Tuesday, January 31, 2006

フィリピンといえば・・・??






こんにちは、松岡です。


昨日はいきなり暖かい一日でしたが(おかげで朝が楽だった・・)、みなさんいかがお過ごしでしょうか?





さて、





先日、id:Proustさんからトラックバックをいただきました。


ありがとうございます m(._.)m


Proustさんはフィリピンで活躍する青年海外協力隊の一員ですか!


前にも、ラオス駐在の方からトラックバックいただきましたよ(→こちら)。






<国際交流基金の公式ブログがはてなにあったとは知らなかった。
つい先日、日本大使館の新春レセプションでフィリピン事務所長と話をしたばかりなので、なんだか近く感じる。


Proust Shade




そうでしたか。


その所長ですけど、ついこないだまでは、


朝までカラオケ行ったりする、そんな関係でした(どんな関係??)


マニラ事務所長になる前には、舞台芸術を扱う部署で、バリバリ面白い企画を立てまくっていた、パワフルな人です。


マニラでもパワフルでしたか・・?





フィリピン、フィリピン・・・





フィリピンといえば、今年度は国際交流奨励賞の文化芸術交流部門でPETA(フィリピン教育演劇協会)という団体が受賞しました。

この授賞式は秋にあったのですが*1そのときはあまり詳しくは知らなかったのですが、後日ひょんな場面で再びPETAと再会しました。





武蔵野市国際交流協会での「とある集まり」に参加したとき(先日お話ししたような教員のみなさんの集まり、こちら)、フィリピンへのスタディーツアーの報告会があったんです。


先生方数名がACTIONというNGOの協力のもとで現地へ行って、ごみ集積場、再定住地区、孤児院、ストリートチルドレンの様子など、様々な状況を見てきた、その報告会でした。





その中の一つとして、PETAの演劇ワークショップに出会っていたのです。




PETAは、演劇を通じた民衆啓発、コミュニティ形成に取り組んでいて、そのワークショップ*2を一日中やります。


その様子を先生達は見てきたのです。





「凄いと思うけど、あれは彼らだからできるんだな。」





というのが、大方の感想でした。


そのくらい、ひきつけるものを持っているワークショップなんです(って僕は見たこと無いんですが)





1日中やっていたんですが、それでも子供達は飽きない。


一度見てみたい、けど大人は体感できませんので・・・








そういえば、PETAが日本にやってくるという話しをACTION代表の横田さんに聞いたのだけど、どうなったんだろうか・・・・





と思って、久しぶりにACTIONのホームページを見てみましたが見つからず。


ちなみに、代表の横田さんのブログが始まったらしいので、覗いてみました(こちら)。








ちなみに、2006年は外交関係正常化50周年ということで日本フィリピン友好年なんですよ。知ってました??




*1:ちなみに、国際交流基金賞はこのとき宮崎駿さんが受賞しました。こちらでもその当日の模様を載せています。


*2:残念ながら、大人はその中に入れません。対象は子供だけです。





Friday, January 27, 2006

<2006年日豪交流年>オーストラリア-日本 ダンスエクスチェンジ(AJdX)2006






こんにちは松岡です ヽ(;▽;)ノ





来週末に大阪のワンワールド・フェスティバルへ行くことは前回お知らせしましたが(こちら)、それに関連して、今日の午後は当日もっていくチラシをオフィス内で物色していました。





まあありがちなんですが、うちはビルの2フロア分を占めていて、そこまで大きな組織ではないのですが、それでもいまどこでだれがなにをやっているのか、なかなかわからなかったりするんです。


でも、今ジャパンファウンデーションとしてなにをやっているのか、しらないとまずいですよね。第一僕の場合は、知らないと広報できないし。それが使命でもあるわけなのです


_¢(・_+)





で、ちょうどうまい具合にいいネタを見つけちゃいました。


もちろんブログに(ブログ命☆)。





=-=-=-=-=-=-=-=-=-=





1月10日の記事日豪交流年のお話しをしましたが、きょうはそれに関連して、横浜で開催されるイベントをご紹介します。





オーストラリア-日本 ダンスエクスチェンジ(AJdX)2006





です(サイトはこちら)。





これは、2006年は日豪交流年を記念した、オーストラリアと日本のダンスによる国際交流プロジェクトなんです。


1年間を通じて、


(1)両国のアーティストによるコラボレーション作品の製作


(2)お互いの国のダンサーへの振り付け作品の製作


(3)若手振付家とダンススペース間の交流プロジェクト


(4)オーストラリアのダンス・サーカス・フィジカルシアターの紹介

などを行ないます*1





このAJdX2006のオープニングイベントを、2月に横浜で開催します o(^^o)(o^^)o


ちなみに、ジャパンファウンデーションはこのイベントに助成しています(そういう関係です)。





詳しくはAJdX2006サイトを見ていただきたいのですが、なんと今晩、NHK BSの番組で関連情報が出る模様です。






NHK BS11 週刊なびTV


 1月27日(金) 夜11時30分~ LINK


NHK BS7 BS週刊シティー情報 LINK


 1月28日(土)18:10~


 (再放送:1月29(日)10:10~)



みなさん是非ご覧ください。


こちらで情報をチェックして、面白そうな公演に行きましょー!





・・・・・・・・・・





僕はぜんぜん演劇に詳しくないのですが、それでもチラシをザーッと見ていてひとつ気になる集団がいました。





THE HAPPY SIDESHOW





「悦びと痛みが同時に詰まった超過激派パフォーマンス。・・・・」





うーむ。これはかなり気になる。

隣に載っている写真もなんだか妖しげ。いろんな器具が体と絡み合い・・・*2





他にも、一本足の竹馬みたいな棒に乗っかって、空中で手をつなぎあっている人たちの写真があったり(STRANGE FRUITというカンパニー)、なんだか楽しげな絵もあります。





2/3-5、2/9-12で、様々な公演があるようです。

みなさん週末は横浜へ行こうー*3




*1:以上、チラシより・・・(^.^;


*2:ちなみにR-15指定です


*3:なんだかこう書いていると、行きたくなってきたー





Wednesday, January 25, 2006

特に関西方面の方へ(国際交流・国際協力イベントへ参加します)






松岡です。今日は来週末に大阪で開催される、ワン・ワールド・フェスティバルのお知らせを。





このイベントは、国際交流・国際協力に関係する様々な団体が集まって活動紹介をしたり、また関連するテーマについてのセミナーやシンポジウムもやったりします。





2/4(土)-5(日)


10時~17時(日曜は16時まで)


大阪国際交流センター





でやります。





今年もジャパンファウンデーションは、このイベントに参加します。


またまた僕が行く予定です。





実はこのフェスティバル、ジャパンファウンデーションがブースを出して活動紹介して、というようなことを最初にやった場所でもあるんです。





2年前のこのイベントに行った(そのときはまだ僕はいませんでしたが)のをきっかけに、昨年から本格的な全国行脚が始まったわけです。





ブースではいろんな活動紹介以外にも、何でもお話ししますんで、ぜひおこし下さい!!





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また今回は、昨年横浜でもやったんですが(こちら)、基金の職員によるイベントも企画しています。


題して、





「大阪発⇒アジア行き アジアの現在(いま)を旅する」





今日は午前中、この打ち合わせに入っていたのですが、打ち合わせをしているだけで、なかなかマニアックな話しが出てきたり、かと思ったら、熱いまじめな話しになったり、打ち合わせなのに盛り上がっちゃいました。


たとえば、





タイにはテレビ出演で稼いでいる日本人がいるらしい





とか。


いわゆる外タレですかね。





今回は、韓国、タイ、インドにそれぞれ駐在経験のある職員が参ります。


本部が東京にあるので、関西方面のかたがたとなかなか接する機会が少ないのですが、今回は一人でも多くの方とはなせればいいな、と思ってます。





こちらは、


2/4(土)12時~13時半


になります。


みなさん是非お越しください☆





Tuesday, January 24, 2006

冬の最中に熱い文化をお届けするカウントダウンTBですー!



こんにちは、中島です。





年が明けてからトラックバックを2件も頂いてしまいました!ありがとうございます!


最近、アクセス数の伸び悩んでいるJFブログなのですが、トラックバックを頂くたびにいつも大変喜んでおります。





tgyokuroさん、2度目のトラックバックありがとうございます!

「クッチェキョリュキグム」*1ソウル日本文化センターが土曜日も開館することになったんですねえ。ぜんっぜん知りませんでした・・・。(;´Д`A ```


でも、確かに土曜日に開いていると、仕事や学校の無い日にゆっくりと本やDVDを選んでいただけるようになって、


もっともっとソウル日本文化センターを、もっともっと日本のことを知ってもらえるようになると嬉しいですよね!

tgyokuroさんもぜひ、まわりの方々に土曜日の図書館をオススメしてくださいね。*2





そして、同じく2度目のトラックバックを下さったid:aisyuno_3rdclaさん(三番蔵さん)、ありがとうございます!


コンテンツ産業やオタク論について、私はまだまだ勉強不足なのですが、


三番蔵さんがご指摘になっている




  • 「オタクが見世物のようだ」

  • 「ユーザーの視点と経営の視点」


という点はどちらも共感されるところです。


オタクやコンテンツ、というモノに対する理解が深まるよう、一緒に頑張っていきましょうね、「公的機関のオタ連合」として!(笑)




*1:韓国語で、ジャパンファウンデーション、だそうです。


*2:あと、個人的には他の日に書いていらっしゃる為替レートと給与のお話(私はずっと給与担当だったので)や韓国のアニメ「グン/宮」の記事も気になります。





オタク、オタク文化、サブカルチャーなどの概念と、多様性



三番蔵さんが書いてくださった「コンテンツ産業とオタ」という話という話に関連して思い出したのですが、1月11日の朝日新聞(夕刊)で、2004年9月にヴェネチア・ビエンナーレ日本館で行なわれた「おたく:人格=空間=都市」*1のコミッショナーであった森川嘉一郎さんが興味深いことを書いていらっしゃいました。


そういえば、最近は「論座」2月号に掲載されているJFの企画調整・米州課に所属する今井隆志さんの記事もソフトパワーに関するものでしたね。




森川さんの記事<「萌え」利用した優越感>は、作為的にオタク像を誤読させたマスコミと、その通りに誤読した視聴者の関係との根深い問題について書かれていて、視聴者がオタクに対して優越感を感じる上で当たりの良くない要素は、マスコミと視聴者双方の「欲望」によって排除される*2構造を「古典的な愚行」と仰ってます。

他方、今井さんの記事<日本発の性・暴力表現は通用しない -「ソフトパワー」が抱えるリスク>では、日本のコンテンツがアメリカで受け入れられつつあるが、日本のアニメやマンガ*3が、その視聴者にとっての感受の自由というレベルで罰金や訴訟、果ては外交問題の要因になる可能性は否定できないので、日米両国で規制基準やその方法を探るべきである、というご意見です。




森川さんの記事について、私は深い実感と共感を持っています*4

この記事はGさんMさんにも必ず読んで頂きたいっ。メディア・リテラシーについて考えるための、一つの教材だと思います*5





今井さんの記事については読んだばかりなので、実はまだ私の中で明確に意見が定まっていません。


ただ、一読して思い出されたのは「感受の自由」と共に保護されるべき「表現の自由」の行方です。

この記事では特には語られていませんが、本来的には「表現の自由」というものは「規制」という形で外的に制限すべきものではありませんし、仮に規制を要するとしても、その基準はアメリカを始めとする諸外国との文化外交上の諸要素から決定されるものであるかどうかは議論の余地があると思っています*6





まあ、こうやって、文化について各職員が色んな意見を持っていて、その多様性が許容される組織、それがジャパンファウンデーション(笑)。




*1:あまり知られていませんが、これもジャパンファウンデーションの主催事業ですよー!皆さんがお手許にお持ちのフィギュア(新横浜ありなちゃん)付きカタログをご覧下さい。ちゃんと蝶のマークが入ってますよ。


*2:無菌室的、なんて表現もできます、よね?(誰に言うてるねん・・・) 


*3:ここでは主に「性表現や暴力表現の含まれているアニメやマンガ」の意。


*4:JFブログの記事を書くときにでも「サブカル」とか「オタク」とか、そういう用語を使うときにはかなり気を使うようにしています。森川さんの新聞記事にもありますが、「サブカル」や「オタク」に対する偏見というのは余りにも根が深く、JF内でも「オタク」に関する誤解の延長線上で私のキャラクターが捉えられているんじゃないかと、ときどき不安になります。でも、そんな偏見からだって逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ・・。


*5:もちろん、森川さんの記事やこのブログだって、メディア・リテラシーのもとで読まなあきまへん。


*6:モノを作る者としての私見としては、表現への規制が本当に必要か否か、というならば、必要ないと思っています。こういった分野でも三番蔵さんと同じでまだまだ勉強が必要ですねー。むむっ、今年も頑張ります(いまさら今年の抱負?!) 





Friday, January 20, 2006

国際理解教育って奥が深い






こんにちは、松岡です (。 ̄_ ̄。)ノ~~~


今日は昨日の続き・・・・・ですが、その前にひとつ。


だいぶ前にいただいていたご意見なんですが、



「○○からの」のスタイルで統一することにこだわられたせいか、「カテゴリー」の一覧を見ても、どういうカテゴリなのか想像しづらい、ことでしょうか。


ひろの日記帳




ということで、ちょっと整理してみました。


まあ基本的にネーミングはいじらずに、カテゴリー数を減らしてみました(中島氏がやってくれました)。


いかがでしょうかね??


多少はわかりやすくなったかな??





‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥





さて、昨日の続きですが、水曜日の夜に武蔵野市国際交流協会に行ってきました。





この集まりは、小中高で実際に教えている先生方が集まって、国際理解教育のアイディアを出し合ったり、実践授業をやった報告をしたり、また毎年夏にやっている「夏期教員ワークショップ」の準備をしたりしている、そんな毎月やっている定例の集まりです。





なんで僕がここにいるかというと、いろいろと理由があるのですが。





1.一昨年、昨年の「夏期教員ワークショップ」に、ジャパンファウンデーションブースを出した。そこで先生方とは知り合う。


2.私のほうで、ジャパンファウンデーションのやってきた様々な事業を素材とした、国際理解教育に役立つプログラムを考えている。そのためにも、こういった場で意見を聞いてみたい(といっても、聞くにいたるほどこちら側で出来上がってないのですが・・・)




といったところです*1





今回は、とある先生がやった授業の報告がありました。


これがまた勉強になりました。





今回の授業は、先生が夏に日本のNGOの協力を得てフィリピンへスタディーツアーに行った経験を通じて行われました。


その中身ですが、実際に行った4つの場所(コミュニティー:ごみ捨て場、再定住地区、ストリートチルドレン、孤児院)に住む子供たちを撮った写真を並べて、生徒たちに





「どこに住んでいる子供たちが一番幸せでしょうか??」





といった「問いかけ」をして、ランキングをつけていくということをやったのです。





みんな、わいわいガヤガヤ、キャーキャーいいながら考え、ランキングをつけていきます(その模様を撮影したビデオがあったので、それを見たんです)。





-> -> -> -> -> -> -> ->-> -> -> -> -> -> -> ->





結果として、多くの子供たちが





「ごみ捨て場」=最下位


とランキングしてました。

多くの人がその環境、家のぼろぼろ具合などを見てランキングしてて、一番きれいな環境で、家も整備されている「孤児院」を上位にランキングしている人も多かったです*2





ただ一人だけ、この「ごみ捨て場」の写真を1位にしている生徒がいました。



先生「なんで1位にしたの??」


生徒「・・・なんとなく幸せそう・・・」



確かに、みんな幸せそうな笑顔を浮かべてます。でも他の写真の子供たちも、負けずと明るい笑顔なんですよね。








実はこの問い、フィリピンの子供達にもしておりました。








結果としては、





「ごみ捨て場」=1位





だったそうです。





そして「孤児院」が最下位でした。


なんで「ごみ捨て場」が1位だったのか、理由を聞いてみました。


彼ら・彼女らは、





「家族がみんないっしょに暮らしているから」





と答えたそうです。





そう、ごみ捨て場は衛生的にもよい状況ではないけれども、そこにはごみがある限り仕事がある。だから家族みんなで暮らしていける。


一方他の場所は、仕事が無いので親が出稼ぎに出てたり、子供も稼がないといけないからストリートに出ていたり。


孤児院にいる子供達は、言うまでも無く親とは一緒に住んでいなくて・・・








つまり、フィリピンでインタビューをした子供達の判断基準は「家族と一緒に生活できるか??」だったわけなんです。日本の中学生達は、「きれいかどうか?」といった基準だったわけです。





僕自身、この授業風景を見ていて大きな「気づき」がありました。自分達にとってはあたりまえに思ってしまっていることが、誰にとってもあたりまえではないんだな、と。





これがまさに、





国際理解





ですね。


別に国際に限らず、こういう学びはあらゆる場面であるかもしれません。そういうきっかけを通じて、いろんな事実を知ることができます。





この授業を見たからといって、一朝一夕で僕が同じようなことができるわけでは決してなく、これは多くの関係者が試行錯誤を繰り返した結果であると思います。





今回の経験をひとつの参考事例として、ジャパンファウンデーションの活動も同様の「気づき」のきっかけにならないものか、と考えあぐねる日々でございます( ̄~ ̄;)




*1:先日、JFサポーターズクラブのゲストブックのほうに、国際理解教育に関係してらっしゃる会員の方の書き込みがありました。ぜひともこのような関心をお持ちの方とも、進めていきたいなと意気込んでおるところです。


*2:この家はまさにNGOが建てた施設なので、設備も整っていてきれいなんだそうです





Thursday, January 19, 2006

やはり僕らは伝えたいのです。



どーも松岡です。


二日連続で後藤さんが登場しましたねー。


昨日のほうですが、後藤さんああいった分野にすごく関心あるんですよ。最近はそうでもないんですが、前は頻繁に





「松岡君、こんな雑誌があるんだよ!!」





といいながら、「21世紀が求める人材」みたいな特集を組んだ大学広報誌を持ってきてくれたり、





あるいは、ある朝席につくと、





「○○に向けた実務家セミナーのご案内」




といったチラシがあったり*1





どんな組織もそうだと思いますが、組織の主目的である事業をやるのと同時に、組織を運営していくことも同じくらい大事なわけで。って僕がえらそうにいうのもなんですが。


きっと強い組織ほど、そういった組織を運営する人たちがバリバリやってたりするのかなと思ってます。





-> -> -> -> -> -> ->-> -> -> -> -> -> -> ->


さて、




昨日は午前中、うちの部長について学習院大学に行ってきました*2。とある研究会で話をして欲しいと呼ばれていったのですが、これが2年目の僕にとっては大変勉強になりました。


うちの部長は僕と同じタイミングでジャパンファウンデーションにやってきたんですが(つまり同期なんです。2年目)、その前は「外交フォーラム」という雑誌の編集長をやっていました。80年代、90年代の国際関係を編集者の立場から切り取ることを仕事にしてきていただけあって、僕にとってそれはそれは膨大な情報量でした。





ただし、実は単にその知識量に魅了されたのではありません。





僕が一番「勉強になったなー」と思ったのは、その





編集力





だったんです。言葉を変えれば、「編集という技術の持つ力」とでもいいましょうか。





たとえば、ジャパンファウンデーションに関係するような外交トピックとして、「ソフトパワー」という言葉がありますが、今回のはなしの中ではこの「ソフトパワー」という言葉を軸にして、





誰が


いつ頃


どこで(本、雑誌、講演・・・)


なんと言った





という情報が、





ばーーーーーーっと





出てくるんですね。








実際の国際関係の世界では、さまざまな情報が多数混在していますが、あるテーマを定めて、その中からテーマに関連するトピックを取り出して並べることで、ひとつのイメージが見えてくる。


そういう作業を通じて雑誌ができたり、あるいはこういうブログも出てくるわけですね。


そしてきっと、この作業というのは出版業界だけではなくて、あらゆる世界で大切なプロセスなんだろうとも思いました。伝えたいことを伝える技術、とでもいうんでしょうか。


今回の会では、その編集力の持つ意味とか重要性を痛感しました。





・・・


なんか、こう書いていて「これって非常にあたりまえのことなのではないか??」と不安になってきてしまったのですが(いや、そんなことないでしょ!!)、でもどちらにせよ、自分にはまだまだその力が足りていないので修練を積まねばならないことは確実です。








昨日はさらに、夜の19時頃から学校の先生たちの勉強会に行って、ここでも強烈な「気づき」がありました。


こちらについては、また後日・・・


━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・




*1:ちなみに、僕と後藤さんはJFの組合活動でも、外部の方を招いて講演会をやるというワーキングチームでいっしょなんです。まだ一回もやってませんが(* ̄Θ ̄*) 


*2:そう、このブログ原稿の決裁権者の一人です。「ケッサイ・ケンジャ」と読みます。あるいは「ケッサイケン・ジャ」ですかね。よくわかりません。この言葉、なんとなくおもしろくて好きなんです。





Wednesday, January 18, 2006

大学のグローバル化戦略



連続登場、後藤愛です。





仕事のための情報収集って、一度ある程度幅を広げると、以後、固定化してしまいませんか??





私の場合、そうなんです。それを「打破したい!」と思って、昨年後半くらいから情報源を常に少しずつ増やすようにしてみました。




そこで出会った雑誌が、『留学交流』。*1


((株)ぎょうせい刊。B5・定価400円。(独)日本学生支援機構/編集)。




去年から購読しています。毎月1回の刊行です。*2




それで、今月(2006年1月)号の特集は、【大学のグローバル化戦略】。*3








その中で目に留まったのが、日本学術振興会、清浦隆氏による


「論文:大学に求められるグローバル化と組織体制の整備


―大学国際戦略本部強化事業の立場から―」です。





実は、清浦氏には、一昨年に業務でご一緒させていただいたことがあり、


実務家向けの小さな講演会で講演していただいたり、


ほかにもセミナーに参加していただいたりしています。その節は大変お世話になりました!


(特に、千代田区一番町のオフィスにお邪魔して、突然講演をお願いしたときは


つたない説明にお付き合いいただいて、本当にありがとうございました。m(_ _)m)








さて、内容は、「大学国際戦略本部強化事業」の紹介で、


ご本人自ら「何割くらいの方がこのやや仰々しい名称の事業をご存知だろうか」、


「現時点の認知度はさほどではないのではないか」と、誠に謙虚な紹介なのですが、


実際、近い分野にいるジャパンファウンデーションの職員も、


実のところ、恥ずかしながらあまり知らないかもしれません・・・。(すみません!!)





この事業は、「国際展開戦略あるいは国際的な活動の基盤強化のための優れたモデルを


開発すること」とのことです。





記事から読み取るに、「国内の20の大学を選定し、


各校年間1000~4000万円の事業を委託し、


各校の国際化への取り組みを特徴化・強化してもらい、その報告を蓄積し、


日本中の大学が使用可能な知見として役立てる」、というようです。





これまで、仕事上国内の大学宛に、国際共同研究のための助成金を提供することをしてきた


身としては、ぜひとも推進してほしい!知見が蓄積されてほしい!と思います。


これまで研究事業の申請をする教員方から聞いてきた話では、


大学全体として国際共同研究へ意気込みはあっても、なにしろノウハウが足りず、


特に大学教員と職員との間の連携がうまくいかない、


事務が国際的業務に対応しきれない、といったことがよくあったからです。





そういう意味で、「大学国際戦略本部強化事業」の注目点として


挙げられている9項目のうちに含まれている、


「国際的な外部資金の獲得」「職員の養成・確保」


「組織体制、ガバナンス」に特に注目したいと思います。





考えてみると、日本の企業が海外に進出し外国にも


製品やサービスを提供するようになって以降、


企業のグローバル市場進出に関する経営のノウハウ本は各種出されてきていますが、


大学のグローバル市場進出、というと、ここ数年ようやく意識に


上るようになったというのが実情なのでしょう。




ということで、今回はどうやら「他社の宣伝」めいてしまいましたが、、、ご勘弁ください。*4





PS ちなみに、これに関連するイベントとして、昨年11月に講演会「大学の国際性」を開催しています。


こちらで当日概要など読めますので、こちらもゼヒ!




*1:ちなみに、ジャパンファウンデーションの隔月発行の雑誌『遠近(をちこち)』の旧名は、『国際交流』。 名前が似てますが、別の雑誌ですので、念のため。(^_^;) 


*2:この出版社、多岐にわたる発行物を出しているようで、気になるところでは、「世界の地下鉄」なんていうマニアックなものもみつけました。


*3:もはや、「国際化」ではなく、「グローバル化」というんですね。
これに倣うと「国際交流基金」は、「グローバル交流基金」になってしまいますが、「グローバル交流」って、意味不明?「国際交流」より、さらに個人と個人がどこにでも行って、出会っている感じでしょうか・・・


*4:あと、できたら、このようなプロジェクトに私も参加させていただける人材になりたいものだ、とも思ったものでした・・・。ふぅ。





Tuesday, January 17, 2006

ALWAYS 三丁目の夕日



こんにちは、後藤愛です。





突然ですが、皆さんは普段、「理性」と「感性」のどちらを多く用いて暮らしていますか?


(一行目から硬い出だしですみません。)




私たちのような政府系機関で働いている人であれば、おそらく99.9%が「理性」だと思います*1


アーティストや芸術関係の仕事の方であれば、「感性」が強くなるのだと思います。


また、仕事によっては、理性と感性の狭間にいる方も多いかもしれません


(学校の先生とか、保育士とか、接客業とか。。。)





さて、なぜ突然このようなことを言ったかというと、先週、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」


見てきたんです(これまた脈絡ないようですが、、)





組合の用事で新宿の国際協力系・某独立行政法人さんへ寄った帰りに、


お正月に見逃していた映画を見ようと思って、ふらり立ち寄ったのです。





この映画は、既にご覧になった方も多いと思いますが、ベストセラーになった漫画が


映画化されたもので、時は1958年(昭和33年)。


建設中の東京タワーにほど近い、ある町の日常が、複数の登場人物の


過去と現在の人生のストーリーとともにが描かれていて。


画面全体が常に「セピア色」の映画です。


それが、なんとも、懐かしいんです~~ (^-^*)


f:id:japanfoundation:20060116160043j:image


(↑写真は、単なる平成17年末の夕日です。


 あ、ちなみに、女性は夕日を浴びると「美度」が上がるそうですヨ♪)





私は(ブログチームの松岡くん・中島くんも)年齢が20代なので、


もちろん映画の舞台となった時代を知っているわけではなく、


むしろ映画の中の時代には、両親の世代がまだ小学生だったくらいです。


それでもなぜか、どっぷり感傷に浸ってしまったんですね。親から聞かされていた、


「戦後」時代のものがないけど人々とのつながりが強かった時代を、


それなりに覚えているからでしょうか。





こうして映画を見ながら感傷にどっぷり浸っている最中に、ふと、


「あ、明日の仕事なんだっけ」と、現実の世の中を思い出して、


われに返る瞬間があったんです。


そして、そのとき急に「理性」を司る「脳ミソ」の働きを意識したんです。


それはちょうど夢から目覚める瞬間のような感覚でした。








こういう、日々「理性」の使いすぎで、バランスを欠いてしまいそうな私たちに、


ふいに「感性」のシャワーを与えてくれるのが、文化・芸術なのかなと思ったある夜でした。





PS この映画は、この上なく、「日本」モード全開です。


  が、そこには携帯電話もインターネットもなかった時代と、今を比べたときの、


  1つの憂愁として、日本以外の国も抱えているであろう「普遍性」を感じたんです。


皆さんの中にある、「懐かしいもの」「日本的なもの」「古きよき日本」って、何ですか??


・・・意外と他の国にも、共通のものかもしれないですよね。




*1:松岡記:本原稿を毎度のごとく上司(複数いる中の1人です)に決裁。そこでの一言。「僕の場合はフィフティー・フィフティーだね。理性と同じくらい感性も大事。」、「理性だけではどうにもならないことが結構あるんだよね。最近わかってきたんだけど。」、「まあ若いうちは理性だけでやるのでいいと思うけど、歳をとっていくとなかなかそうはいかないんだよ。」・・・うーん、重みのある一言でした。まあ99.9%理性というのは異論反論あるかと思いますが(だってどんな仕事にも、クリエイティビティ-が必要だったりしますよね??)





Monday, January 16, 2006

まだまだ知られてないなー。






どうも、松岡でーす  ̄O ̄)ノ





実は新年早々、アンケートをやってみました・・・





国際交流基金、ご存じですか?














はい 99
いいえ 201






実はこのアンケート、「地球を、開けよう。」ブログの一発目(こちら)でも同様にやったんですけど、そのときは36.5%の方が「はい」だったんですよねー。今回やったらなぜか若干下がって「はい」は33%でした。





同様に、「ジャパンファウンデーション」という呼称でもやってみたんですが・・・





ジャパンファウンデーション、ご存じですか?














はい 42
いいえ 258






こちらは「はい」と答えた方が、前回「12%」だったのに対して今回は若干上がって「14%」(よしっ!!)。





母数が違うんですが、まあ開始当初と比べて、アンケートの数字としてはあまり変わっていないという状況でしょうかね。冷静に考えれば、4カ月ブログをやって知名度が極端に上がるんだったら、みんなやるよなー。まあここは根気強く・・・








とりあえずご報告でした。





Friday, January 13, 2006

「公的機関のオタ連合」参加者募集中です。



引き続き、中島です。




昨年末、松岡さんの記事にコッソリ脚注を足しました*1が、そこで某大手SNSの○ixiに「公的機関のオタ連合」というコミュニティを作ったことに触れました。





すると2件もトラックバックがっ!!ありがとうございます!





調子に乗って


「(くわっ、と目を見開き)JFブログをヲタ一色に染め上げてくれるわ!

などと思ったりもするのですが、それはまた後日のお話*2





june_tさん(id:june_t:20051229)は社会学やジェンダー論を専門にしていらっしゃる大学の先生なのですね。学生の頃は私もジェンダー論の関連書籍を読んでいましたが、JFで働き始めてからはなかなかそういう時間が持てないこともあり、色々と教わりたいです。さすがに福島は遠そうですけれど・・・(苦笑)。



大学教員にはヲタが多いようですが、すでにゆるやかに連合しているような気もします。(笑)


そうなんですか?!*3うーん、そんな先生方が集まった大学があったら「オタクが受けたい授業」ばかりになって、意外と人気が出るかもしれませんねー(笑)。





ひろさん



私の場合、参加資格的にグレーゾーン(味噌っかす、ともいう(古))なのですが、明らかに私がけしかけちゃった(^_^;)話でもあり、この日本のおたく史に残る(かもしれない)瞬間を見逃すわけにはいかないので(結構真剣)、とりあえず登録させていただきました。



と、「公的機関のオタ連合」に最初に参加してくださった方なのです!


当のコミュニティのほうはなかなか参加者が増えては下さらないのですが、ひろさんと頑張って盛り上げて参りますので、みなさんのご参加をお待ちしております!




*1:12月30日にJFサッカー部(があるんです!)が参加したフットサル大会で松岡さんにお会いしたところ、「中島は<フォー!>、やりすぎ。」とのツッコミを頂戴しました。昨年10月頃は松岡さんから「記事の中に<フォー!>が少ないからもっとやれ!」との指示も頂いていたのですが・・・新しいネタを探します。


*2:あるのか?


*3:といっても、私も人文科学専攻として修士課程にいた身ですから、なんとなくわかる部分もあります。私の指導教官の先生やゼミナールの先輩方はサブカルチャーよりはハイカルチャーに詳しい(それも、非常に!)方が多かったのですが、他のゼミナールにはサブカルチャーに恐ろしく詳しい方々がたくさんいらっしゃったように思います。





メキシコの、今更ながらクリスマス その2



こんにちは、中島です。

昨日お送りしました、杉本さんのメキシコオモシロ漫遊記-クリスマス~東方の三博士篇ですが、今日はその第2弾をお届けします!*1






其ノ参。これが私的には一押し!(笑)


世界各国いろんなサンタクロースがいるようですが、メキシコでは、後から入ってきたサンタとは別に、東方三博士がサンタクロースのように子供にプレゼントをくれるんです!

確かに彼らはキリスト生誕に際し、黄金・没薬・乳香を捧げ物として持ってきますが*2





…うーん、ってことはメキシコの子供はみんなイエス・キリストなん!?(笑)








しかもですね、「サンタとは別に」と書いたとおり、25日にサンタからのプレゼントをもらって、

1月6日*3には東方三博士からのプレゼントをもらうんですよ、メキシコのお子ちゃまたちは!








つまり2度も!!







……ええなぁ~。*4











そのプレゼント。


こっちって、プレゼントの中身を見せたいらしく、プレゼントのときの包装って、板の上にモノが見える状態で載せて、それをビニールでくるんでリボンかけるんですよね。


f:id:japanfoundation:20060111201948j:imageこんな感じで。


何でもかんでもこうするんですよ。ワインも立てて板付きビニールパック包装するし、ミキサーとかコーヒーメーカーとかの電化製品も板付きビニールパック。


ちゃんと化粧箱に入ったものですらf:id:japanfoundation:20060111202048j:imageこうやもん。


スーパーに板付きビニールパックがされたいろんな品物が所狭しと並んでる、12月から今にかけてはそんな状況が見られます。








あと、5日の夜は、ロスカというドーナツ状のパンf:id:japanfoundation:20060113173156j:image


をみんなで食べます。


好きなとこを切って食べるんですが、自分のパンの中にイエス・キリストの赤ちゃん人形が入ってたら、その人は「負け」で、2月2日のろうそく祝別の日に、全員分のタマーレ(ちまきみたいなメキシコ料理)を買ってこなあかんのです。


写真にアップで写ってるのがその赤ちゃん人形。これねー、パンの中に1個だけ入ってるんかと思ったら、わんさか入ってて、出るわ出るわ…私なんか2つも引いちゃいましたよ。


みんなで自分の分だけ買ってくればいいんじゃ?状態(苦笑)








そんな素敵に競合する(?)サンタと東方三博士ですが、地位的には後者の方が勝っているようです。従って(?)お子様たちは東方三博士からのプレゼントの方がたくさんもらえて豪華なんだそうです。


街中にはサンタ&東方三博士を上に乗っけた、こんなタクシーも走ってます。f:id:japanfoundation:20060111202036j:image


夜は下からライトアップされてて怖い…。f:id:japanfoundation:20060111202041j:image


この並びやとまるでサンタが他の三博士を従えているようですね。


こうやって4人まとめて見ると何だかごちゃまぜでようわからんくておもしろいです(笑)。


1人は真冬の服装で、残り3人は中近東の格好やし。お気に入りです。


何回もタクシー止めてメキシコ人の笑いを誘いながら激写いたしました。満足。








因みに、プレゼントのおねだり方法ってのも両者で違いがあるらしく、


サンタの場合は欲しいものを書いた手紙を風船にくくりつけて飛ばして、


三博士の場合は手紙を靴の中に入れておいとくんだとか。





いずれの場合も両親はあの手この手で手紙の中身を探るべく知恵を絞りはるんだそうですよ。


なもんで三博士の日は子供が寝てから靴の中の手紙を確かめてお店に買いに走る親のために、おもちゃ屋さんが夜通し開いているんだそうです。すごい。


しかも、どうやら必ず子供が欲しいものリストに載ってるものをプレゼントせなあかんらしいです。…子供によっては2枚に渡るリストを作る子もいるそうなのに、大変ですよね……。





やっぱりメキシコの子供になりたい~っっっ!





ってのが結論でした。




あ、読者プレゼント買い損ねた(ごめんなさい)んやけど、ロスカの中におった赤ちゃん人形ならいくらでもあるからあげるわ。








…って、いらんか……いらんな…。








ロスカ自体を空輸できればよかったんやけども。ごめんね。


おあとがよろしーようで。





*1:前回のあらすじ・・・メキシコのクリスマスは、目隠しをしてちっちゃな子供から叩き割り、中から出てきた日本語能力試験の会場が馬小屋で、家の中は感動的なんだそうです。そこに東方の三博士がやってきて・・・(嘘)by N


*2:関係ないですが、私、その昔学校のクリスマス・ページェントで黄金を捧げ持つ赤い博士役(何でこの博士かっていうと、一番に入場する、即ち一番目立つから(笑))をやりました。高3の12月、受験直前に、推薦組に混じって1人何やってたんだか…(笑) 


*3:三博士の日のプレゼントは1月6日って書きましたが、正確には1月5日の夜。まぁ、お子様が見るのは6日になってからなんで、間違いやないんですが、おもちゃ屋さんとかが夜通し開いてるのは5日の夜ってことになりますね。


*4:バーバー・ハーバーのごとし。メルヘん。 by N





Thursday, January 12, 2006

メキシコの、今更ながらクリスマス



こんにちは、中島です。だいぶ遅くなりましたが、本年も宜しくお願い致します。


さて、実は昨年末にメキシコ事務所の杉本さんから、現地のクリスマスについてご報告を頂いておりました。


もう1月も中旬ですが、非常に面白い記事ですので、気分を20日ほど巻き戻して頂いてご覧ください!





…ごめんなさい……すっかり遅くなってしまいました…。きっともう「明けましておめでとうございます」ですよね?*1


単なる言い訳ですが、少人数事務所の12月はほんまに忙しいんです!申請処理と予算積算でほんまに土日も関係なく1人働いていました(泣)・・・つまり、ほとんど事務所と自分の家の往復のみ(=1ブロック内移動(笑))の日々やったんで、クリスマスらしい写真もほとんど集められず・・・仕方ないんで現地職員の協力を仰ぎ、総力でかき集めたナビダッ・エン・メヒコ(=クリスマス・イン・メキシコ)を、大変大変遅ればせながら、以下のとおりお伝え申し上げまする~。





メキシコのクリスマスは西欧文化と土着信仰とが結びついて云々…という話をよく耳にするのですが、その結果なのかどうかようわかりません(深くも浅くも分析してません)





が、


とにかくヨソと何か違う!って感じることベスト3は以下のとおり(順不同)です。




  • 其ノ壱:空中スイカ割りのようなくす玉割りをする

  • 其ノ弐:馬小屋でのキリスト生誕光景がとにかく重要らしい

  • 其ノ参:東方三博士はサンタクロースをしのぐ





まず其ノ壱ですが、ピニャータというお菓子や果物が詰まったくす玉のようなものを屋外にぶら下げ、順番にスイカ割りのように目隠しして棒で割る(割ろうと試みる)ってのをするそうです。


こんな感じ。f:id:japanfoundation:20060111202007j:image

「ダレダレダレ~♪*2」という歌1曲分の時間が、1人の人に与えられた時間で、歌が終わるまでに割られへんかったら、はい、次の人、ってなるらしい。


なるべく多くの人に回るように、ちっちゃな子供から回してくんだとか。


その間に他の人はぐるりを囲んでて、割れたら一斉に中身を奪取しに走るそうです。


つまり割った人はお菓子取れないから「勝ち」というより「負け」で損。





ちなみにこのピニャータ、日本語能力試験会場の学校にもぶら下がってましたよ。f:id:japanfoundation:20060111202049j:image





其ノ弐に関しては、まず、12月になると、メキシコシティ目抜き通りのレフォルマに、馬小屋を再現したのんがいっぱい現れます。f:id:japanfoundation:20060111202028j:image


ちょっとちゃちいのもありますが。f:id:japanfoundation:20060111202033j:image


何故かメキシコ民族衣装バージョンのもあったり。f:id:japanfoundation:20060111202022j:image


めっさ凝ったジオラマみたいなんもあってf:id:japanfoundation:20060111202017j:image


すごい!って思ってよくよく見ると、何故かメキシコシティの観光名所ソチミルコがあったりする。


ナザレの村なのに!f:id:japanfoundation:20060111202014j:image


しかも普通のおっさんが何故か・・・


f:id:japanfoundation:20060112173444j:image釣りしてるし(笑)


こういうのを見るとムイ・メヒコ!(=めっさメキシコっぽい!)って思います。




で、12月16日~24日の間に、ポサダって言うお祝い?パーティ?をやるんですが、その中で、馬小屋探しの劇(?)みたいなんをするそうです*3


家の内外に2グループに分かれて、外の「宿を探すヨセフとマリア」役グループが、「宿を探してるんです、泊めてください」みたいな歌詞を、家の中のグループが「うちはあかんわ」「しゃーないな、ほな泊めたるわ」みたいな歌詞を、互いに掛け合って歌うんだそうですわ。

私の説明やと「何やねんそれ、しょーもな~」って感じですが、みんながキャンドルを手に持ってレタニーヤ(という名前の歌だとか)を歌う実際の光景は、幻想的でめさめさきれいなんだそうですよん。*4





其ノ参。これが私的には一押し!(笑)


世界各国いろんなサンタクロースがいるようですが、メキシコでは、後から入ってきたサンタとは別に、東方三博士がサンタクロースのように子供にプレゼントをくれるんです!


・・・(続く)



というところで、今日のところはオシマイ。


また明日、続きをお届け致しますのでお楽しみにー♪




*1:このメールが届いたのは仕事納めの翌日29日でした。by N


*2:「誰誰誰」ではなく「叩け叩け叩け」という意


*3:ピニャータ割りもポサダの一環


*4:すべて伝聞調ですみませぬ…。





Wednesday, January 11, 2006

シュールな後日談:NYのクリスマス






遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます!


後藤です。


今年もときどき登場しつつ、松岡くんを応援しながらやっていきたいと思います。


どうぞよろしくおねがいします。ぺこ。(←こういう書き方も年末年始に覚えてきたので、使ってみました。)


新年早々は、何を書こうかな、と思っていたのですが、


そこへ、ニューヨークの赤澤さんから、


先日のクリスマス特集の「後日談」が届きました。









「ニューヨークの辻々で、豪快に売られていくクリスマスツリー、誰に買われていくのかな?」 


というコメントつき写真を年末にお送りしましたが、年が明けてみると、クリスマスツリーが街の辻々に再登場!(写真をご参照)


f:id:japanfoundation:20060111135303j:image


といっても、役目を終えてアパートの前に打ち捨てられたツリーです。なんとなく日本の正月明けのどんどやきに見えなくもありません。ニューヨーク市では、「公園に持ち込んでリサイクル(ウッドチップ化)に協力しよう!」と呼びかける位、これもまた大都市ならではの風物詩のようです。」






打ち捨てられたクリスマスツリー・・・写真でも初めてみたのですが・・・


なんとも言えず物悲しいです。こういうのをシュール、っていうんでしょうか。(;_;)。





このツリーですが、今になって思えば、確かにクリスマス前に、生の木を切り倒して、


運んで、売ってましたもんね・・・ニューヨークのみならず、きっとアメリカ各地や、


ヨーロッパでも同じような現象が起こっているのでしょう。生の木でない、


日本の家庭でよく使う偽物の木は、実は環境的にはとてもよいものなのかもしれませんね(!?)





あと、木に対して「かわいそう」という感情、って、アジア的だ、


と聞いたことがあるんですが、どうなんでしょうか。


人間と動物以外のものに、感情移入するのは、欧米ではあまりない、というんです。


今度2月にアメリカ出張があるので、そのときに少しリサーチしてこようかな、と思っています。


皆さんにとって今年がよい一年になりますように!






Tuesday, January 10, 2006

ワンダーバスジャパン






こんにちは、松岡です。


先日、「日豪交流年」のお話をしましたが、これに関連して一つおもしろいプロジェクトをご紹介させてください。





みなさん、


「ワンダーバス ジャパン(Wonder Bus Japan)」


って聞いたことあります・・・?





f:id:japanfoundation:20060106224655g:image





・・・まあ無いですよね。





それもそのはず、これは日本ではなくオーストラリアで昨年行なわれた、





日本文化を紹介するイベント





でして、これがまた大盛況だったんですよ(いや、ほんとですから)。





(現地の模様はこちら。)





このプロジェクト、職員の提案から企画が通って実現したものでして、タイトルの通り





「“驚き”が一杯のバスが、オーストラリア中を縦横無尽に駆け巡る」




まあそんなかんじです、きっと*1。きちんと説明しますと、「オーストラリア国内の地方都市や町を、日本文化のタネをつんだバスが巡回して、パフォーマンスあり、映画上映あり、習字や太鼓などの参加型イベントあり、日本食の試食あり、と盛りだくさんなイベントを行なうキャラバン」なんです。


もう聞いただけで豪華ですよね、おなかいっぱい。





**********





裏返して、自分の町に、例えばスペインからキャラバンがやってきたと想像してみました・・・





バスからは次から次へとパフォーマーが。


闘牛士が出てきてヒラヒラ華麗なステップ、続いてフラメンコで情熱的なダンス(参加型イベント?)。


そしてシメはパエリヤで・・・


うーん、ステキじゃないですかこれ?








まあ、正直言って僕が現地に行って何かをやったわけではないので、こんな様子だったかは定かではありませんが(いや、間違いない!!)、とにかくもれ伝わる情報によると(ってそんな機密事項じゃないんだけど)かなりの大盛況だったようですよ。





どこへ行っても町を上げて迎えてくれたり、多くのボランティアにも支えられたようです(どうもありがとうございました)。





またこのプロジェクト、現地の日系企業などから資金面・労働力の面でも多大な支援を頂いて実施に至ったとのことでした。多くのパフォーマーもオーディションをくぐり抜けてきたボランティアだったり、こういった協力が無ければ実現は無かったんでしょうね。


海外に出ると、日本人同士ということで結束が生まれたりもするのですかね。


僕は海外に住んだことはありませんが、それでも海外旅行をしていて日本人に会うと、ちょっと親近感わきますからね。これが日本のマチナカでわいてたらアブナイですよね。





このプロジェクト、大好評につき今年も5月に実施されます!!


詳しくはこちらをご覧下さい。





ちなみに僕、オーストラリアに行ったことがありません。





ブログの取材で5月のワンダーバスを見に出張に!!、というのはまず無いだろうなー。





でも、JFサポーターズクラブのボランティア派遣でもいいんじゃないでしょうかね??





*1:なんせ直接見てないので





Wednesday, January 4, 2006

謹賀新年






みなさま、




新年明けましておめでとうございます。(●゚ ∇゚)ノ☆賀正☆ヽ(゚∇ ゚●)*1








本年もジャパンファウンデーションを、そしてこのブログ「地球を、開けよう。」をどうぞよろしくお願いいたします。








年末には森美術館の「杉本博司:時間の終わり」展に行ってきました。「遅っ」といわれそうですが、行こう行こうと思っていてなかなか行けず・・・年末ですいているかと思いきや結構混んでました。


僕がこの方の作品と出会ったのは、学生時代に山陰地方をぶらぶらとしていた際に、島根県立美術館で巡回展をやっていたのを見たのが最初でした。





そこではどういった作品がどれくらいあったのか、はっきりとは覚えてないのですが、それでも<<海景>>の作品群は強烈に覚えてます。白と黒のコントラストが激しいものからその境目がわからないくらいぼんやりとしたものまで、なんというか脳みその奥のほうを見ているような懐かしいような風景を見ているような気持ちにさせられたのを覚えてます。

今回の森美術館での展示ではその場所自体が作品と一体化されていて、この<<海景>>に関しても真黒の壁にかけられた作品にライトが点で当てられていて*2、以前山陰で見たとき(このときは確か白壁、明るい部屋だった気がします)よりも、もっと白黒のコントラストを強く感じたのが印象的でした。




1,500円という入場料は若干高いかなとも思うのですが、それでも足を運んでしまうのはその作品の持つ力と学芸員の方々の企画力によるものでしょうか*3





この「時間の終わり」展の次には、ドイツに関する展覧会があるようです。2005-2006は「日本におけるドイツ年」で、昨年から様々な企画が目白押しでしたが、この展覧会が一連のイベントの最後を飾る大規模展になるようです。





そして、





ご存知の方はまだそんなにいないかもしれませんが、2006年は日豪友好協力基本条約30周年を記念した、「日豪交流年」でもあります。


こちらも情報が入り次第、この場でもご紹介していきたいと思います。





というわけで、今年もどうぞよろしくお願いいたします。




*1:この年末年始に色々な方に会って、このブログを見ている人も結構いらっしゃいました。ほんとにいろんな意見をもらうんですが、「あの顔文字の使い方にはちょっと無理が・・・」という御指摘を、特に多数頂きました(笑)。確かにそういう部分も多多あったかなと思いますので、そのあたりは修正して行く方向で・・・


*2:プラス、これは美術館ではあたりまえの気配りなのかもしれませんが、人間が作品の前に立っても影がかからないギリギリの角度で照明が当てられているのに感動してしまいました


*3:それでも安いにこしたことはないのですが(笑)