらってしまうことってありますよね。





私はフランスに住んだことがあるのですが、ワインを注いでもらうとき手を添えない!ワインは専らその席の主人が注ぐ!という習慣になかなか慣れませんでした。





その席の主人というのは大抵私より目上の人なので、すぐに瓶に手が伸びそうになるし、注いでもらうときもグラスを両手で持ち上げて傾けそうになることがしばしばでした。逆に日本に帰ってからは、お酒を注いでいただくときにうっかり傍観していて怒られたこともありました。


A.T.さんはポーランド留学中にそういう経験ありませんでしたか?



そうですね…向こうで感じたのは“レディ・ファーストな文化”でした。


必ずしもポーランドに限らないかもしれませんが、男性がドアを押さえてくれていたり、椅子を引いてくれたり、、日本ではあまり見かけない(残念ながら!)仕草がさりげなく行われるたびに、かえって落ち着かない気持ちを覚えたものでした。


そして、そういう扱いに慣れていないために、まるで自分が特別な扱いを受けているような気がして、勝手に良い気持ちになっていると、実は男性の女性に対する最低限のマナーに含まれている、ごく自然な仕草なのだとわかって間抜けな思いをしたと、同じく留学していた日本人の女友達もよく言っていました(笑)。



キム&NCニコ&渡辺(声を揃えて)



それ、あるある~~~っ!! (^◇^;)>






仕草やマナーに表れるそれぞれの文化の美学(…と言うと大げさでしょうか)に敏感でありたいものです。。





そして、語学の勉強のために映像を見るということには、ことばの訓練だけでなく、そのことばが使われている文化の、こういった些細な事実を発見する、というメリットがあるのではないでしょうか。





ちなみに、今回この問題を出したからといって、決して「これは間違っている!」とか「こうしなくてはダメなんだ!」と言いたいわけではありません。映像からその背景について考える、話し合うという経験を少しでも皆さまと共有したいと思っての出題です!悪しからずご了承ください。





『エリン』への皆さまのご意見、お待ちしております!「ブログにコメントつけるの恥ずかしいワ…」という方は、日本語国際センター宛にメール(urawa@jpf.go.jp)でお便りいただくことも可能です!





実は『エリケン』については、ひそかに第2弾、第3弾も準備していますので、リクエストをお待ちしています。





Wednesday, June 25, 2008

「『エリンが挑戦!にほんごできます。』検定!



皆さまこんにちは!日本語国際センターのエリンPRチーム*1渡辺です。今日はチーム4人でお届けします。


突然ですが、今日はクイズです!国際交流基金制作のDVD教材、『エリンが挑戦!にほんごできます。』=通称『エリン』の一部をお見せし、そこから問題を出題します!





と、急に言われても、「なにそれ?」ですよね。。





百聞は一見に如かず!というわけで、早速ご覧ください↓!名付けて、「『エリンが挑戦!にほんごできます。』検定=エ・リ・ケ・ン」に挑戦!


見事正解の方には、豪華賞品をプレゼント…はできませんが、皆さまぜひ考えながらご覧ください。





答えは明日の記事です!








・゜゜・。・゜゜・。・゜゜・。・゜゜・。・゜゜・。・゜゜・。・゜゜・。






Q: 日本語学習者の皆さんに、名刺交換に挑戦してもらいました。


  さて、その中のお一人、韓国からいらしたこの方は先生からある指摘を受けます。それは次の1)~3)のうちのどれでしょうか?」


A: 1) 名刺が裏返しだった 


  2) 名刺を2枚出してしまった 


  3) 名刺の向きが逆だった



ヒント映像をご覧ください



D





・゜゜・。・゜゜・。・゜゜・。・゜゜・。・゜゜・。・゜゜・。・゜゜・。








・・・さて、いかがでしたか?





名刺交換は日本ではごくごく日常的なことですが、一方で新社会人がマナーとして練習して身に付けていくものでもあります。



目下の者から差し出す



「○○と申します」、「頂戴いたします」



いただいた名刺はすぐにしまわないで自分の名刺入れの上に載せておく



…といった一連の流れにはある程度決まったルールがありますよね。





でもこれも、日本では重視されるけれど必ずしも他の国でも同じ、というわけではないようです。特に形式ばって渡さない、名刺は持たない、という国もあるようです。





ところで!今さらながら皆さま、そもそも『エリンが挑戦!にほんごできます。』についてご記憶でしょうか?


「正直、なんだったっけ?」というお方、ご安心ください。


これです、これ!





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既にこのブログでも何度かご紹介していますが、イギリスからやってきた留学生のエリンが、日本での生活を通して日本語をどんどん使えるようになっていく…というドラマを中心とした映像教材。




この教材のすごいところは、過去の記事でNCニコさんがたっぷりご紹介くださいました(→9月25日の日記9月26日の日記など)。*2





テレビ放送開始から2年、DVD発売からはや1年近く…ということで、日本語国際センターには主に海外で日本語を教えている先生方から、『エリン』に対する様々なコメントをお寄せいただいています。



日本の様子を伝えられる映像がたくさん入っていて嬉しい。


日本の高校生の生活は見ていて珍しいらしく、生徒たちの興味をそそる。


☆見た後でディスカッションが活発になる


文化理解教育に関心が集まる中、ちょうど良いタイミングで使える。


授業アイディアの素が詰まっている。


キャラクターに子どもたちの人気が集まる。


などなど…






一方で、



★スキット〔ドラマ部分〕の会話が速い


★説明部分が難しい


というご意見や、


★キャラクターによる説明が子どもっぽいので成人学習者に見せるのは躊躇してしまう



…等のご指摘もいただきました。





たしかに『エリン』の会話や説明部分は自然な会話のスピードなので、難しく感じられる方も多いと思います。若い学習者を念頭においているので、人によっては幼稚に見えてしまうかもしれません。ですが!『エリン』にはスキットの他にも


◎日本の文物を紹介する「見てみよう」


◎日本の文化を学習者の皆さんが自ら体験する「やってみよう」


◎世界で日本語を勉強している人、日本語を使って仕事をしている人を紹介する「世界に広がる日本語」





といったコーナーがあり、目的に合わせて色々に使っていただけると思います。


ぜひ、一度お手に取ってご覧ください!





それでは、皆さん、明日の回答をお楽しみに♪




*1:日本語国際センター3課3名(A.T.、NCニコ、渡辺)+専任講師1名(キム)の計4名で構成された広報チームです!


*2:『エリン』は日本の今を伝える映像がぎゅっと詰まったDVDですが、よく見ると実は、日本語学習者の方々だけでなく、日本人が自他の文化を経験し、考える機会がもりだくさんの貴重な素材にもなっているのです!





Monday, June 23, 2008

NC授業見学会に参加してきました!






突然ですが、問題です。






問題:正しいほうを選びなさい。その理由も考えなさい。


子ども:お母さん、これ{a. 壊れ b. 壊し}ちゃった。


     階段から落ちちゃったの。


母親: それは、{a. 落ち b. 落とし}たんじゃなくて、


    {a. 落ち b. 落とし}たんでしょう?


子ども:???









読者の多くが日本語を母語としている方々だとすると、


最適な答えは順にa→a→bだということはすぐにわかりますよね。


では理由は?と聞かれたら、みなさんどう説明しますか?




これは、JFサポーターズクラブ*1 5月のイベント


「日本語国際センター 授業見学会」で出された問題です。





去る5月22日(木)に開催された定員20名のこのイベントに、


今回は私、久保田が参加してきましたので、記事を書いてみたいのですが、


イベント全体に関する報告は、本企画を主催した


JFサポーターズクラブのウェブサイトに掲載されているので、


僕は思い切って「部分」に焦点を当てて書いてみます。





日本語国際センター(通称:NC)といえば、


国際交流基金(ジャパンファウンデーション)の付属機関の1つ、


本ブログでも、NCニコさんの月例(?)記事ですっかりおなじみですよね。


そのジャパンファウンデーションが誇るNCの大きな業務といえば


「海外の日本語教師研修」です。





実際に体験してみた授業の様子や、


生の研修生の方々とのふれあいは、


いろんな意味で興味深いものでした。


今日はそのうちの1つだけに絞って書いてみたいと思います。





そこで冒頭の問題に戻るのですが、


この問題は「自動詞と他動詞」についての説明のなかで出てきました。


読者のみなさんは、日本語の「自動詞/他動詞」の区別


って考えたことがありますか?





先生によると、自動詞と他動詞の違いは「ものの見方」との由。









例:(1)火が消える (2)火を消す









火のついた1本のろうそくがあなたの目の前にあります。


(2)では、誰か(ひと)が火を消しています。


つまり同時に「ろうそく」と「ひと」の両方が目に入っていますよね。





一方(1)では、目に入るのは火の消えたろうそくだけで、


視界のなかに「ひと」はいません。


このような「ものの見方(見え方)」が


自動詞・他動詞の違いにつながっているんですね。





こうやって書いてみると当たり前のことのように思えますが、


説明を聞いたときには、普段考えないことゆえに新鮮で、驚きました!





f:id:japanfoundation:20080522141207j:image


当日の授業風景





さらに話は「大人と子どもの違い」にまで発展しました。


先生曰く、「大人と子どもの違い」とは


「なぜ(理由)」を考え、責任の感覚を持つかどうかだそうです。





冒頭の会話がいい例ですが、


子どもが「おもちゃ、壊れちゃった」というとき、


「壊れた」という「結果」だけを意識しているように思えます。


一方、お母さんが子どもをたしなめて、


「壊れたんじゃなくて、壊したんでしょ?」


というときには、「誰が」「何を」壊したのか、


つまりプロセスや動きが意識され、


この場合だと責任の所在が意識されています。


あること(結果)が起こった原因にまで考えが及ぶのが


大人なのかもしれない、と先生はおっしゃっていました。





この授業は、文法の授業だったのですが、


文法について教授するのはもちろんのこと、


文法から派生して、ものの考え方・捉え方という


より大きな問題まで話題が広がっていく教え方の巧みさに


僕はすっかり感嘆してしまいました(スゴイ!)





普段から、NCやKC(関西国際センター)の先生方の授業は


すごいと耳にしていましたが、本当にすごかったです。


そんなこんなで、いい経験をさせてもらったなあと思っていたら、


そのとき読んでいた小説でこんな文章と出会いました。









「何かを感じてなくても、ずうっと何かは感じていたんだろうな」


(中略)


「感じる」という言葉は、自動詞と他動詞の区別がはっきりしていないし、


能動態と受動態の区別もはっきりしていない。大人になると


動詞全般をつい他動詞の能動態で考えがちだけれど、


感覚にまつわる動詞は受動態か目的語を伴わない自動詞で、


子どもの場合には圧倒的にこっちの方で、


それを大人の用法で考えてしまうと「何も感じてなかった」


ということになってしまうということなのかもしれない。


人間よりずっと運動能力が高いサルがどれだけ「高いところにいる」


という気分をもっているかはちょっと想像がつかないけれど、


やっぱり受動態か自動詞の「感じる」で感じているんだろうな…


(保坂和志『カンバセーション・ピース』p.231)






NCでの今回の経験と結びついているように思って、


おもしろく感じたので引用してみました。





考えてみれば、ことばは私たちとあまりにも深く結びついていますよね。


結びつきがあまりにも緊密すぎて、普段は意識することはなかなかありませんが、


実際はことばとどう向き合うかは、ひとと、


ひいては自分がかかわるものすべてとどう対するかに関係する


重要な問題なんだなと改めて感じました。





見学会の最初に配られたNCのパンフレットの冒頭はこんなことばで始まります。





はじめに「人」がいる。





ジャパンファウンデーションが文化芸術交流、


日本研究・知的交流と並んで


日本語教育を主な任務としている理由の1つを、


いまいちど認識したような気がして、尚更いい経験になりました。




*1:JFサポーターズクラブについてはこちら。昨年も開催されたこのイベント、今回は2回目です。





Monday, June 16, 2008

平和と文化交流(1)



こんにちは。クンシです。


先日6月7日(土)に一橋大学大学院平和と和解の研究センターで開催された特別講演会に参加してきました。





タイトルは「平和と文化交流」で、講演者は文化人類学者でもある青木保文化庁長官でした。講演の主旨は、平和を維持していくための一つの手段として文化交流があるとし、サミュエル・ハンチントンの文明の衝突論、ジョセフ・ナイのソフト・パワー論、文明の対話、UNESCOの文化の多様性擁護といった1990年代以降の潮流に触れつつ、J-POPにあるような文化交流の影響力を過小評価せず、平和と和解につなげていくことが大事という内容でした。





ジャパンファウンデーション(JF)での就職を志望してくださる学生の方の中には、平和構築や紛争解決のための他者理解・異文化間対話といった切り口から、JFに関心を持っていただける方も多いようです。





もちろん文化交流により国際相互理解を進めることそのものが、調和ある社会、平和な世界の実現に貢献しているということもできるかもしれませんが、よりダイレクトに平和貢献にフォーカスした文化交流事業も、いくつか実施しています。





典型的な例では、以前にブログでもご紹介した「アチェの子ども達と創る演劇ワークショップ~子ども向け芸術事業を通じた元紛争地の復興支援」があります。





また、ハリケーン・カトリーナにより深刻な被害を負ったニューオリンズの復興関係者と、阪神・淡路大震災を経験した日本の市民や専門家とが相互に行き来し、災害復興に関する対話を重ねた事業「ハリケーン・カトリーナ災害復興協力のための日米対話プロジェクト」も、その一つです。





これらはJF自らが主体となって事業を実施する「主催」事業ですが、他団体が実施する事業にJFが主に資金的な支援を行う「助成」事業においても、例えばイスラエル人とパレスチナ人の双方の子どもたちや学生を日本国内にお招きし、スポーツやディスカッションを通じて双方の対話を重ねるといった取り組みを支援してきました。





なお、現在日中交流センターでは、ウェブサイト上に中国でも名前の知られている日本の著名人の動画メッセージを掲載し、四川大地震被災者および中国を応援しています。





このテーマについてはまだまだ話が広がりそうですので、引き続き取り上げていきたいと思います。





さて。


実は上記講演会の2日後に当たる6月9日(月)に、文部科学省にて青木保文化庁長官とJFの小倉理事長との対談が開催されました。ヾ(@^▽^@)ノ


青木長官が各界の関係者や著名人と語る「カフェ・アオキ」で、テーマは「世界と向き合う、国際文化交流の可能性」。





クンシも参加してきました。既に1週間も経ってしまっていましたが・・・(; ̄ー ̄汗、興味深いテーマですので次号でご紹介したいと思います!


(((o(^。^")o)))ワクワク





Thursday, June 12, 2008

『をちこち』第23号、好評発売中です!



お久しぶりです、情報センターの西納です。先週、『をちこち』第23号が発売となりました。*1近年の「翻訳ブーム」を取り上げた特集が、他誌でも組まれる中、どのようなアプローチで翻訳に迫るとおもしろいか。考えた末にたどり着いたのが、「翻訳がつくる日本語」という切り口でした。





f:id:japanfoundation:20080612141931j:image:left





巻頭鼎談では、明治大学の鹿島茂先生、東京外国語大学の亀山郁夫先生、翻訳家の鴻巣友季子氏の3氏が登場してくださいます。いつの世もかわらず大変な翻訳という営み、「声」の強い翻訳の登場、翻訳が日本語での創作に与える影響等々、様々な興味深い話題が展開していきます。





それに続いて、翻訳だけに見られる特異な(はずだけれども、なんとなく受け入れている)日本語……幼い女の子が「~だわ」、黒人が「~でごぜえますだ」……が使われる背景を深く掘り下げた関東学院大学の中村桃子先生。言語や表現方法が違っても同じことに惹きつけられるということを翻訳を通して解説してくださる東京工業大学のロジャー・パルバース先生。その他にも興味深い記事が続きます。先日「毎日新聞」でも本誌をご紹介いただき、発売2週目にして、読者の皆様から「おもしろい!」という感想を、続けて編集部に寄せていただいています。是非このブログをご覧になっている皆様にもお読みいただきたいです。





そして、今回はプレゼント企画があります!横浜トリエンナーレの「特別チケットパック」を3名様にプレゼントします。6月末日までに、「をちこち」第23号にある応募券を官製ハガキに貼って、どしどしご応募ください☆








それから最後にもう1件お知らせがあります。このたび、ジュンク堂書店池袋本店で、「をちこち」のバックナンバーフェアを開催させていただくことになりました。1階の雑誌売り場に行くと…





f:id:japanfoundation:20080604155035j:image




このように「遠近」第1号から「をちこち」第23号までが、ずらっと並べてあります。*2








池袋にお越しの際には、ぜひちらっと寄ってみてください。「あ、こういう特集もあったんだ!」というのが見つけられるかもしれません。(ちなみに、私が行ったときは、『をちこち』第21号「世界の「国民的女優」」が売り切れていました。(←在庫はあると思います。)どうもありがとうございますっ。m(_ _)m )





読者のお一人から、「自宅に居ながらにして他の国の人たちと交流しているような錯覚をすることがあるほど内容が深く…」という嬉しいお便りをよせていただいたことがあります。梅雨でおでかけできない日は、「をちこち」で世界を旅してみませんか。




*1:全国主要書店で好評販売中です。主な常備店は、八重洲ブックセンター本店、ジュンク堂池袋本店、丸善丸の内店、三省堂書店神田本店、岩波ブックセンター、紀伊國屋書店新宿本店、紀伊國屋書店新宿南店、ブックファースト渋谷店、東京堂書店神田本店、有隣堂本店、凡人社麹町店です。各種オンライン書店でも取り扱っております。


*2:バックナンバーのタイトルと目次はこちら(→)をご覧ください。





Tuesday, June 10, 2008

 ゆるキャラ探訪(続編)



こんにちは、みかんです。今日はちょっと耳よりな情報を、いち早く皆様にご紹介しちゃいます。


以前ブログでご紹介した、ケーくんとシーちゃん。そう、ジャパンファウンデーション関西国際センターのゆるキャラでございます。なんと、この度、ケーくんとシーちゃんのグッズが誕生しました!!








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クリアホルダーと・・・ん、タオル??


グッズ開発に携わったスタッフにさっそく話を聞いてみました。





Q: ケーくんとシーちゃんですが、今回タオルを作ろうという発想はどこから出てきたのですか?






このタオルは、実は泉州タオルという、関西国際センターがある泉州地域の特産品なのです。


泉州タオルは、日本のタオル産業発祥の地として120年の歴史と伝統を誇り、JAPANブランド育成支援事業にも採択されているというすごいタオルで、吸水性が良く清潔で肌触りも良い後晒という独特の製法で作られています。泉州の地から海外に対して、日本の魅力的な一面を発信するシンボルとしての役割を期待されているケーくん&シーちゃんのグッズとしては、やはりこの泉州タオルが最適であろう、ということで、タオルを作ることになりました。






Q: へぇー、地元特産のタオルだったんだ!そういえば、外国のタオルってどうも固くてゴワゴワしたり・・・あの心地よい肌触り感は確かに“JAPANブランド”っていえそうですね。ところで、キャラクターのデザインは、どなたがなさったんですか?



関西国際センターの非常勤講師でありデザイナーでもある、前田純子さんの作になります。



Q: このクリアファイル、一層表情が豊かになっていて、ぱらぱらマンガみたい!思わず二人の漫才の声を想像してしまった私ですが・・・、今後の発展はいかに?!






現在も関西国際センターの各種イベントの広報キャラクターとしてまったりゆる~く活動してくれてますが、今後も基金一(?)のゆるキャラの名に恥じぬ(!?)地域に根付いたグローカルな活躍が期待されます。ゆるキャラ選手権出場を目指して3D化を目論んでいるという噂もある二人ですが、温かく長い目で見守ってやってくださいますようお願いいたします。






ほほー、動くケーくんとシーちゃんに会える日も、ひょっとしたら近いかも!!楽しみですね。


ご覧のグッズは、今のところ、関西国際センターでの限定販売中です。お近くの方、ぜひ足を運んでみてく下さい。

クリアホルダーは一般価格100円(税込)、JFサポーターズクラブ会員特別割引価格90円(税込)、タオルは一般価格340円(税込)、JFサポーターズクラブ会員特別割引価格300円(税込)です。*1




*1:JFサポーターズクラブについては、こちら(→)国際交流活動に関心を持つ皆様に、各種イベントや情報発信を行っています。





Wednesday, June 4, 2008

 横浜トリエンナーレ2008 ダンサー募集!



皆さまこんにちは、松岡です。


つい先日も、この場を借りてご紹介させていただいたばかり()ですが、チケットパック・プレゼント企画には、おかげさまで10名以上の方からトラックバックを頂きました。どうもありがとうございました。この話はまた、横浜トリエンナーレブログの方でご紹介させていただくとして、本日は、






ダンサー募集!





の告知をさせてください。





このたび、横浜トリエンナーレ組織委員会では、参加作家の一人であるティノ・セーガルのインスタレーション作品「Kiss」への参加ダンサーを募集します。






<アーティストプロフィール>


Tino Sehgal ティノ・セーガル


1976年ロンドン生まれ。現在、ベルリンに在住。ベルリンで政治経済、エッセンでダンスを学ぶ。2000年よりヴィジュアルアートの分野で活躍を開始。彼の作品は、様々な人を使い、その身体の動きや声によってあるシチュエーションを作り出す。主な参加展覧会として02年マニフェスタ4(フランクフルト)、05年ヴェネチア・ビエンナーレ、ベルリン・ビエンナーレ、05-07年ICA(ロンドン)、06年アムステルダム市立美術館、07年リヨン・ビエンナーレ、07年シカゴ現代美術館「キス」、07年テート・モダン(ロンドン)等に出品。






詳細については、横浜トリエンナーレブログをご覧頂きたいのですが、今回横浜で発表する「Kiss」は、過去にベルリンやナント、シカゴ等の都市でも発表されているシリーズのひとつになり、そしてアジア地域では初めての発表となる予定です。






<英・ガーディアン紙評>


"ティノ・セーガルの作品「Kiss」は、腕や脚、舌、呼吸、眼差しの、床を這うような緩やかな振付が付けられた接吻する一組のカップルから構成される。この永遠に続くかのような親密な関係は、あたかも別のキス---ロダンやムンク、ジェフ・クーンズと前妻のチチョリーナを想起させ、それらのキスを試みているかのようだ"






ちなみに、今回の作品ですが、






キスをし続ける行為を含むダンスが作品の主要素です。






とのことですので、その点ご考慮の上でお申込みを、ぜひ!





ちなみに、「横浜トリエンナーレってなに?」という方は、どうぞこちらを。