みなさんこんにちは、松岡です。
今日は、ジャパンファウンデーションの職員募集の情報が出ましたのでお知らせします(こちらです)。
うちの組織は職員数が全世界で200名強でして*1、かなり少なめなのではないかと思います。
今回は採用人数「10名程度」と出てますね。
また今年は、久しぶりに
会社訪問
をやるようです。今回は東京と大阪のみの開催ですが、ご関心のある方は是非お越しください。
その情報も、くわしくはホームページに載っておりますので、ご覧ください。
僕もどこかで登場する予定です。。。
こんにちは、中島です。実は今、出張でマニラを経てクアラルンプールに来ています。
2月17日の朝5時に起きて成田空港へ。9時40分発のフライトに乗り込み*1、4時間半ほどでマニラに到着。フィリピンと日本との時差は1時間。空港へ現地職員*2の古川さんに迎えに来ていただいて、マニラ事務所へ。
マニラ事務所はマニラ首都圏*3におけるビジネスの中心地・マカティ市にある、オフィスビルの12階に設けられています*4。空港からマカティ市までは、渋滞もあって車で40分*5くらいで到着。
まずは事務所から歩いて3分くらいのところにあるホテルへ行き、ネクタイもはずして、作業のできる格好に。というのも、翌18日には「日本語フィエスタ」というイベントがあり、そのお手伝いをするのです。
事務所には鈴木・マニラ事務所長と現地職員の皆さんから事務所やスタッフを紹介してもらい、その後ちょっとお仕事のお手伝い。
その後、少し休憩になり、ホテルに置いて来てしまっていた*6ノートPCを取りに出ようとすると、エレベーターで一緒になったフィリピン人日本語教師の方に声をかけられました。この先生、77年(私が生まれる前!)から3度、JFの助成で日本へ行って日本語教育を学ばれたとか。
人事課にいるとJFの事業に関わっている方からお話を伺う機会はなかなかなく、長い時間をかけて積み上げられてきたものがあるんだなあ、と誇らしくも改めて気を引き締まる思いがしました。
ノートPCを持って事務所でしばらく作業した後、会場となるショッピングモールShangri-Laへ移動。時間はすでに21時。ショッピングモールが閉まってから設営作業を行うわけです。私が関わった作業はJ-Popのポスター展と、フィリピンの写真家による日本写真展。
J-Popポスター展は、J-popやそのプロモーションビデオを視聴できるブースとともに、ここ10~20年くらいのポスターおよそ150枚を展示して日本の音楽シーンに関心を持ってもらおうというもの。ポップスからヴィジュアル系ロック、アニメの主題歌まで、いろんなポスターが。
日本写真展は、フィリピンの写真家が青春18きっぷを使って、昨年の夏に2ヶ月間をかけて沖縄から北海道までを撮り歩いたもの。農業を営む方から渋谷の若者まで、いろんな人に「Shashin E desu ka?(写真、いいですか?)」と声をかけて撮影され、普段は日本にいる私も「ああ、こんなに素敵な笑顔でいられる日本ってのもあるんだなー」なんて思わせられるくらい美しく風景が切り出された写真約50枚が展示されていました。
ぼちぼち準備作業をして、日付が変わる間際*7にホテルへ戻ることに。ブログの記事を書くこともできず、もうぐっすり就寝です。
18日朝、会場へ。10時にはショッピングモールが開店してしまうので、総勢100名以上のスタッフは大慌て。
10時半からモールの6~7Fにあるシネマコンプレックスの前で、マニラ在住の日本人による折り紙と浴衣の着付けのワークショップが各3回開かれました。うーん、器用だなあ、みんな。私は鶴さえ折れないのに・・・。*8
そして、同じ頃、吹き抜けの底のステージではよさこいのダンスが。JICAからマニラへ派遣された日本語教師の方が中心になって、現地の日本語教師・日本語学習者など合わせて30人以上の方々がよさこいを踊る、という企画があったのです。これがまた観客を巻き込んで会場全体がよさこいの熱気に包まれるほどでした。
こちらの会場ではそのあと、着物の着付けと書道のプレゼンテーション。
14時からは折り紙と浴衣の着付けワークショップを行った映画館で、「日本語フィエスタ」のメインイベントである日本語スピーチコンテストが、飯澤・マニラ事務所副所長による開会の辞からスタート。
そして、実はもう次の都市、クアラルンプールに移動していて、今からお仕事です。
ですので、日本語フィエスタやその後の様子については、明日以降にお知らせしますね。
*1:今まで日本国外に行った機会のほとんどが舞台関係によるものだったので、実は一人で飛行機に乗るのも初めてだったことに気づきました。そんな人間でも受け入れられる、それがジャパンファウンデーション(笑)。
*2:日本から派遣されたのではなく、現地で採用になった職員の方。
*3:私もよく知らなかったのですが、マニラという市もありますが、そのマニラ市を含む14の都市と3の地方自治体からなるマニラ首都圏という行政単位もあるんです。
*4:ちなみに、昨年まで同じフロアにJICAのフィリピン事務所がありました。
*5:渋滞がなければ車で20分程度で着くそうです。
*6:すぐに作業が始まるのかな、と思い込んでいたのです。
*7:日本時間にして1時・・・。
*8:ちなみに、折り紙ワークショップの講師は高校生!日本人のご両親の元、フィリピンで生まれ育ったので、タガログ語・英語・日本語のトリリンガルなんだとか。
インターンシップ生の西川です*1。松岡さんにブログを書く機会をいただいて、私は今日は1日中、ブログに書くネタを求めてビル内をうろうろしていました。
インターンの初めの頃は、大きいビルにお仕事に、全てのことにとっても緊張しまくっていました・・。が、しかし、インターンが始まって早1週間。だんだんジャパンファウンデーションの細かい内部事情(?)がわかってきて、ちょっとずつおもしろくなってきたところです。せっかくブログを書く機会をいただいたので、これをチャンスに、めったに見ることの出来ない、ジャパンファウンデーションの内部の様子をいろいろと書いちゃいたいと思います!
さて、私がインターンしているのは情報センターです。私はここで主に、国際文化交流及びジャパンファウンデーションの事業に関連している新聞記事のピックアップをしています。これは、今春の図書館リニューアルのためのものです。この図書館は、一般の方々にも国際文化交流とジャパンファウンデーションの事業をよりよく知っていただくために、開かれたリソースセンターとしてリニューアルされます*2。私はそのお手伝いをさせていただいているというわけなんですが、そうやって新聞をチョキチョキしている一方で、職員の方とお会いしたり、イベントや会議を見学しに行ったりと、毎日勉強させていただいてます。これから、そういう事を色々と書いていけたらいいと思います!よろしくお願いします。
写真:松岡さんの記事で紹介されていた、職員向けハングル講座の様子です。職員の方が先生になって下さって、毎週火曜日に会議室で開かれています。説明がとてもわかりやすく、また他の部署の方ともお会いできるのでとても楽しいです。皆さん、とても熱心に勉強していらっしゃいます。オフィスでこんな楽しい教室があるなんて、良いですよねー!
*1:いきなりですが、今回は現在情報センターにインターン生として来ていただいている西川さんに登場してもらいました。新鮮な目線で、ジャパンファウンデーションの内部情報(?)を発信していただきたいと思いまして。これからもインターン期間中にはちょくちょく登場してもらいたいと思ってますのでみなさん、お楽しみに。
*2:この話しは以前にも若干出ましたが、くわしくはこちらをご覧ください
みなさんこんにちは。松岡です。
昨日は久しぶりにOB訪問を受けました。お昼を一緒に食べながら、質問に答えたりしていたのですが、もう就職活動の時期がやってきたんだなー、早いなあ一年経つのは、と思ったりしてました。
このブログでも、もし就職活動中の皆さんが知りたいこととかがあれば、発信できたらなあとも思ってますので、どしどし質問くださいね。
で、若い学生の就職活動、というのとは若干違うかもしれませんが、現在ジャパンファウンデーションではソウル日本文化センター*1の所長を公募してます。
こちら→→→
僕がジャパンファウンデーションに就職してから初めて行った海外出張が、ソウルでした。韓国自体初めてだったのですが、そのときはオールナイトでのクラブイベントに、裏方として行ったんです(コリアジャパン・ロードクラブフェスティバル)。
色々とありましたが、とにかく肉がうまかったなー・・・*2。
今回はうちの職員も応募可能ということで、応募してみようかと思ったのですが韓国語が堪能ではないのであきらめます(苦笑・・)*3
これからの新しい日韓関係のためにぜひとも自分の経験・知見を生かしたいという、熱い思いをお持ちの方、是非ご応募ください。
一次選考の締め切りは、
3月8日(水)午後10時
です!!
*1:ジャパンファウンデーションのソウルの事務所です
*2:そうそう、韓国の方は肉もよく食うんですがそれ以上に野菜を食うんです。だからあまり太らないとか。
*3:実は社内で、毎週昼休みを利用した韓国語講座がひそかに盛り上がりを見せております。社内にはいろんな言語が出来る人が色々な所にいるので、そういう方をつかまえては、「これなんて読むんですかー」とか聞いています。
こんにちは、松岡です。
ちょっと「間」があいてしまってすいません m(__)m
今日は、ジャパンファウンデーションとしては珍しい、国内各地で開催される講演会のお知らせです。
ジャパンファウンデーションは国内には4カ所事務所があるのですが、うち2カ所(日本語国際センターと関西国際センター)は日本語の研修施設で、京都支部も非常に規模が小さく、実質的に東京1カ所に機能が集中しているため、諸々の文化事業を東京だけではなく全国各地でも実施する機会が少ないのが現状なんです*1。
その中でもこの「開高健記念アジア作家講演会」は、毎回東京を含む国内数都市で開催されている、東京に住んでいなくてもジャパンファウンデーションの活動に触れていただける貴重なチャンスでもあるのです。
ではこの「開高健記念アジア作家講演会」とは。
1989年に亡くなられた開高健氏のご遺族から寄せられた志をもとに、1990年より「アジア作家講演会シリーズ」として、毎年アジアより文学関係者を日本に招へいし、日本では紹介される機会の少ないアジアの文学を多くの人々に紹介している、ジャパンファウンデーションのプログラムの一つ
です。
今回でシリーズ15回目を迎え、東南アジア各国の作家を日本に招き講演会を実施して参りました(くわしくはこちら)。
今年はバングラデシュの民衆作家イムダドゥル・ホク・・ミロンさんをお招きし、広島・東京・大阪・仙台で講演会を実施します。
【日程/会場等】
3月12日(日) 14:00~16:00
ひろしま国際交流センター 交流ホール[広島市中区]
3月15日(水) 19:00~21:00
国際交流基金国際会議場 [港区赤坂]
3月19日(日) 14:00~16:00
大阪国際交流センター小ホール [大阪市天王寺区]
3月21日(火・祝) 14:00~16:00
仙台文学館 [仙台市青葉区]
各回とも申し込み方法が異なりますので、詳しくはこちらをご確認ください。
こんにちは、松岡です。
今日はジャパンファウンデーション本部の国際会議場で、「第10回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展」の記者発表がありました。
今回の総合テーマは"Meta-Cities"、それに対して日本館のテーマは
"藤森建築と路上観察 ―シュールリアリズム建築と都市の無意識― "
です。
今回の日本館のコンセプトに関して、コミッショナーを務める藤森照信さんは次のように語ってました。
日本の多くの建築家というのは既に海外でも知られていて、その点で「日本の現代美術家を海外に紹介する」というのと同じように、日本の建築家を海外に紹介するというのはあまり必要性を感じない。
また過去2回くらいは、直接、建築をやってこなかった。
そろそろ直接、建築をやりたいという流れと、かつまだ世界で知られていない日本の建築、ということで私が選ばれたのでしょう。
展示の内容は、
1.建築のシュールリアリズム
1-1 藤森建築
1-2 日本と世界の例
2.都市の無意識を探る―路上観察
2-1 日本の例
2-2 ヴェネチア・パリ・ロンドン・上海・ハノイ他
記者発表の前半では、藤森さんの自作紹介がありました。藤森さん自身は、自分で自作を評することは避けたいといいながら*1、他人からの評として「バナキュラーでありながらインターナショナルである」点を、藤森建築の特徴として挙げてました。
自然素材を露出させたり、昔の工法を用いたりすることで、触ってみたい、細部を見てみたいという衝動を見る人に与える、それが藤森建築なのかもしれません。
屋根にニラ(食べる「韮」です)が生えている「ニラハウス」とか(まさにシュール!)、家のスケールに対して人間がかなり大きいマンガのような茶室であったり、なんともいえない「間」を感じるスライドでした。
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一方、今回の展示には藤森さんを含む「路上観察学会」の面々も参加します。記者発表にも赤瀬川原平さん、南伸坊さん、松田哲夫さん、林丈ニさんらが参加されました。
松田さんは、
まだ日本でバブルが始まろうとする頃、まちが壊されて造りかえられていこうとするタイミングで、ちゃんとまちを見ておかないと、といったなんとなくの思いで集まったのが「路上観察学会」
と語ってました。
「路上観察」とは、まちを歩きながら「都市の無意識*2」を写真で切り取る作業です。
今回の記者発表ではそうした作品を(「入り口の無い階段」とか「ツタの巻きついた自転車」とか)次々とスライドで見せながら、時折会場の笑いも誘いつつ最後は「路上観察学会」の会合と化すほど盛り上がりました。
路上観察が生み出した、「はっ」とする気づきと藤森さんの「何にも似ていない」建築と、これらがどのように組み合わさってヴェネチアを沸かすのか、今から非常に楽しみです。
最後に藤森さん、「金獅子賞は狙ってますか?」というという問いに対して、「えっ、あの賞ってそんな凄い賞なの??」と逆質問してました(笑)。
というのも、過去に日本館に出品した多くの建築家がもらっている*3ので、みんなもらえるものかとおもったとのこと。
まあ賞の話しは置いといても、今回のヴェネチア・ビエンナーレ建築展の日本館は、昨年の「OTAKU」につづいてまたもや新しい「日本の感覚」を提示してくれるかもしれません。
*1:会見後に「自作を説明するのか?」という質問がありましたが、歴史家としてこれまで色々な建築家を見てきたが、自分で自作を語ることで消えていってしまった作家を何名か見てきた。そういうこともあって、語ることはしないでしょう、とのことでした。
*2:藤森さんは「普段は何気なくやり過ごしている、気づかない、変なもの」と言ってました。
*3:昨年の第9回はSANAAの「金沢21世紀美術館」が作品賞を受賞していたり、第8回は伊藤豊雄さんが功労賞を、第6回はパビリオン賞をもらってるんです。ちなみにこの第6回にもらったものは、うちの役員室に飾ってあります!
こんにちは、松岡です (^0^)/
当ブログを始めて約半年経ちます。
始める前に思い描いていた「やりたいこと」ができている点もあれば、一方で「オタ連合」のような、個人的に想定外の展開も出てきており、まあそれはそれでありがたい話しでもあります。
おたくという言葉自体が、日本のアニメーションやコギャル/渋谷系といったいわゆる「若者文化」と連動することで、既に「日本語」の枠を飛び越えつつある、という指摘をする人もいます。
「OTAKU」で検索をかけると440万件以上ヒットします。
おたくの話は奥が深く、また私よりも中島さんがこれからもたくさん語ってくれると思いますので(笑)。とりあえずそれは置いといて、今日はおたくよりも一足先に世界共通語となった「あれ」について。
それは、「カラオケ」です。
日本が生んだ娯楽(?)が、今では世界中の人に楽しまれています*1。
僕の場合、今でこそあまりカラオケには行きませんが、高校生の頃は学校の終了時間が早い定期試験の最終日、試験終了のベルと同時に学校を飛び出して近くの格安カラオケ店に走ったのをよく思い出します*2。
今回は、その「カラオケ」と「日本語の勉強」とを組み合わせたユニークな取り組みを紹介させてください。
この取り組みは、ここ日本ではなく、ちょうど地球の反対側(あたり?)、ブラジルで行なわれています。ブラジルで日本語を学んでいる人はおよそ2万人。そのうちの3/4近くが高校生以下の学習者であると言われています*3。
なぜこのような若年層が日本語を勉強しているかというと、多くの場合が「日本のアニメやマンガを読みたい」とか「J-POP等の日本の若者文化」といったものの影響が大きいようです。
実はこれは、ブラジルだけで起きている状況では無く、世界各地で日本のアニメやマンガ、J-POPといったものをきっかけにして、日本語の勉強を始める若者が増えているのです。
そこで今回、日本の生んだ世界の娯楽「KARAOKE(カラオケ)」を通じて、日本のアニメソングやJ-POP等の歌を歌いながら、たのしく日本語を学べる「カラオケ日本語学習キャラバン」プロジェクトが企画されたのでした*4。
そして、
最近このプロジェクトのブログが立ち上がりました。
こちらです。
こんな車に乗って「キャラバン」してます(結構かっこいいような・・?)。
キャラバンのスケジュールは、こちらでご確認いただけます。
日本国内で人気の高いアーティストの最新の歌を映像で流したりもしているんですよ。
目録はこんな感じ。
DVD コンサート紹介 No. アーティスト 曲名
1 EXILE Choo Choo Train
2 L'Arc en Ciel Drive's High
3 浜崎あゆみ voyage
4 Mr. Children Sign
5 大塚愛 さくらんぼ
6 平井堅 瞳を閉じて
7 aiko ボーイフレンド
8 ケツメイシ 夏の思い出
9 ORANGE RANGE 花
10 夏川りみ 涙そうそう
11 松浦亜弥 Yeah!めちゃホリディ
12 宇多田ヒカル traveling
この事業、ブラジル国内でも話題を読んでおり、以下のとおり多くのサイトで紹介されています*5
サンパウロで開かれたアニメファン2万5千人を集めたイベントのサイト。
このイベントのアニメカラオケコンテスト上位3名がカラオケキャラバンのサンパウロ大会に出場。
◆JaME
J-POPを紹介する、J_POPファンのための世界的なサイト
◆JPOP
こちらもJ-POPを紹介するサイト。
ということで、今日も地球の裏側で日本語の勉強をしている若者達が、あややの歌を歌ったりしているんですね。
+++++++++++++++++++++++++++
*1:昨年の6月頃に、20名程度の外国からの訪問団と一緒に日本旅館に泊まったのですが、その夜のカラオケがすさまじく盛り上がりました。僕も周りのプレッシャーで1曲歌わされたのですが、ケニアから来ていた女性が、凄くその唄に感動して、「CDを買って帰りたいからタイトル教えろ」と言われたのをふと思いました。ちなみにその唄はブームの「島唄」です
*2:なんと、一室1000円で確か6時くらいまで歌い放題なんで、10人で行けば1人100円で何時間も歌いまくれるという破格の値段!そんなお店だから、少しでも出遅れるともう満室なんです。
*3:正式な調査結果ではありませんが、今回のプロジェクトを担っている現地の日本語教師の方々の印象では、ということです
*4:本事業は、ジャパンファウンデーションが年に1度実施している社内公募で採用されたプロジェクトです
*5:これはごく一部です。それにしても、日本とかアニメとかJ-POPとかいったテーマで、これだけサイトがあるとは驚きですね。残念ながら中身は読めませんが。
こんにちは松岡です。
きょうは現代美術に関する公開セミナーのご案内です。
またまた何度もしつこくお知らせしていますが、今年、2006年は
日豪交流年
なんです(こちら)。
「Rapt! ― contemporary art from Japan」では交流年を機に、現代美術を通して「現代の日本」をオーストラリアに提示します。
「日本人が見た日本」を輸出するのではなく、オーストラリアと日本のキュレーターならびに研究者の議論と調査をもとに、双方の対話を通じて日本の現代文化を伝えていく、プロジェクトです。
本プロジェクトは、
1.オーストラリア5都市で行なわれるレジデンス・プログラムによって、日本のアーティストと受入機関のキュレーターや地域住民が交流を図る
2.その交流の成果として、メルボルン市内の複数会場で「現代日本」をテーマにした展覧会を開催。
3.オーストラリアと日本の知的かつ芸術文化的な交流の実践として、同じく「現代日本」をテーマとしたシンポジウムを開催。
以上の3つの柱で構成されています。
すでに昨年から、オーストラリア・日本の双方からなるプロジェクト・グループは対話を重ねてきており、そうした成果も踏まえ、今回3回にわたって「いま、日本で起きていること」を公開の場で参加者と共に語り、現代日本文化の現状について考えます。
詳しくはジャパンファウンデーションのホームページに載っておりますので、そちらもご確認ください。
以下簡単に公開セミナーの概略を*1
【第1回】
2月22日(水)19:00-21:00 @国際会議場(ジャパンファウンデーション本部)
「若者文化・都市論の現在―<ポスト80年代>のストリート文化から都市再開発まで」
[ゲスト]三浦展(消費社会研究家)・南後由和(社会学)
[モデレーター]北田暁大(社会学)
昨年のベネチアビエンナーレ建築展の日本館(こちら)では、森川さんが「おたく」をテーマに、秋葉原の街並みを某家電量販店の紙袋のパターンをビルのファサードに見立てた模型を展示したり、個人と個人が直接フィギュアなどの売買を行なうレンタルショーケースを展示したり、かなり話題となった展示をしました*2。
これも一つの若者文化ともいえるのかもしれませんが、今回のセミナーでは『下流社会』(講談社新書)の著者でもある三浦さんが登場します。
「『下流』用のカップラーメン」の話しとか、ドラゴン桜の引用とか*3、まさに現代の一側面を鮮やかに切り取って見せてくれた、そんな印象でした。
今回のセミナーでも、そのような「はっ!」と気づかされる、日本社会の一側面を見せてもらえるかもしれません。
【第2回】
3月3日(金)14:00-16:00 @国際会議場(ジャパンファウンデーション本部)
「問題は本当に問題か」
[ゲスト]小沢剛(美術家)・塚本由晴(建築家)
[モデレーター]五十嵐太郎(建築史・建築批評家)
昨今の若手建築家は盛んに現代アートの作家たちとコラボレーションしています。
例えば「みかんぐみ」なんかは、昨年12月まで開催されていた横浜トリエンナーレにも参加していましたし、逆にこのような現代美術のプロジェクトに建築家が盛んに出てくるようになったのも、彼らの世代から活発になりだしたようにも見えます。塚本さんはその流れの中でも、だいぶ前からコラボレーションしてきていた建築家の一人です。
「問題は本当に問題か」というタイトルだけではなかなか何が起きるのかわからないのですが、まあそれは当日のお楽しみ??
最近は住宅論に関する書籍を出されてますが、塚本さんの『メイド・イン・トーキョー』
とか
『10+1〈No.21(2000)〉特集トーキョー・リサイクル計画―作る都市から使う都市へ』
のような、現代日本・現代東京の、ちょっと変わったパースペクティブが見れるかもしれませんね。
【第3回】
3月8日(水)19:00-21:00 @国際会議場(ジャパンファウンデーション本部)
「フィクションとリアリティー ― 現代日本の文化から」
[ゲスト]青木淳(建築家)・椹木野衣(美術評論家)
[モデレーター]前田恭二(読売新聞東京本社文化部 記者)
先日、当ブログでも紹介した、Yoshitomo Nara + graf「AtoZ展」が今夏、青森県・弘前市で開催されますが(こちら)、ちょうど同じ頃に青森県にできる美術館、「青森県立美術館」を設計したの青木さんです*4。この設計プロセスに関しては、10+1web site(こちら)でも冒頭で触れられてます。こちらもタイトルからだけでは中身がちょっとわからないのですが、(こちら)では「美術館建築でのフィクション」について語ってらっしゃいました。
社会にリアルなモノを生み出す建築家が現代日本社会に蔓延するフィクションを語る??
=======================
ということで、こちらの公開セミナーですが
完全無料
受付先着順100名
となっています。
3回とも面白そうなテーマですので、僕も行こうかと思いますが、ご関心のある方はこちらで申し込み方法をご確認ください。
*1:実はこの情報、最近入ってきたので、正直なところ詳細はまったく知りません・・・といいうことで、ほぼ推測で。
*2:会場の様子を撮影した映像の中で、大学生らしき青年が真剣にショーケースを秘一つ一つ、ビデオカメラで撮影していた様子が印象に残ってます。日本で同じようなことをしてたら驚かれるというか、えっていわれるか、さもなければ怒られるか?
*3:僕自身、ドラゴン桜は読んだこと無いんですが、「社会のルールってやつはすべて頭がいいやつに都合のいいように作られてるんだ.・・・お前らみたいに頭使わずに面倒くさがっていると・・・一生だまされて高い金払わされるんだ。だまされたくなかったら、損して負けたくなかったら、お前ら,勉強しろ。」という引用部分は、へーーー、そういう見方もあるかと関心しましたが
*4:ちなみに奈良さんは青森出身、で彼の作品もここにあります
そういえば、松岡さんと私は同じ「ゆうすけ」という名前だ、という話は何度か話題ネタにしてきました。私は「裕介」という字を書くのですが、なぜか多くの方は「祐介」という字だと認識されるようです。*1知人から貰った、誕生日のお祝いメールで名前が間違っていたのは、ちょっと淋しい、ですよね。 orz
裕の字は「衣へんに、谷」つまり、谷ができるくらい衣服がたくさんある様子を指し、祐の字は「示へんに、右」つまり、祭壇にいけにえをささげて血が滴る(そして、天に祈る)様子の「示」と、口をかばう「右」手を使って助ける、という字がくっついて、「天の助け」という意味を指します。
こう考えるとぜんっぜん意味が違うんですよねー。
☆
それでも、一度覚えまちがえてしまったり、「字ぃは違うけど、おんなじ意味やろ」と思い込んでしまうと意識を変えるのはなかなか難しいもの。*2
そして、私も同じように、誰かの名前を覚えまちがえたり、顔をちゃんと覚えていなかったり、と失礼なことをしてしまっていたことが多々あります。
ほかにも、魔法遣いに大切なことを見過ごしていたり、漫画で指が6本描かれていても気が付かなかったり、それもまた若さ故の過ちというものだったり・・・
って、ここまでくるとちょっと違うか。
でも、「過ちに気付いて、それを認めて、改めることも大事だよなー」「そうやって少しずつでも自分を良くしていきたいなー」なんてことを誕生日に思ったのです。
<間違いをせずに生きるものは、それほど賢くない>とも言いますし。
それに、間違いや勘違いや誤変換からでも、新たなモノを生み出すことだってあると思うのです。ほら、「ゆうすけ」を「結う」「助」と間違えて書けば、何かとの結びつき=交流を助けているみたいですし、ね?*3
*1:ちなみに、以前「裕福のゆうに、介助のかい」と名前を説明したら、その会社からの届いた郵便物の宛名は「福助」になっていました・・・。
「ジョークに違いない」と自分を納得させつつ「それにしてもこれでよく私のところに届いたもんだよなー」などと変に感心させられてしまいました。それ以来「石原裕次郎の裕に、いかりや長介の介です」と説明するようにしているのですが、これはこれでどうも微妙なボケを狙っているように見えるらしく、ちょっぴり不服です。
*2:付き合いの長い友人でも、苗字の読み方を「なかじま」だと思っていたりします(まあ、読み方が違う理由は私も詳しくは知らないし、特にはツッコまないので当然なんだけれど)。磯野~。
*3:ところで。地方行政機関で、「ゲーム脳」のようなトンデモ理論が幅を利かせ、そうかと思うと「ジェンダーフリー」に関する講演会を中止して言説を封じ込め、あるいは台風の所為にして舞台公演を中止に追い込む・・・といった事例が見られます。
なんでかな?・・・かな?
字の成り立ちと同じで、モノゴトの内容や成り立ちから考えていけば、その妥当性だってある程度は判断できるだろうのに・・・。「公的機関のオタ連合」というコミュニティをMixiに作ったわけですが、堅苦しく言えば、「オタ連合」の存在意義の一つはこういう「暴力」に内部から抗うことなのだと思います。
また、artifactで「ネットは多様性を生むという幻想が終わった時代に」という2月7日付けの記事がありましたが、少なくとも中島個人としてはこの記事に、特に「文化のグローバリズムには対抗したい」という点に、強く共感をしています。
ツンデレも素直クールも結構好きな中島です*1。
最近、人事課業務の都合で、ブログ記事までなかなか気が回らなかったのですが、ふと気付くと松岡さんがオーストラリア-日本ダンスエクスチェンジについて書いている?!舞台芸術に関わって13年になろうという私(わたくし)をさしおいて!*2
マツオカ・・・恐ろしい子・・・!(白目)*3
で、
ワンワールドフェスティバルのために大阪に出張していた松岡さんに代わって、私はStrange FruitとChunky Moveを、どちらも2月5日に観に行ってきました。
Strange Fruitは、その衣装や雰囲気が、人形の付いた大時計のような*4雰囲気のカンパニー。
私は「The Three Belles」(上の画像です。携帯電話で撮ったのであまり綺麗じゃないんですがお許しを。)と「Cupidity」を観たのですが、上演された舞台が吹き抜けのホールの2階部分だったので、吹き抜けの反対側や更に上の会からもお客さんがたくさんいらっしゃって、特に子供たちが食い入るように見ていたのが印象的でした。*5
☆
Chunky Moveはスピードとダイナミズムのあるカンパニーで、音楽や舞台の雰囲気だけでなく、ダンサーの動きそれだけで「( ゚д゚)ハッ!」とさせられる超実力派。普段の私は、演劇やダンスを見ながら「この作品のストーリーやコンセプトを知ろう、分かろう」と心構えをしてから見る習慣があるのですが、それを考える間も無く*6見入ってしまった久し振りの舞台でした。
オーストラリアでも人気のカンパニー*7なのに、初来日だったそうです。うう、私も初日に見に行って、皆さんにご紹介できればよかったんだけれど・・・。
来週も同じく横浜で松岡さんも気になっているThe Happy Sideshowと、BATIK×Dance North/Splinter Groupの2つの公演が。私は上演時間が間に合ってどちらも観られるなら、2月11日土曜日に観に行くつもりです。*8もし同じ日にいらっしゃるようであればお声をかけてくださいねー。
*1:節分の日に28歳になりました。どうもどうも。
*2:ちなみに短歌歴は今年で11年。ツンデレ好き歴は15年。
*3:とにかく一度、このネタがやりたかった。満足。
*4:そ○うの玄関のような?いやいや、ディ○ニーのような。
*5:スタッフの方にお話をお伺いすると、金曜日の夜の公演では仕事帰りのサラリーマンの方もふと足を止めてご覧になっていたらしく、その様子にはStrange Fruitの方々も「オーストラリアでもサラリーマンはなかなか足を止めてくれないので、珍しくて嬉しい」とお話されていたとか。
*6:例えば、サッカーの素晴らしいプレイを見るかのように
*7:JCDNの水野さんによると「日本で言うなら、伊藤キムのようなカンパニー」とのこと。あー、なるほどねー。
*8:あと、2月1日には新国立劇場にバレエ・プレルジョカージュの「N」を観に行ってきました。これから数カ月、フォーサイス、トリシャ・ブラウン、リヨンオペラ座、東京国際芸術祭、チェルフィッチュに山海塾もあって、すでに10公演以上のチケットを買ってしまいました。生活費が心配で心配でたまらんです・・・。
こんにちは、松岡です。
この週末、大阪国際交流センターで開催されたワン・ワールド・フェスティバルに行ってきました(こちら)。
当日はうちのような政府系機関から国際機関、地域の国際交流団体、NGO/NPO、学校のサークルなど様々な団体が参加していました。
さすが関西一大きなイベントだけあって、大阪府内のみならず各地から人が来てましたねー*1。
話しは変わって・・・
実は木曜の夜から大阪入りしていたのですが、その夜にgrafのギャラリーに行きました。
最近、仕事の関係でスタッフの方と知り合い、たまたまこうやって大阪にいく用が重なったので、「これはいい機会だ」と思い、いってみたわけです。
ちょうどギャラリーでは「奈良美知+graf『home』展」がやってました。エメラルドグリーンの部屋には、奈良さんの作品あり、ぬいぐるみあり、でなんだかか不思議な家でした。
前にもらったポストカードではぬいぐるみがまばらだったのですが、実際にはもうすでに満員な状態で*2、写真で見たよりはにぎやかな印象でした。
■ 2006/奈良美智+graf の予定
いよいよ今年2006年は、"A to Z"。
3月からの「A to Z 」の制作を前に、奈良+graf は、まだまだ世界を廻ります。
◇ 2/3-3/11 stephenfriedman galleryでの奈良美智個展 http://www.stephenfriedman.com/
◇ 2/11-17 バンコクでのグループ展
TEMPORARY ART MUSEUM SOI SABAI http://roomair.org/tamss/
◇ 2月/南青山に「A to Zカフェ」オープン予定です。
ということで、この「home」は組み立てキットのようになっているらしく、解体して持ち運んでまた組み立てて、ということができるようです。
大阪での展示はあと1週間。
まだ見てない方は是非、どうぞ。
*1:JICAは国内各地に事務所があるのですが、うちは無いのでこうやって東京から大阪まで行っているわけです。実は他にもJBIC(国際協力銀行)も出展されているのですが、ここの担当の方も東京から来ていて、よく会うんです(ってあたりまえか)。名古屋とか、福岡とか・・・
*2:これらは来場者のみなさんが持ち寄ったものです。
こんにちは、松岡です。
おとといの1/31(火)、国際交流基金フォーラムで開催されていたアラビアンナイト大博覧会に行ってきました。
さんざん行こう行こうと思っておきながら、行ってみたら休館だったり、すでに閉まっていたりで不運続きでしたが、その日で最終日でしたので見られてよかったです。
たくさんの方が、ブログでアラビアンナイト大博覧会について感想をくださっていました。
どうもありがとうございました m(_ _)m
「あ、もうおわっちゃったの!!」
という方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、そんな方はこちらのellyさんのブログ「ETHNOMANIA」を是非!
すーーさまじく、詳しく書いてありますので(僕も、フムフムと読んでしまいました)。
<この展覧会のコンセプトは、誰もが知っているアリババ、アラジン、シンドバードの物語が収録された『千一夜物語』の描く世界が、我々が現実のアラブ世界に対して持っているイメージに大きく影響しているということ。そして、現在在る『千一夜物語』が成り立っていった経緯を含めて多くの文献資料を提示すると共に、具体的なアラブ世界の事物を紹介することで、「説話と現実」の違いを見せようというものでした。(多分;)
ETHNOMANIA
「アラビアンナイト」という言葉は、多くの方が聞いたことはあると思うんですが、その中身についてまで詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?
僕もその一人でした。
ellyさんがおっしゃる通り、この展覧会を見て「『千一夜物語』の描く世界が、我々が現実のアラブ世界に対して持っているイメージに大きく影響している」ことを実感しました。
アラビアンナイトの歴史から、その物語を取り巻く衣服や住居など、本当にたくさんの展示があったのですが、中でも一番印象的だったのが「アラビア文字の書道」でした。
これもまた私の勉強不足でもあるのですが、書道というのは漢字文化圏特有のものなのだろうと(それこそ中国とか韓国とか日本とか・・・)、無意識に思っていたもので。
アラビア文字の書道には、漢字の書道とはまた違う、力強さとやわらかさみたいなものを感じました。美しいベリーダンスのように。
会場にお越しくださった「いづつや」さんが、ブログでこのアラビア書道について触れてました。
<アラビア書道のもつ高い芸術性が世界的な関心を呼んでいるそうだ。で、ネットで
いろいろ調べてみた。日本におけるアラビア書道の第一人者、本田孝一さん(大東
文化大学教授、1946年生)の作品が昨年、大英博物館に買い上げられたという。
“神の顔”と題する三部作は鮮やかな赤、青、緑の地の上にアラビア文字が左右
対称に配置されている。堂本尚郎の“宇宙Ⅰ”連想させるような新しいアート感覚の
書である。
いづつやの文化記号
日本人の「アラビア書道」の作品が大英博物館に買い上げられたんですか*1。
なるほどー*2。
同様に、きっと日本の書道も決して日本人だけのものではなくて、多くの方に愛されて広まっていくんでしょうか(あるいはすでに・・?)。
将棋の羽生さんも、著書の中で「将棋を世界に」と熱く語られておりましたし*3。
そういえば、この会場でベリーダンスも見れる日があったらしく、後で知りました。
ベリーダンスって、皆さん見たことありますか?
erawanさんがブログで触れていましたが、
<会場内にはこのほか、アラブ民族衣装で再現された「花嫁の部屋」、パレスチナの民族衣装、楽器、ベリーダンスの衣装やビデオなどのコーナーもあってとても充実した内容になっている。
妖しい亜熱泰
そうなんです。
ベリーダンス・ダンサーの一日の生活がわかる映像視聴コーナーもありました(残念ながらもう終わってしまいましたが・・・)。
他にもたくさんの方が、ブログで言及してくれてました。
ありがとうございます。
また今度は会期中に、こういう形で語れればと思います!
*1:いやだなー、『遠近』第5号(2005年6月発売)の表紙の作品ですよー by うちの部長。すいません・・・灯台もと暗し・・・
*2:それにしても、いづつやさんのブログは凄い!!かなりの情報量(特に絵画)です。びっくりしましたー
*3:羽生善治『決断力』です
ごぶさたしています、2カ月に1回登場する麦谷です。
偶数月の1日と言えば、ジャパンファウンデーションが出している雑誌『遠近』(をちこち)の発行日です。
今号は、「日中交流の歴史を歩む人たち」と題して、日本と中国の交流で活躍した人物を追いました。目次はこちらです。
トップを飾るのは、テレビ朝日系「報道ステーション」コメンテーターでもおなじみの朝日新聞編集委員、加藤千洋さんのエッセイです。その他にも、さまざまな方にご寄稿いただきましたが、今回は、『遠近』を30倍*1楽しむために、記事や執筆くださった方に関連した読書&WEB案内をお届けします。
まずは特集「日中交流の歴史を歩む人たち」に関連するものからご紹介します。
◆加藤千洋さんのエッセイで紹介された名訳
『余秋雨の文化苦旅―古代から現代の中国を思考する』余 秋雨(著)、楊 晶(翻訳)
◆興梠一郎先生お勧め! 石橋湛山入門
『石橋湛山-リベラリストの真髄』 増田 弘(著)
◆林出賢次郎についてもっと知りたい方に-中田整一先生近著
『満州国皇帝の秘録―ラストエンペラーと「厳秘会見録」の謎』
◆王衆一さんが編集長を務める『人民中国』『人民中国』2005年6月号には、加藤千洋さんが紹介した『パイプのけむり』の中国語翻訳を終えての楊晶さんのエッセイも掲載されています。
◆内藤湖南についてさらに詳しく連載中(粕谷一希先生)季刊東北学 東北文化研究センター(編)
◆天津市視覚障害者日本語訓練学校についての詳しいレポート
『日本語教育通信』第51号(2005年1月発行)夢のお手伝い 視覚障害者と健常者が共に学ぶ天津市視覚障害者日本語訓練学校
◆北京日本学研究センターへのジャパンファウンデーションの取り組み対中国特別事業 北京日本学研究センター
その他、今号執筆者の近著です。
王 敏 先生『中国人の愛国心 日本人とは違う5つの思考回路』
沙 柚 先生『憤青 中国の若者たちの本音』
執筆くださった方々も皆さん、「日中交流の歴史を歩む人」でらっしゃることがよく分かると思います。是非、より深く『遠近』をお楽しみください。
『遠近』では特集の他にも、毎号、国際文化交流に関連する様々な連載や、ジャパンファウンデーション事業をハイライトでお伝えする記事を載せています。それらについても、読書&WEB案内をお届けします。
◆文化による都市創造-後藤和子先生近著
『文化と都市の公共政策―創造的産業と新しい都市政策の構想』
◆ 2005年の開高健ノンフィクション賞を受賞-藤原章生さん近著
『絵はがきにされた少年』
メキシコでのセルバンティーノ芸術祭についてのレポートを寄せてくださった藤原章生さん(毎日新聞メキシコ市支局長)が、以前の赴任地、南アフリカでの経験をまとめています。
◆ 安達以乍牟さんの浮世絵を現代に活かす取り組みを知る
素敵な版画を購入することもできます。
◆ 国際交流基金地球市民賞~受賞した団体・個人の活動をより詳しく『クロスボーダー宣言 国際交流を担う地球市民たち』 国際交流基金(編)
これまでの受賞者の活動を紹介しています。国際交流活動の参考となる数多くのヒントを得てください。
特定非営利活動法人チェルノブイリへのかけはし-2005年国際交流基金地球市民賞受賞
◆ 嘉本伊都子先生がアルゼンチンで講義した日本人の国際結婚とは?
『国際結婚の誕生―「文明国日本」への道』
国際結婚といえば、今号でのお勧めの記事は、これまでは20組に1組というのが通説だった日本人の国際結婚は、実はもっと割合が多くて、15組に1組にもなっている*1! という衝撃的な李節子先生(東京女子医科大学助教授)からの寄稿です。日本人がより多様化している様子が、さまざまなデータを駆使して分析されています。
ということで、今号の『遠近』第9号も盛りだくさんの内容でお届けしています。是非、ご愛読ください。
次回の4月発行の第10号は、「世界で愛される日本食」(仮題)の特集を予定しています。お楽しみに!